カエシ・モガアブフ 5月31日終了のお知らせ(フ)

はじめに

久しぶりの個人日記がこういった内容になってしまうのは少し寂しい気はしますが、この度、当日記企画を5月31日までで終了とさせて頂きます。

主な理由としては、総括である私が当企画を続けることが精神的に困難な状況に陥ってしまったからです。

当企画は2022年2月から始まり、2年が経過し、引退者まで含めると25人以上が関わる規模まで大きくなり、尚の事、このような決断に至ってしまった事、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。

当日記では、終了に至った経緯や終了以外の選択肢をなぜ取れなかったのかということについて、出来るだけ真摯に書こうと思います。

本題に入る前に、現参加者の皆様にはここまでお付き合いいただけた感謝の念と、毎週(あるいは隔週)の日記という、大きな負荷がかかる"創作"を続けて下さったことへのリスペクトを送らせて頂きます。もしやめる理由に興味がなければ、最後の項目だけでも読んで下さい。一番伝えたいのは感謝の気持ちなので。

また、感想などをお聞かせいただきました、読者の皆様もありがとうございました。どの日記に関する感想も、自分のことのように嬉しかったです。


どうして当日記を書くのか

私が、当日記で広く終了について説明をする必要があると感じた理由は2点あります。


まず1つ目は、多くの人が関わるものには「終了させること」にも責任があるという、独自の考えがあることです。

多くの人が関わるものは、なぜ終了するのか説明をしないまま終わってしまうと、参加者にも読者にも「なぜ終わったのか?」「まさか、自分のせいで終わったのではないか?」という憶測を呼んでしまう可能性があります。

その不要なご心配をおかけしないために丁寧なご説明が必要だと思いました。


2つ目は、ある心の優しい参加者一人に自分の苦慮している内容について相談してしまったことです。

私の勝手な信条として、精神的に本当に追い込まれている緊急時以外、ネガティブな秘密や悩みの共有は「そもそもしない」か「多数相手にする」というものがあります。

1対1で悩みを打ち明けた際、自分は相談しやすいですし、気持ちは少し楽になるかもしれません。

しかし、相手には「絶対に周りに共有できない重圧」と「その人が表で見せている姿とのギャップ」などを一方的に背負わすことになってしまいます。一人で悩みや秘密を聞くということは、それを専門の仕事にする人が居るくらい大変な負担になりうる行為だと私は考えております。

そのため、事後ではありますが、ここでその内容について書くことにより、その優しい方一人が背負い込むことが無いようにしたいと思いました。

ちなみにこの信条については、あくまで「相談を受ける側の心情を勝手に考えてしまう」私の勝手な行動指針に過ぎないです。本当に苦しんでいる人は周りにどんどん相談すればいいと思いますし、私が今まで直接受けてきた相談のことを煩わしいと思ったことはありませんので、どうか頼って下さい。


終了した理由(精神的に継続が困難と判断した理由)について

初めに断っておきますと、ここで上げる理由は、1年以上前には問題として認識すらしていなかったものであり、私の感情がコントロール出来ていれば、きっと今でも元気に総括が出来ていたと思いますので、私自身の問題に他なりません。

蓄積で限界が来てしまったのか、それとも私自身の身の回りに様々なことがあった結果、許容量の限界を超えてしまったのか、私自身でも答えが出せない状況です。

言えることとしては、現参加者の皆様には心から感謝しており、参加してくれてありがとうという気持ちで一杯ですので、どうか気にしないで下さい。


1.他参加者をターゲットにした攻撃的な日記が投稿された件とその対応について

1年数ヶ月ほど前、当日記に参加してくれていた方と個人的トラブルがありました。

個人的トラブルの内容については当企画と関係ないものなので割愛しますが、その方本人も初期段階でTwitter上で認めた程度には、かなり一方的に暴言を言われました。

その方はその後、「当日記企画を辞める、引退でも追放でも扱いは勝手にしろ」という連絡をしてきた上に、当noteアカウント上で、今回のトラブルとは一切関係のない、他参加者複数との過去のトラブルについての内容の日記を投稿しました。(深夜に投稿し、深夜中に削除を本人がしたため、見た人は少なかったと信じたいです。)

正直言って、個人的なトラブルについても、当日記上で他参加者を攻撃したことについても、到底容認できない内容だったので、反論や批難、あるいはそこまでいかずとも、自分の意見をすぐにでも表明したかったです。

しかし、私は当日記企画の総括という立場に立っており、もし私がその方に対して何かしらの意見を表明してしまうと、その方と仲が良い方たちは板挟みになってしまい、当日記企画に今後、参加しづらくなるのではないかという考えが頭をよぎりました。

結果、私はその件に関して、個人的なトラブルについてもnote上にそのような内容の日記を投稿したことについても一切反論出来ず、相手の主張を受け入れるような発言を一方的にせざるを得ませんでした。

