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近畿大学の入学式スピーチに向けて伴走。アナウンサーのキャリアを持つ国山ハセンがkaekaで改めて学んだこと。

2024年、元TBSアナウンサー、現「PIVOT」の番組プロデューサー兼MCとして活躍する国山ハセンさんが、近畿大学工学部の令和6年度入学式にてスピーチをしました。今回は、ハセンさんのスピーチをするにあたりkaekaのサポートを受けた理由や感想、本番の振り返りを伺いました。

今回はkaeka代表・スピーチライターの千葉佳織がインタビューを行いました。(以下、敬称略)

PIVOTプロデューサー / 国山ハセン
TBSテレビにてアナウンサーとして「news23」「Nスタ」「アッコにおまかせ」等、報道番組キャスターからスポーツ、情報、バラエティ番組まで幅広く担当。2023年1月よりPIVOTにプロデューサーとして参画。番組出演・企画制作を担当。

スピーチの経験がないからこそ、学びたい。
スピーチのプロに依頼した理由とは?

千葉:今回、kaekaでは近畿大学入学式スピーチの、原稿のブレインストーミングや作成、発表練習までを一貫してサポートさせていただきました。まず、ハセンさんがkaekaにサポートを依頼したきっかけや理由を教えてください。

ハセン:近畿大学から入学式スピーチの打診があった際、私にはスピーチの経験が無かったため、不安に感じていました。しかし、同時に挑戦したいとも思っていたんです。

同じタイミングで、私自身がプロデューサーを務めるPIVOTという番組で千葉さんへのインタビュー企画を実施しました。実際に、千葉さんにスピーチのメソッドのお話を伺ったのですが、そこからスピーチの奥深さに興味を持ちはじめました。

近畿大学でのスピーチの打診と千葉さんへのインタビューのタイミングが重なっていたため、千葉さんにぜひ入学式スピーチをサポートしていただきたいと思い、ご依頼しました。


スピーチは、経験がないから学ぶ。
国山ハセンが感じた、アナウンスとスピーチの違いとは?

千葉:ハセンさんは、元々のキャリアがアナウンサーだったこともあり、お話することに慣れていらっしゃいますよね。そんなハセンさんが感じた、アナウンスとスピーチの違いを教えてください。

ハセン:ファシリテーションをはじめとするMC業とスピーチは全く異なるものです。テレビにおいてはプレゼンテーション(提示・紹介)を主に行います。私は元アナウンサーだったのもあり、「原稿を読む」ことは自分の専門領域です。しかし、スピーチは原稿を読むだけでなく、構成を練ることも重要です。そして、観客に何を持って帰ってもらうかを常に考える必要があります。

他にも、「伝える」ということはテレビとスピーチでは違いました。テレビでの「伝える」とは、引き出した言葉を自分なりにまとめることです。情報を伝える時も、すでにある「型」に自分の言葉を足すのみでした。

だからこそ、今まで経験の無かったスピーチの作り方を1から学ぶ必要がありました。

千葉:他にも話し方や表現において、アナウンスとスピーチの違いを感じたことはありましたか?

ハセン:元アナウンサーとして、「間」を取ることは身についていました。しかし、実際にkaekaで練習をしてみたら「案外早口だな」や「もっと間を開けた方がいいな」と新たな気づきを得ました。スピーチというシーンだからこそフィットする間があることを実感しました。

特に、「動きをつける」ということも新しく学びました。テレビでの「動き」がスピーチに適しているとは限りません。だからこそ、スピーチにおけるエモーショナルな表現の方法を新たに学ぶことができました。

千葉:スピーチに慣れていらっしゃるハセンさんでも、スピーチにおける間の取り方は独特でしたか?

ハセン:独特でした。今までは、テレビの現場での空気感でなんとなくできていた部分も多かったです。しかし、スピーチではどのように登壇して、空間を使うのかを意識する必要があります。他にも、観客からの見られ方をより意識しながら練習したことも印象的でした。

「自分の言葉」だけで原稿を作成する。
スピーチ原稿の作成を振り返って

千葉:今回はスピーチ原稿を作成するために、何度も修正を重ねました。ハセンさんが原稿を作り上げるにあたり、印象に残っていることはありますか?

