ルームシェアの追憶(フ)

-大学~社会人時代のルームシェアについて


実は大学時代から社会人になってからの数年間、友人Aとルームシェアをしていました。今回は備忘録も兼ねて、その時の話を書いてみます。


○友人Aとの出会い~シェアハウス開始まで

友人Aとは、ある大学のある外国語授業にて知り合いました。

自分の学部は理系(数学)ということもあり、周りに女子が少なかったので、こういった文系含めた複数の学部が交わる共通授業は「増やすダチ」のチャンスでした。

ただ、自由席といっても、学部同士で固まったりしていることが多く、中々交友関係を広めることができませんでした。かくいう私も学部内の友人と一緒に座っていました。

しかし、ある日の授業で事件が起こります。


「あー電子辞書の電池無くなった!!」

「ええ!?偶然ですね!!電池20本あります!!何本いりますか!?」

ドン!

机の上に音を立てて
こういうタイプの電池を置いてしまいました

その日、偶然にも電池を20本買っていたので、「電池がなくなった」人との出会いが奇跡のように思えて、とっさに大声が出ちゃったんですよね・・・

義理堅いAは「助かりました、絶対に電池を返しに行きます!」と言い出して、私の連絡先を聞いてきました。その後、電池を返してもらって終わりかと思ったんですけど、問題が発生しました。

「ごめんなさい!あの後電池を買おうと思ったんですけど、手持ちがなくて・・・代わりに別のものでお礼してもいいですか?」

「なんかすみませんね・・・20本もあるので別にお礼なんかいいですよ!」

「いやいや、何も無しじゃ申し訳ないので、実家の米あげますよ!」

「米!??米・・・!米ですか・・・!そうすると、電池2本分の値段分なので、200グラムくらいでいいですか・・・??

「え・・・?何kgでもいいですけど!?」

「いや、200グラム測らせて下さい!!

真面目な文系 VS 面倒くさいタイプの理系の構図ですね・・・


この時は「善意」VS「善意」なので揉めませんが、後にこの部分で何度も揉めました。

タチが悪いのは、「電池2本分の値段が米200グラム」っていうことには何一つ根拠がなくて、

米を受け取らないと逆に向こうを申し訳なくさせてしまう状況

かといって、何も言わなければ何kgも貰ってしまうかもしれない

電池1本あたり米100gというレートを作ることで納得してもらおう

という、善意の受け取り方の下手さが故の提案なんですよね・・・ある種、相手の善意に値段を付けてるのと変わらない失礼な行為です。「ありがとう!」で済ませるのが一番いいって分かってるんだけど・・・やってしまう。


その後、「米を大学で渡すのは申し訳ないので、家まで持っていきますよ!」とかなんとかで、お互い遊びにいったりする仲になり、

友人Aのアパートが取り壊しになり、何日か家に泊めたことをきっかけに、シェアハウスをスタートしました。


○部屋選びについて

友人Aの希望は「オートロック・キッチンが広い・共有スペース1部屋・個人1部屋ずつ」

私の希望は「1階・大学近く・ゲームセンター近く・家賃×円以下」

今思えば、議論の内容が全く噛み合ってなかったんですけど、一つも噛み合わなかったおかげですんなり決まりました。


○ルームシェアの際に互いに出し合ったルール

・お金や食事のことは互いに干渉しない。冷蔵庫の中にも仕切りを設ける。友人Aの実家からのお米についてもきちんと対価を払う(私)

・家賃や光熱水費はどのような事情があっても折半。折半をやめる時はルームシェア解消(私)

・大学を留年、中退する時にはルームシェア解消(友人A)

・キッチンと共有部分に大きな物を買って置く際には議論をする(友人A)

・共有部分の掃除の頻度はお互いの感覚で決める、ルールを設けない(友人A)

私はこの時既に、友人Aのことを最高の親友だと思っているので、万が一仲が悪くなるとしたら「お金」のこと以外無いだろうと思っていました。特にお互い問題があったわけではないですが、お金で交友関係を失った人の話をよく聞いていたので、可能性潰しに躍起になっていました。

一方で友人Aは現実的なルールをここで挙げたもの以外にも複数提案してくれました。ほとんど採用でした。

ここで決めたルールについては、ルームシェア解消まで"ほとんど"守られました。

しかし、一番上のルールに「食事」を入れたことが後に問題となりました。


○胡麻ドレご飯

結果的には私が「胡麻ドレをふりかけのように」ご飯にかけて食べていたのを友人Aに怒られていただけの話です。今やったら健康を著しく害すると思うんですが、当時の私はめちゃくちゃ元気でしたよ。

そこに至るまでの経緯を話すと、

ポップンにはまる

月数万円を浪費する

食に割けるお金がかなり減る

月に何食かごまドレをご飯にかけて済まそう!