また「引退でも追放でもいい」と一方的に送ってきて直後にTwitterでブロックして反論できないようにしてきた事も、水に流して、表面上は穏当な引退をしたようにしました。

この件についてはそれで終わらず、その後、ブロックを解除され、DM上にて一方的に謝罪をされ、当日記に復帰させてほしいという主張をされました。

この内容についても、暴言は公然の場で吐いてくるのに、謝罪は裏でこっそりやるのかと思いましたが、前述の理由にて受け入れざるを得ませんでした。

受け入れた直後、Twitterにて「カエシ復帰するために、総括に謝罪をキメてきた!」という投稿を即座にされたことに対しても、一切文句を言いませんでした。

その後、その方は「曜日も頻度も一切気にせず投稿できるよう相談したいけど、総括と以前揉めたからどうやって連絡しよう?」という旨の空リプを送ってきた件についても対応をしたりしていましたが、突然、今回で引退しますというDMを最後に、再度ブロックされ、その後関係性が切れました。

あくまでこれは私側からの視点であり、何かしら至らぬ点があったのかも知れませんが、寛容な対応を心がけた末に、こういった行動を取られてしまったということに対して、総括という立場の厳しさや、やり切れない気持ちが今に至るまで残っているのは事実です。


2.共感・感想の難しさ

カエシ・モガアブフは(余程の内容じゃなければ)自由な内容の日記を投稿できる企画です。

そのため、受け止めて感想を書く総括には柔軟さと合理的な配慮が求められると自覚しています。

感想の内容で書き手を傷つけてしまったり、文意を読み違えてそうではないんだけどな・・・とモヤモヤさせてしまったりすることが無いように務める必要があると思っています。各日記、必ず3回は読み返すようにしていました。

その作業を経て感想を書くことについて、私は複数の理由から負担に感じてしまうことが増えてしまいました。

①単純に労力が大きい
→初期は、毎日の日記の感想に30分、総括日記に3時間位かけていました。現在は簡略化して日記の感想を週にまとめて呟くだけとしていますが、それでも1~2時間はかかっています。

②感情が過度に揺り動かされてしまう
→日記の内容を一つ一つ真剣に読んでいくと、共感することに疲れてしまう時もあります。これに関しては内容の問題ではありません。例えば、自分自身が辛い気持ちの時にはポジティブな内容の日記だって逆に辛くなってしまうことだってありえます。多種多様な内容の日記を一切選別なく受容するためには、自分自身の精神がずっと安定していないといけないということです。それだけに一度崩れてしまうと立て直しが難しいなと思っています。

③気をつけても地雷を踏んでしまうことがある
→複数人から、感想を書いた後に「その表現はやめて欲しい」というご指摘を頂いたことがあります。単純に私の配慮が至らなかった時もあれば、その方の個人的なトラウマについて触れてしまう内容であったりと、納得できる理由でした。こうして指摘してくれる人は良いのですが、地雷を踏まれたうえで我慢している人もいるのではないかと思うと、とても苦しくなります。

④板挟みになっても日記の感想を書かなければいけない
→例えば、ある料理のある一般的ではない調理方法の日記について「これは社会通念上良いのか?」と他の参加者から意見が上がった際、仲裁に動きながら、その日記について感想を書く必要があります。日記を書く側はネタだと思っているし、譲る気はないから次回以降も書き続けますし、意見を上げた側は改善されていないと言います。双方に言い分があるのは分かりますし、譲る必要もないことも分かりますが、大変にストレスでした。


3.カエシ・モガアブフという企画の価値について/総括日記

カエシ・モガアブフをはじめて、交流の輪が広がって本当に良かったという声を参加者から貰うことが増え、自分自身、参加者の皆様との関係性が深まったことを嬉しく思っています。

カエシ・モガアブフという媒体が、その人のひととなりを知る形式として優秀であり、それによって仲良くなったのであればこの上なく良いことですし、この企画をはじめて良かったなと心から思える一因であることは確かです。

新しい人が来たときにビュー数やスキの数が増えて、多くの人がその方を暖かく迎え入れる光景、素敵な空気感だと思います。

一方で、当初のメインコンセプトであった「交換日記」という点に絞ってみるとどうだろうかと考えるときがあります。全員の日記を読んでいるという人もいる中で、一切読めてないという人も居ます。

人数がたくさん増えたし、長く続ける中でお互いの人となりが分かってきたからこその変化であると思いますし、様々なスタンスの人が居るからこその当企画なので正解はありません。しかし、カエシ・モガアブフを通じた交流は企画自体の価値のメインにはなり得ず、カエシによりDiscordのサーバーが盛り上がっただとか、オフ会が生まれただとかは、あくまで副次的なもののはずです。

私の当初の予定では「総括日記」という形で毎週まとめ読み出来る場を設けることで、人数が増えても、お互いの日記を読む機会を増やしたり、内容をなんとなく理解出来るようにする想定でした。

