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『わたしの名店 おいしい一皿に会いにいく』が発売されています

いやもうほんと……長編を書くだけの日々で、まったくnote更新できませんでした。

エッセイ集『わたしの名店 おいしい一皿に会いにいく』が12月に発売されています。改めてご紹介。とても短いエッセイですが、私も書いています。

私が紹介しているお店は早稲田メーヤウ。

大学時代から現在に至るまで食べにいくお店です。エッセイに詳細が書いてありますが、この早稲田メーヤウ、最初は早稲田大学本キャンパスの近くにあり、それから文学部キャンパスの隣に移転しています。私が会社員をやっていたころもずっと通っていて、小説家になってからも通っていました。

音羽に本社ビルがある講談社の編集者さんと打ち合わせするときもここでやることが多かったのですが、担当者さんも私もハードワーカーだったせいか、メーヤウの辛さをほとんど感じなくなってしまっており、「チキン(いちばんからいやつ)が辛くない」「私もです」みたいな会話をしながら食べてました。のちに他の作家さんに紹介されるとき「朱野さんは打ち合わせが毎回カレー屋でいい楽なタイプ」といわれて「他に褒めるところはないのか?」と思ったこともあります。とにかく思い出が多いカレー屋です。

しかし、早稲田メーヤウはしばらくして閉店してしまいました。しかしメーヤウの常連たちの尽力によって奇跡の復活を遂げます。このエッセイ、大学生のときの常連ノリで好き放題書いてしまったのですが、現在の早稲田メーヤウの店主さんも元常連であるためか、すごく喜んでくれてほっとしてます。お店にコピーが貼ってあるみたい。

ちなみにもう一店、書くかどうか迷った店があります。昭和平成のサラリーマンが築いた町新橋。その駅前ビル1号館にある「ビーフン東」。

会社員時代、このビルのすぐ近くのクライアントのビルに打ち合わせに行くことが多かったのですが、食べ物好きの上司が選び抜いたランチ店に入っていたのがここでした。

あまり食に執着のない私ですが、この二店だけは今でも電車に乗ってわざわざ食べにいくのです。