洗面台でクラッカーのア

むかし、なんかの賞をもらって食事店に連れて行ってもらったとき、せっかくなんだから味わわなければ、楽しまなければと箸をとって……結局何を食べてどんな味がしたのか忘れてしまった。

ここに来たからには味わわないと、そういったプレッシャーをよく自分にかけているようだった。遊園地の帰りに、落ち着かない舌をコンビニスナックとコーラで元に戻した記憶がある。
というかなにも舌に限ったことではなく、楽しまなきゃと思いながら無に陥ってしまったり、うまくゲームしなきゃと思うほど手がこわばったりする。
こんなんだからテーマパークもダメで、一度ずっと友達に嘘をついている感覚を覚えてからは行かないようにしていた。
逆に突発的に川辺で居眠りする会とかのほうが、日記に起こすほど楽しかったりした。

(圧がこわい、自分で勝手にかけてしまう圧だけがずっとこわい。プレゼンは「頑張っていないから」と思うことでプレッシャーを回避していたらすっかり動けなくなってしまった。)

つい先日深夜、音が響きづらい洗面台に座り込んでクラッカーを食べたとき、小さい頃から、誰の目もない特別めいた行為が好きだったんだと心を躍らせていた。
バイトをしていたころ、生徒が「深夜にコップでシリアルを食べるの! コップじゃないとだめ。コップだからおいしいの」と話すのが聞こえて、黙って聞いていたことも思い出した。
安い思い出のことが好きなのだと再確認したので、ライトに特別感を味わえるものがあれば教えてほしい。

↑こういう真面目なものを書くと一部の感が鋭い人間に心配されそうだが、超穏やか(副反応でダウンする気配はある)
↓最近あった出来事
・林檎とブランデーのチョコレートの後味が納豆で、ショック
・作ったが届いた
・リングフィットアドベンチャーのこと、いつもお風呂入ってから思い出して悔しい
・片目隠れのキャラは目隠してる方から切り込むと吉(死角だから)
・パン屋に入ってその日最強のパン決定戦をすると、楽しい

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