内容に少しでも興味を持ってもらえるように、文字数でランキングを付けたり、内容の分析マトリックスを作ったり、Twitterで呟く感想を変えてみたり・・・色々な工夫をそこに詰め込んでいました。

しかし、日々の忙しさと、前述の2の理由も相まって、総括日記を徐々に縮小していき、今ではTwitter上での感想紹介しか出来ておりません。

総括日記を維持できていれば、副次的な部分との折り合いが(少なくとも自分の中で)少しはついていたと思うと、簡略化してしまったのは失敗だったと心から反省しています。


終了する以外の選択肢はなかったのか

新規参戦したいという方や、参戦して間もない方、カエシを愛してくれた方のためにも、継続に関する検討は終了の検討と並行して行っておりましたが、継続は困難であると判断いたしました。

以下、検討した手法とどうしてその方法が取れなかったのかを列記します。

1.総括を交代する

総括の私だけがダメになってしまった状況なので、別の人に変わればうまくいくような気はしました。実際、参加者の中にもやれそうな人は居る気がします。

しかし、私以外が総括をやるとなると

・純粋に引き受けてくれる人がいるか
・単純に結構な作業量をお願いすることになる申し訳無さ
・全員と交流があるのが私だけなので、連絡に困ることが想像される

などの、自分が総括だからこんなものでいいかとしていた部分の修正が必要になる上に

・総括交代が契機となり「それなら自分も結構な期間やってきたからこれで一区切りかな」と引退者が続出したらスタートから申し訳なくなる
・上手く行った時にちょっと寂しくなる(エゴ)

などの感情面でも整理がつかなそうな部分が多くあり、断念しました。


2.総括不在で参加者が日記を好きに投稿する場所として継続する

これも以下の理由で有り得ないと考えていました。

・仮に暴言や不適切な表現があった際に、修正したり責任を取る立場がいない企画は暴走の危険性がある
・参加者同士の利害調整役が居ないことによるトラブルの可能性

基本的に2年以上、参加者の理解もあり、大きな問題はなく運営してこれましたが、対処すべき問題が起こらなかったわけではありません。

もし、完全フリーにした時、何か起こってしまったらと思うと、道義的にも感情的にも受け入れがたいです。


3.総括の範囲を「不適切な表現が無いかのチェック」と「メンバー管理」だけに留める

それでは、2の考えを発展させて、総括は維持管理に徹すればいいのではないかという考えも生まれました。

これならば、カエシ・モガアブフを継続できるし、感想という私にとって一番の心理的負担がかかる部分から下りる事ができると思いました。

でも、私の中でカエシ・モガアブフの裏コンセプトを思い返した時、
「どんなハチャメチャな内容の日記を書いても、必ず、読者が一人(総括)以上居て、感想をくれる場所」というところが重要であり、参加者への愛であり、最大限の賛辞なんだという考えはやはり譲れない点でした。

この点を譲ってしまえるのであれば、個人noteとの違いを私は説明できなくなり、存続自体に意味がなくなると考えました。


上記の検討を経て、終了やむなしという結論に至ってしまいました。
私一人で検討して、私一人で決断を下したことに対して申し訳無さはあるため、もし参加者の中で「いや!違う案がある!」だとか「自分が総括をやる!」といった意見があれば、終了の日まで受け止める気はあります。ぜひ、思う所があればご意見下さい。


感謝の言葉

この企画が続いたのは、ひとえに、参加者や読者の皆様のおかげです。

府屋すだちとかいう訳のわからないTwitterアカウントに絡まれて、毎週日記を書くようになってしまったという状況を快く受け入れて下さり、日々のこと、趣味のこと、悩み、好きな音楽ゲーム、現実のことなど、本当に幅広い内容のことを書き続けてくださったこと、感謝の気持ちでいっぱいです(正直、誰も2年数ヶ月続くと思っていなかった)。

一旦カエシへの参加を休止して、いつか寄稿できるくらいに状況が落ち着いたら戻ってきます!と言ってた人が戻ってくるということが何度かありましたが、それも本当に嬉しかったです。

また、参加してくれるだけでもありがたいのに、「大変そうだから、助けになれることならいつでも相談してほしい」と暖かく声を掛けて下さったり、実際に総括日記を代わりにやってくれたりする配慮までいただきました。そうしたサポートも心からありがたかったです。

他の人の日記に自らの個人noteのアカウントでスキを送ってくれる参加者の方も、いつも良い空気感を作って頂きありがとうございます。

読者の皆様の感想は、どの日記に対するものでも嬉しく、note カエシ・モガアブフ などで検索してこっそり全部読んでいました。いつもありがとうございます。


今後も、多くの素晴らしい日記に対して、感想や総括日記という愛でお返しできればなと思っていましたが、私の都合により、終了と相成ってしまい重ね重ね本当に申し訳ありませんでした。

5月31日の日記最終日まで、どうかよろしくお願いいたします!

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