片隅の記憶
どんなに想いを馳せても、届かない想いは
心の中にそっと留めておけば良い
いつか色褪せて消えるから
閉じ込めていた気持ちも
終わらせられちゃった恋も
ぜんぶ
諦めることができたら、どんなに楽か
そんなの自分が一番よくわかってる
悲しみも孤独もすべて
どこかに置いておくことができれば
こんなに苦しまなくて済んだのに
ひとつ、またひとつと
積み重なっていくこの気持ちをどう消化すれば
私は " わたし " に戻れるのだろう
会えなかったことも
会わなかったことも
あの日の記憶が全部
私を苦しめる
貴方に終わりを告げられ、
さよならも言えなかった
記憶のあるこの場所で
ただ、文章を眺めながら
(2022.5.29)
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