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スミレの花咲く頃のバックヘンデル

グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。

今日から夏時間。Sommerzeit ゾンマーツァイトになりました。昨日より今日は晴れ間が出て気持ちの良い日曜日で近くをお散歩。

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木の下をよく見るとVeilchen ファイルヒェン、スミレが咲いていました。かわいい💕

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イースターエッグをつるしてイースターの準備も万端のところも。

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さて今日読書の代わりに報告書を読みました。

欧州中央銀行経済報告(Economic Bulletin)です。EU理事会の政策決定の基礎となるもので金融政策に関する各会議の後、年に8回発行されます。


簡潔なまとめとはいえ、広範なテーマを扱い専門的なので普段は読みませんが、きっかけはこのFAZの記事です。

銀行券のパラドックス 現金需要が旺盛な理由はなぜか?


コロナ禍の2020年、ユーロ紙幣現金需要が130%増といういわば異常値であることについて考察されたレポートの概要が紹介されていて興味深かったので早速報告書を読むことに。

先日ドイツ連銀レポートで現金派のドイツでも利用率が下がったと書いてあるのにどゆこと?と不思議に思ったのでした。


FAZの記事タイトルでも使われていましたが、The paradox of banknotes銀行券(紙幣)のパラドックスという研究で、欧州中央銀行(ECB)経済報告 の一部です。

先日読んだドイツでの支払い行動というドイツ連銀調査では現金からカード利用が増えているとあったのに、ECB調査では2018年、2019年に比べると2020年は大幅に発行額が増えているとのこと。

パンデミックの影響でユーロ圏の経済状況が大きく悪化したにもかかわらず、カード決済が増えたにも関わらず、またユーロ域外での外需も増えた様子がないにも関わらずです。

危機でマネーサプライ総量も急増していることから、金融政策が重要な役割を果たしていることは事実としながらも、特に現金に関しては、人々は流通している現金を保持している状態でタンス預金されているのが主な原因と考えられています。

現金は匿名性が高く、聞き取りも過少申告が予想され実態把握が難しいながらも、いくつかのマクロ視点の研究に加えて、5/10/20ユーロ紙幣などの回収率に比べると、市場で使いやすいが貯蓄にも使われる50ユーロ紙幣は市場からの回収率が低いなどの調査も総合的に加味すると、域内で貯めているのは間違いないようです。

この傾向は、金融危機、自然災害でも見られた傾向であり、パンデミックも同じようです。の現金が重要な役割を果たしていることをレポートで示唆されていました。

ECBはこの家計に溜め込まれた現物の現金が今後どのように流通し回収されていくのか注視するとのことでした。みなさん、現金ためて何するんだろう?現金を現物ユーロで保管しても、インフレになれば資産目減りリスク。引き出して現金を置いておくのは物理的な盗難リスクも加わりあまり合理的行動ではないような。メンタルヘルスでしょうか。この現物がいつなんのタイミングで中央銀行に回収されるのか興味がわきました。どうなるのかなー。

さて、晩御飯です。

今日の夜はバックヘンドル (Backhendl) ウィーン風カツレツでオーストリアの伝統的な料理です。

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完成です!揚げ物が久しぶりということもあり、美味しかったです♪

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本日のよしおさんは仏ローヌ、コンドリュー 2016(ヴィオニエ)でした。

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊


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