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FLOWER FLOWERは美しい

FLOWER FLOWERというバンドがいる。通称「フラフラ」。

フラフラは、数ある私の好きなバンド同率1位の中の1組だ。
1位を1つに絞れないのはともかく、今回はフラフラについて語りたい。

YUIというシンガーソングライターがいる。
彼女が尊敬するアーティストを集めてバンドを組んだ。
yui(Vo.&Gt.)、mafumafu(Ba.)、sacchan(Dr.)、mura☆jun(Key.)の4人で結成されたのが2013年。
前回の記事でも書いた通り、私はYUIが大好きだったため、結成当初からその存在に注目した。

「月」という曲が、初の配信曲だった。
それまでシークレットライブなどを行っていたが、それを見に行くことは出来なかったため、この曲が私にとって初めての「FLOWER FLOWER」だった。

初めて曲を聴いたときから、私は4人の作る音楽の虜になった。

かっこいい。そして美しい。
単純な言葉で紡いだ感想がこれだ。

当時、バンド自体に無知なこともあり、バンドといえば泥臭さの中にかっこよさがあるようなイメージがだった。
それをフラフラは覆した。

入りのピアノの音色だけでもすでに綺麗で、そこに心地良いドラムの響きや、どう鳴らしたら出るのか分からないような不思議なギターの音が重なる。
美しいイントロの後、ボーカルの透き通る歌声が静かに入ってくる。

聴いた瞬間から、心に光を与えてくれるようだった。
その光は押し付けがましいものではなく、まさに「月」のような落ち着いた、それでいて確かに輝いているものに感じた。

フラフラの音楽は、バンドというものはこんなにも美しいのかと感動すら覚えた。

さらに、フラフラの音楽は、まだどこかYUIの面影を探してしまう思考さえ排除してくれた。
生まれ変わったその姿を見て、ソロ時代を懐かしむより、これからのバンドとしての楽曲を待ち望むことができた。
つまり、YUIがいるから、ではなく、「FLOWER FLOWER」というバンド自体を好きになれた、ということだ。

それから、FLOWER FLOWERは私にそっと希望を魅せてくれる存在。

12月に開催された「インコのhave a nice day ツアー」配信を観た。
近年特にいろいろと気が滅入ることがある中でも、希望を届けてくれた。
かっこいい曲も、幸せ溢れる曲も、メッセージが強く示される曲も、お茶目な演出も、心に刺さる言葉も、ふわふわしたMCも、メンバー間の強い繋がりも、全てがFLOWER FLOWERの色だった。

私はそんな、様々な面をFLOWER FLOWERのスタイルとして確立させた、その空気感が改めて好きなんだなと感じた。

美しく、かっこよく、時にほのぼのと。
いつまでもそんな存在でいてほしい。


最後に、「月」の動画を載せておく。ライブ版はかっこよさが増す。とてもよき。
ぜひ一度聴いてその美しさに触れていただきたい。



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