【ナラティブプレイ:北方からの脅威】第1話:渾沌襲来

今回はFBのルール習熟も兼ねて、ソロプレイ(双方の軍勢を自分一人で操作する対戦)での対戦となります。



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オールドワールドに住む人間達の国、エンパイア。
エンパイアは常に外敵からの脅威に晒されている。
オークは山中を跋扈し、地下にはスケイブンが隠れ潜み、南方には吸血鬼が勢力圏を広げ、渾沌の信奉者達は北方の大地から、鬱蒼とした森の木陰から、虎視眈々と侵攻の機会を伺っている……。
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キスレヴ湾を望む海岸線は、張り詰めた緊張感が溢れていた。
水平線に見えるは、数隻の帆船。いずれも帆に渾沌の旗印を掲げている。
海の向こう、北方の荒れ野から、渾沌の信奉者が襲来してきたのだ。
渾沌の影響を色濃く受けるかの地には、渾沌の悪魔の囁きに魅了され、悪魔の手先となった勢力が数多く存在する。彼らは隙あらば襲来し、方々の都市や町で略奪や殺戮を繰り返す。
『黒潮流』と名乗る渾沌の軍勢の突然の襲来に対し、周辺の警備隊は集結し、防衛にあたる。

守備隊を率いるは、”タントール隊長”と、その副官の”赤のサーイン”
二人の元に集う兵はソードマン×20とハンドガンナー×10。渾沌の襲来を待ち構えていた。

対する渾沌の軍勢は、”黒のガラン”率いる蛮族の一隊だ。守備隊の準備が整う前に素早く接岸し、ケイオスマローダー×16とケイオスマローダーホースマン×5が上陸し、態勢を整える。


正面よりにらみ合う両軍。沿岸警備隊は壁の後ろにハンドガンナー隊を配備し、タントールとサーイン率いるソードマンが両側を固める。
黒潮流はケイオスマローダーをガランが率い、左翼にケイオスマローダーホースマンが控える。

マローダーホースマンの一隊の前進を合図に、戦いの火ぶたが切って落とされた。

ガラン率いるマローダーは、行進移動で距離を詰める。粛々とした行進に、守備隊の緊張が高まる。

黒潮流左翼のマローダーホースマンは、前進し手に持ったスピアを投擲する挑発攻撃を行う。サーイン隊はこれを盾で防ぐ。

タントール率いるソードマンは前進し、ハンドガンナーの前に壁として立ちふさがる。
サーイン率いるソード隊は敵の挑発行為に憤慨し、突撃を慣行するも足並みが揃わず、敵の前によろよろと飛び出る失態となる。

サーインも集中が乱れ、防御魔法の詠唱を失敗してしまう。

中央では、ハンドガンナー隊の銃撃が響き渡る。射程ギリギリの射撃であったが、マローダーの1人が胸に弾丸を受け、その場に崩れ落ちる。

敵の前進を受けて突撃を行うガラン隊だったが、気ばかり焦るマローダーの足並みは揃わない。こちらも満足に移動する事が出来ず、ただその無防備を晒す。
マローダーホースマンはサーイン隊の思わぬ突撃に動揺し、側面に回り込もうとするも失敗。混乱を起こす。

その隙を見逃さず、サーイン隊は再びマローダーホースマンに突撃を行う。迎撃のジャベリンで1人が倒れるも、残りは突撃に成功、白兵戦に突入する。

「俺の槍の錆になりたいやつはドイツだ!」ホースマンの隊長であるホースマスターが高らかに叫ぶ。
「おのれ蛮族!何するものぞ!」ソードマンの隊長のデュエリストが受けて立つ。馬上から繰り出される槍を巧みに避け、突撃の勢いを乗せて繰り出されたデュエリストの剣がホースマスターに突き刺さる。
「バ、バカな…!この俺が……。」馬上から崩れ落ちるホースマスター。
一騎打ちを制したデュエリストであったが、部下はの攻撃はホースマンに届かず、2人のソードマンが倒される。

