固定観念

私は女です。

彼氏はいるの?とか、好きな人はいないの?とか、たくさん聞かれます。

つい最近まではそれらの質問になんの疑いも持たずに答えていたけれど、大学生になっていろんな人と出会っていろんなことを知って、ふと思いました。

私は恋愛をしなきゃいけないの?彼氏を作ろうとしなきゃだめなの?彼氏がいなきゃ私はダメ人間なの?

私は、毎日頑張って生きています。人と触れ合うことで膨大な体力と精神力を消耗し、日曜日にはベッドから動けないほどには必死に生きています。

そんな私が恋愛なんてできるわけありません。女子力?恋の駆け引き?私のような弱い人間にはそんなことできません。

さらに思ったのは、恋愛対象の性別です。私は男性に恋をしなきゃいけないのか?いや、誰に恋愛感情を抱いてもいいじゃないか。死ぬほど仲のいい同性の友人でもいいじゃないか、むしろそういう人とのほうが私はいい。いや、そもそも恋をする必要はあるのか?恋はしたくてするもので、無理矢理するものではないのでは?

もちろんお互い愛し合って恋をすることはとても素敵なことだけど、私たちは、恋に関する固定観念が強すぎるのかもしれません。異性の恋人がいることが一つのステータスであることとか、女の子は見られる対象であることとか。たぶん同じようなことをたくさんの人が発言しているだろうけど、少なくとも私の周りではその考えは未だに覆されていない。

恋愛の質問をされるのは構わないけど、せめて恋人はいるの?とかパートナーはいるの?と聞いてほしいし、そもそも人はみな当たり前に恋をするという前提をやめてほしい。

かく言う私も実は恋愛をしたいのだけれど、恋なんてそんな甘い不安定なものを求めているわけではなくて、私はただ本当に愛してほしいだけ。どれだけ傷ついて帰ってきても、自己肯定感がどん底まで落ちても、ただひたすらに抱きしめて私に居場所を与えてくれる、そんな存在を求めているだけです。

これを言葉に当てはめるとしたら"恋"なのだろうけど、その"恋"に求めるものは私の場合はただの愛と安心感、甘い恋愛感情はいらないのです。


"恋"は人がみなするものではないし、必ずしも異性の人間と甘い関係で結ばれることではなくて、そこに求めるものは人によって違います。今は"恋"という言葉しか見つからないけど、いつかいろんな関係を表す言葉ができたら、私は、私たちは、きっと少しだけ楽に生きられるようになって、もっと自由になれるのではないでしょうか。

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