あいしてる

私の指を3本立てて あなたの胸にあてれば それが愛の伝え方
誰にも聞こえない 誰にも知られない あなたの両手が 包んでくれればいい
形を変えながら 細く流れる白い雲 風に運ばれていく レモン色の花びら
人差し指をそろえて 一緒に行こうと言ってくれる どこまでもどこまでも
 
頬に人差し指を当てる 嘘は嫌いと言ったでしょ いたずら好きなあなた
それでも幸せよ あなたに見えたかな 顎をつかむように 繰り返し撫でたのよ
せせらぎに揺れながら くるくる回る青葉 形をとどめない 陽に照らされた風紋
手のひらを前に向けた 未来は二人に見えないくらい いつまでもいつまでも
 
胸の前で両手を握る 信じていいのよね 涙が頬を伝う
眉間をつまむように 二本の指から 片手を何度も 下してしまう
月がとてもきれいね ゆっくりと雲が隠す 少し冷たい風が 髪を揺らしていく
ごめんなさいあなた 信じられないくらいに嬉しいの あなただけあなただけ
 
頭の隅から掌が流れ 夢を見ているのかと 不安になってしまう
だめ気の弱い私 二本の指が 唇から広がる 歌を歌いましょう
空から降りてくる 白い花が舞う つかもうと手を伸ばす わずかに感じる冷たさ
左の親指に今 右の小指が近づいていく 二人きり二人きり

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