ハセン:スピーチの第一稿を書いた際に、千葉さんに「これだと抽象的ですね」とご指摘いただいたことが、印象に残っています。伝えたい想いがあるからこそ、それが先行してしまい、抽象的な話になりすぎてしまっていました。今まで、話の内容の抽象度についてあまり意識したことが無かったので、目から鱗でした。

これを改善するためには、具体と抽象の割合を意識することが重要だと学びました。ここにスピーチの面白さや奥深さがあります。特に、具体的な自分のエピソードを入れることで、聞いている人もスピーチを自分ごと化できる点が興味深かったです。

千葉:原稿を作成する上で、工夫したことを教えてください。

ハセン:原稿作成において、ストーリーの作り方を意識していました。幼少期から今に至るまでのストーリーを作っていたのですが、細かく具体的なエピソードを入れることで、スピーチの説得力がより増したと思います。

他にも、本当に自分の言葉で伝えられるような原稿を目指していました。自分の言葉になるように、何度も修正したことも印象に残っています。この経験は、自分の今後に生きてくると思います。

完璧に準備して完璧にやり切った!
近畿大学入学式の本番を振り返って

千葉:今回は、スティーブ・ジョブズのようなスピーチをしたいとおっしゃっていましたよね。そんな目標のスピーチスタイルに近づけるために、今回はスピーチの暗記をしていただきました。国山さんは今まで話す際に暗記をしたことが無いとおっしゃっていましたが、実際に暗記してみていかがでしたか?

ハセン:正直に申し上げると、最初は暗記をすることがストレスでした(笑)。「なぜ一言一句暗記しないといけないのだろう?」とフラストレーションすら感じていました。

しかし、暗記をしたことで、完璧に準備して完璧にやり切った!と言う達成感を感じることができました。だからこそ、自信にもつながったのだと思います。スピーチは、アナウンサーの原稿読みと違い、内容も動きを含めた表現なども準備する必要があります。この違いを実感するとともに、その準備を完璧にするためにも、暗記をしてよかったなと思っています。

ですが、本番中は暗記したことを話している感覚は、全くありませんでした。自分自身を客観的に見ても、自信を持って話せていました。入念に準備をしたり、かなり細かいところまで相談させていただいたので、不安が段々と無くなりました。

千葉:そうだったんですね。確かに、ハセンさんの本番は完璧でしたよね!

ハセン:ありがとうございます。でも、実は2日前まで原稿を暗記することができていませんでした。もう暗記は諦めようと思い始めていたのですが、改めて動画で自分の話を録画したり見返したり、kaekaで習った暗記方法を試してみたところ、すんなりと覚えることができました。こういった暗記方法を教えていただけたことも、ありがたかったですね。

千葉:そう言っていただけて嬉しいです!確かに、ご自身がスピーチをしている音声を聞いてシャドーイングや録画を見返す、といった暗記の技術も伝えさせていただきました。

千葉:ハセンさんのスピーチの見どころを教えてください。

ハセン:全部ですね!最初から最後まで、完璧なスピーチだったと自負しています。聞いている人が「頑張ろう」と思えるようなスピーチを目指して、思いを込めて原稿を作成しました。本番は、この思いを伝えるために、感情をこめたスピーチができたと思っています。この思いを感じていただけたら嬉しいです。

千葉:観客の方にきっと伝わっていると思います。ハセンさんのスピーチを聞いた周囲の方は、どのような反応でしたか?

ハセン:PIVOTの同僚がスピーチの動画を見てくれたのですが「良いこと言っていたよね!」と褒めてくれて、すごく嬉しかったです。大学生に向けたスピーチではあったのですが、大学生以外にも高評価をいただくことができました。

他にも、母は感動して泣いていました。スピーチでは、母が泣いた2つのエピソードを話したのですが、3回目の泣きは、今回のこのスピーチでした。

千葉:素敵なエピソードを教えてくださり、ありがとうございます。

今後もスピーチをしていきたい。
国山ハセンの今後のビジョン

千葉:kaekaのサービスは、どのような人におすすめですか?

国山:できるだけ多くの社会人や学生におすすめしたいです。話すということは、全ての人に通じます。だからこそ、話し方を学ぶことは、どんなシーンでも応用することができると思います。受講のチャンスがある方、ぜひ受講してみてください。

千葉:最後に、ハセンさんの今後のビジョンについてお聞かせください。

国山:今回、スピーチを入念に準備して本番を迎えたことで、改めてスピーチに対して自信を持つことができました。今後もスピーチをしていきたいと思っていますし、いずれは海外で英語でもスピーチをしてみたいと思っています!

\国山ハセンさんのスピーチが出来上がる過程はこちらから!/


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