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頭が良いだとか、悪いだとか


 自分に対して、「頭が悪い」とは言いたくない。思いたくない。

 それは、自分の頭の悪さにいつも失望していたくないとか(あ、頭悪いって書いてしまった)、そんなしょうもない自尊心を守るためでもあるけれど、もっと言えば、「頭悪い」ことを認めて、口に出してしまえば(前述は書いているだけだからセーフということで)、「頭悪い」ことを免罪符にして、何も考えなくなってしまうから。

 もういっそ清々しいほど想像できる。「自分頭悪いんで~」とか言って他人任せにする未来が。そういう未来も、悪くないといったらウソになるけど、その内全部他人任せになって、何も出来ない奴になったら怖い(周囲にそういうレッテルは貼られるのも怖い。一度根差した印象は、容易に解けないし、自分って、劣等なんだなあって思いながら生きるなんて辛い)

 かといって、頭が良いわけでもない。こんなこと書いている時点で頭良いわけがないけれど、「賢さ」や「熟慮」の言葉とは無縁であることは確かだ。

 じゃあ、自分の頭の出来具合を何て言えばいい?「普通」?普通と言えばいいだろうか。

 では本当に「普通」レベルに達しているかと言われても、困る。全然到達している気がしない。

 これはどうだろう。「偏差値40」ぐらい。

 一気に馬鹿っぽさがましたような気がする…。

 「人間としての基本スペックはあります」みたいな文言、どこかに落ちていないものだろうか。

 やっぱり「普通」か、「普通」なのか。

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