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「pとjk」

鑑賞前の妄想

わかっているのは男性警察官と女子高校生の物語ということ。
そして女子高生にとってはじめて恋した人とある。

いったいこの二人がどこで出会ったのか、、
ありきたりな流れならば困っている女子高生を男性警察官が助ける、であろう。
しかしそれでは面白くない。
いっそ逆ならばどうだろうか、困っている男性警察官が女子高生に助けられる、しかも命の恩人レベルの助けられ方をするのである。

寒い日のある夜に男性警察官は小腹を空かしてコンビニへ肉饅を買いに行く、そこで運悪く強盗に出くわすのである。
しかし咄嗟の事で焦って何も出来ずにいると、あれよあれよと強盗に土下座させられる始末、そこに偶然現れた合気道四段の女子高生、、
かくして二人の恋が始まろうとしている。

しかし実はこの物語には別のpとjkが現れるのである、パラノイア(paranoia)とジャックナイフ(jackknife)二人はそれぞれ男性警察官と女子高生に恋をしている。
つまりパラノイアは女子高生に、ジャックナイフは男性警察官に恋をしている。

しかしそれは叶わぬ片思いである、なぜなら男性警察官と女子高生は美男美女の相思相愛、パラノイアとジャックナイフが立ち入る隙などある筈もない。

パラノイアこと山城雄文45歳フリーター、奇しくも男性警察官と女子高生がよく行く深夜のコンビニ店員である。
漫画家になる夢を持ち上京して早25年、漫画家になるとは言ってみたものの自分ではろくに描きもせず理屈ばかりを並べ人の作品の評価にはやたらと厳しい、誰からもいいね!されない酷評をtwitterでつぶやき続ける内に自分は死んでから評価される天才であるという妄想に取り憑かれている。
彼の仕事が終わる早朝のコンビニにラクロス部の朝練の時にパンを買いに来る女子高生に恋をしてしまった、なぜなら女子高生は外見的にも何の取り柄もない、むしろ不潔感漂うのパラノイアにも笑顔で挨拶をしてくれるからである。
しかし女子高生はとにかくNHK朝ドラ主演女優のように誰にでも笑顔で挨拶するのである、道端の猫にでも花にでも飛び出し注意の看板にでも、、


ジャックナイフこと本庄砂月37歳契約社員、製菓工場勤務。
瘦せぎすで三白眼、人殺しのような人相である。

ジャックナイフは自分の事をジャックナイフと気づいていない、なぜならばそのあだ名を付けたのは彼女が派遣されている工場の人達で、彼女は挨拶以外の会話を会社の人達とする事がない。
ただ黙々と与えられた仕事をこなしていれば、文句を言われる事もない、そんな環境を彼女は気に入ってもう8年働いている。
そんなジャックナイフは男子警察官と同じマンションに住んでいる。
ジャックナイフは毎週、男子警察官のゴミを漁っている、、

出会ってはいけない二人が出会ってしまうのである。

ジャックナイフがパラノイアのバイトしているコンビニに買い物へ。
パラノイアのあまりにも酷い接客態度にジャックナイフは激昂し、お互いに積年のルサンチマンが爆発、誰にも止めようがないような醜い泥喧嘩が始まるのである。
そう、その時のジャックナイフは売り場にあったカッターナイフを取り出して強盗に間違えられる、そこに運悪く肉饅を買いに来た男子警察官。

そして二人は仲良くなれたとさ。


鑑賞後の感想

面白くないです。
ロケーションは綺麗でした。

映画監督のしがらみドキュメンタリーみたいなの誰か作らんかなー

☆★★★★★★★★★