四季のフォトスポット・早春」 2.京都府
2.1城南宮の梅林と落ち椿
しだれ梅と落ち椿の見事なコラボ
城南宮は、毎年しだれ梅と落ち椿が同時に撮れる絶景スポットだ。
花びらのピンクが際立ち、散り始めのしだれ梅もあり、花びらの絨緞が見られる。
また、落ちた椿が、苔の上 一面に広がり、いろいろな要素が加わり、ワンシーズンに幾度とない景色を作っている。咲き具合や時間帯、風の影響などで、さまざまな表情を見せる「しだれ梅と落ち椿」のつくる絶景だ。
2.2花尻の落ち椿
椿散り敷く花尻の森
京都の市街地から鴨川、高野川沿いに北上し、若狭路・鯖街道を進む山中の花尻橋を渡った場所に花尻の森がある。
この森にはヤブツバキが多く見られ、三月下旬には数多の落椿が地を赤く染め、椿の美の一端が落花にあることを実感させてくれる。
道路の脇の地味な一角で、なんの案内板もなく普段は訪れる人はまれだが、椿の時期は大地一面に散り敷いた椿の花をカメラに収めようとする人々が所狭しとならんでいる。
2.3花の里・大原野を歩く
京の西山と竹林が連なる向日丘陵に囲まれた大原野は、平安時代には遊猟地として、桓武天皇を始め、皇族や藤原道長などの公卿たちがしばしば狩猟に訪れたところで、その牧歌的な風景は、古今集や新古今集の和歌に数多く詠まれている。
現在も筍の産地として余りにも有名だが、その竹林の美しさと、柿や 桃の畑がのどかに広がる風景は、ハイキングや山寺散策のコースとして広く親しまれている。
大原野神社の大鳥居を背にして、すぐ左向かい。西山の麓に朱塗りの欄干「極楽橋」があり、そこを渡ると、正法寺だ。
① 正法寺の梅林
2月22日、京都・正法寺を訪れた。
この時期は梅林の梅が美しく春らしさを感じることが出来る。
② 目を引く正法寺参道の竹林と椿
③ 鯉沢の池、水面はまだ冬景色
鯉沢の池は、平安時代に文徳天皇が奈良の猿沢池を模して造営されたと伝えられる池泉回遊式庭園。睡蓮、カキツバタ、花菖蒲の名所として知られている。
2月は鯉沢の池周辺に花はなく、水面の景色は早春というには寂しげであった。
2.4清水寺の仁王門
紅梅白梅が彩る仁王門
この仁王門は、清水寺の舞台から御所が見えないようにするために建てられたが、応仁の乱によって焼失し、15世紀末に再建された。
室町時代の特徴をよく示した楼門で、丹塗りのため「赤門」とも呼ばれている。
早春に訪れると、東大寺南大門の狛獅子を真似て造られたといわれる狛犬が紅梅とともに迎えてくれる。
2.5北野天満宮
1,500本の梅花咲き誇る
梅は御祭神であられる菅原道真公がこよなく愛された花で、御神縁深き愛木として親しまれている。北野天満宮の境内には、菅公ゆかりの梅が約50種、約1,500本植えられ、梅花咲き誇る2月から3月にかけては境内一円が梅の馥郁たる香りに包まれる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?