浮いた分ポップンに費やす

ごまドレご飯の頻度が増える

ということです。友人Aの実家パワーにより米を格安で買えたので、こうなってしまいました。

笑顔で話していたのに、冷蔵庫からゴマドレッシングを出した瞬間に友人Aが怒り狂う流れを幾度と繰り返しました。(本当にごめんね・・・)


○"母の日"の風習

予算を決め、互いに相手のお母さんへのプレゼントを選んで、相手名義で実家に送ってあげるということをしていました。

私は「友人Aの衣服のオシャレさ」を、友人Aは「私の料理家電好き」を期待して、そうしていました。

その内、お互いの母へのプレゼントを選ぶついでに、お互いへのジョークグッズも進呈し合うようになったんですが、「カーネーション」を贈るというボケが被ったことがあり、お互いにお母さんと呼ぶたびに笑ってました。(阿澄沿線さんが友人と花を送りあった素敵エピソードとだいぶ毛色が違いますね・・・)


○親戚なら

当時の私の口癖が「親戚ならめちゃくちゃ甘やかすんだけどな~!親戚にならない?」だったんですけど(同級生や後輩に乱発してました)

言うたびに友人Aから「私以外に親戚を増やすな!」と注意されて、軽く走って逃げるまで、一つの流れとして遊んでいました。

深い意図は無く、コンビ芸のつもりで私も友人Aもやってたんですけど、先程の母の日のエピソードと相まって、同じ学部の友人から「シェアハウスをする内に互いに親戚だと思いこんでしまったヤバい二人」として、にわかに噂が広まっている旨、指摘を受けてやめました。

しろぴすさんの「ダメ男製造機」の話と通ずるものがあるかもしれない・・・



色々思い出して懐かしい気持ちになりましたね・・・社会人になってからどうなっていったかとか、また色々思い出したら書きたいです。







-なぜ過去の話を書いたのか

ここまで過去の話をがっつりインターネット上で書くのは初めてでしたね・・・今回は「過去の個人的な経験から生じた自分の感情をきちんと表現できるかどうか」の実験回でした。いつかどうしても書きたい出来事があるので。


私は、中学時代に一生忘れられない出来事を経験しました。


「経験した」ではなく「数日後に知った」が正しいですが、未だにそれを引きずっています。


引きずりつつもその経験から生じた残響を「最大限美化」することで、懸命に生きてきました。「心が折れた原因」と「懸命に生きる力」が「一つの事由」から生じている、正直訳が分からない状況です。実際、この矛盾から生じた衝動は、2度私の心を折りました。それでも手放せない、忘れたくないことなんです。


実は今まで、この矛盾はずっと自分の中で押し留めておくべきだと考えていました。


それは、「誰かに伝える」という手法を選んで上手く表現できなかったら、「美化してきたもの」が崩れ、これまでの挫折の比ではない「絶望」を味わうのではないかという恐怖心が正体なんだと思います。


しかし、事情は全く異なるとはいえ、阿澄沿線さんのnote記事を読んで、「自分の中にある説明しづらいもの」を表現することの素晴らしさに気づくことが出来ました。moti-さんの記事からも、自分の感情を表現する勇気を貰いました。他の日記からも数え切れないヒントを頂き、書く勇気が湧いてきたように思います。本当にありがとうございます。

書く勇気は貰いましたが、練習は大事ということで、今回はこのような内容になりました。いかがだったでしょうか。


予定としては以下のように段階を経ていきたいです

スローカービィ(元ネタがない狂い話の例え) → 楽しかった時の話/通常の日記(数回?) → 踏み込んだ話 → スローカービィ

今回は「楽しかった時の話」を書きました。これからの気持ちの揺れ動きによっては

スローカービィ → 楽しかった時の話 → スローカービィ → 楽しかった時の話 → スローカービィ → 楽しかった時の話 → スローカービィ → 楽しかった時の話 → スローカービィ → 楽しかった時の話 

と繰り返すだけになるかもしれません。

または、

スローカービィ → 楽しかった時の話 → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ → スローカービィ

になるかもしれません(発狂ルート?)


どう転んでも「温かい目で見守り下さい。」
















デアゴスティーニ仏像のこと書ける流れじゃなくなっちゃった
(今後、デ仏は書ける空気の時に更新する形にします)

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