また、中央のハンドガンナー隊は態勢を崩した敵に射撃を浴びせ、4人のマローダーを倒す。

怒りと共に突撃してくるガラン率いるマローダー。

射撃で何名か倒しているとは言え、人数は互角。しかし、黒潮流の軍団は渾沌の加護を受けており、常人の人間より力は増している。

「我が名は”黒のガラン”!我が首を欲する者は前へ出よ!」

「あやつを倒さないとこの戦いに勝機は無いが、フルプレートとグレートソードで装備を整えているワシしか倒せる者はおるまい…。この”タントール”がお相手致そう。」

ガランのハルバードで2傷を受けるタントール。しかし、タントールの攻撃はことごとくガランにいなされる。
「つ、強い…!」

マローダーとソードマンの戦闘は守備隊が劣勢だが、タントールの鼓舞で戦線を維持する。

戦場東方では、ソードマンがマローダーホースマンを3人倒す。マローダーホースマンの攻撃は冷静に盾で防ぎ、守備隊圧倒的有利になるも、旗持ちは孤軍奮闘する。それは鋼の意志か、それとも破滅願望か…。

サーインの防御呪文が発動し、サーイン隊のソードマンの肌が岩の様に固くなる。
「ふぅ…。これで今後一切、我が隊は1人も怪我をさせんぞ!」

しかし、戦場西方の戦闘で、ガランがタントールを下す。
「隊長!お逃げ下さい!ここは我々が!」

敵のジェネラルを一騎打ちで打ち倒したガランの耳元で、渾沌の悪魔が囁く。
「よくやったぞ、ガランよ……。貴様の目に真実を映してやろう……。」

「タントール隊長が倒れた!隊長が撤退するまでの時間を稼ぐんだ!」
タントール隊のソードマン達が奮戦する。

東方では、1人で奮戦していたマローダーホースマンを倒しきる。
「タントール隊長が重傷…?こちらは片付いたが、反対側がまずそうだ…。急ぐぞ。」

「貴様らのジェネラルはもはやいない!次に我が槍とまみえるは誰だ!」
「守備隊長の仇だ!死ね!悪魔!」
ソード隊隊長のデュエリストが乱戦より飛び出るが、ガランの素早いハルバード捌きに、近づく前にその首を刎ねられる。

「その勇気は買うが、若者よ。弱すぎる。」
「弱い物をいたぶるだけではディーモンプリンスへの道は遠いぞ、ガラン。貴様はもっと首を捧げる必要がある…。」
再び、ガランの背後から悪魔の囁きが聞こえる。ハルバードを持つガランの腕に不自然な程の力がみなぎる。

この事がきっかけとなり、とうとう敗走を始めるソードマン。しかし足はもつれ、存分に逃げる事ができず、追撃を受け全滅した。

ハンドガンナー隊は至近距離の敵に恐怖し、距離を置く為に行進移動を行う。
サーイン隊は体勢を立て直し、味方の援軍に駆け付ける準備を整える。

ガランはハンドガンナー隊を追いかけ、サーイン隊と激突寸前まで迫るも、
日が落ちてしまったため、戦闘の継続が困難となり、戦闘終了した。

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戦闘結果(AoSの栄光への道と同様に負傷判定を行っています)

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負傷脱落

ソードマン×1

マローダー×2
マローダーホースマン×2

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タントール隊長は重傷を負ったものの、命に別状は無かった。
しかし、黒潮流に橋頭保の確保を許してしまった。
早馬は近隣都市に駆け、援軍を呼ぶだろう。
援軍を集め、再戦する日はそう遠くないだろう……。
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という事で、オリジナル地図を使用し、キャンペーン方式で戦闘を行っていきます。
FBの復活についてGWも言及しているので、いつの日か復活の日を楽しみにしつつ、これを機にFBに興味をもつ方が増えて頂くと嬉しいなと思います。

ではまた、よい趣味生活を~!

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