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#本屋になるまで日記20240808 本棚できんいろに光っていた本

突然ですが、私はサンドイッチが食べられません。
偏食だとよく友人に言われるのですが「調味料」が食べれないのです。
ケチャップ、マヨネーズ、ソース、ドレッシング…
時々オーガニックなものが好きなのね、と勘違いされますが、
普通に味が苦手です。

そんな私にはサンドイッチやハンバーガーが
憧れのおしゃれな食べ物に見えます。

本棚で光る本


本屋さんや図書館で棚を見ているとき、
うっすら光っている本を見つけたことはありますか?
その本は一生の宝物になるでしょう。
私はそんな本に2回出会ったことがあります。

この本は17才の時、図書館の新刊コーナーで光っているのを見つけました。うっすらやわらかい、きんいろのひかりだったのを覚えています。

◆あらすじ◆

月舟シネマは、オーリィくんの住む町から路面電車で一駅先にある。
上映される作品は知る人ぞ知る名作だったり名作じゃなかったりまちまち。最近よくクレジットされる、松原あおいという女優がいるけれど、映画通の人でもその名前を知る人は少ない。彼女は一体何者なんだろう?エントランスに寝ている犬に聞いてみたけれど教えてくれなかった。彼が話すお話は別の小説らしい。

そうそう、ポップコーンもいいけれど今日は少し遠回りして、サンドウィッチ屋さん「アンドゥトロワ」へ寄ってから集合にしませんか?店長のアンドウさんとおませな小学生のリツくん、最近スープ係に任命されたオーリィくんの作るサンドは街の人に評判で、私としてはじゃがいものサンドウィッチがまるで生クリームような甘さでおすすめ。

注文のあと、1枚1枚パンを切るオーリィ君にふと「オーリィ君にとって映画館はどんな存在なんですか?」と聞いてみたことがある。彼は話が上手なタイプではないけれどすこし考えてから教えてくれた。

「映画館は僕にとって、教会みたいなところですね。」と。

月刊シネコヤ2019年2月 「それからはスープのことばかり考えて暮らした」kafka執筆のあらすじ

月舟町(作者の吉田篤弘さんが住んでいた世田谷線がモデルの街)
が出てくる下記シリーズは月舟町3部作と呼ばれています。

『つむじ風食堂の夜』
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』
『レインコートを着た犬』
番外編:『つむじ風食堂と僕』等

デザインはハードカバー版の方が好み
図書館の本棚で見つけたのもこちらのバージョンでした


路面電車が走る町 、小さな映画館
日本なのか外国なのかわからない不思議な街並み
ちょっと浮世離れした不思議な人たち…

成人してからこの本を読んだとき、
シネコヤだ…!と思ったのを覚えています。

一箱古本市やイベントで本を販売すると、
吉田篤弘さん・クラフト・エヴィング商會(吉田篤弘・吉田浩美さんのユニット)の本は手に取る方が多い印象です。
うっすらやわらかい、きんいろのひかりを見ている人が私以外にもいるのかもしれません。

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