"桜の季節"〜"喪失の枯れ木"ができるまで

昨日、夜に恋人とコンビニへ行く途中、ぼんやりと桜が咲いていたことに気がついた。


「ねぇ、もう桜が咲いてるよ、見て」


と、立ち止まって2回も伝えたのに、桜を見上げることもなく彼は道路を横切り、1人で歩いていってしまった。

私は桜が好きで、3月になり、暖かい日が続くと、桜の蕾が赤く色づき始めるのを眺めながらソメイヨシノの開花予想が出て、開花宣言されるのを楽しみにしていた。でも今年は、コロナの影響で開花したニュースも見逃していた。


最近、1日1食しかご飯を食べない彼はどんどん痩せてしまっていて、もともと痩せ過ぎ体型なのに骨皮筋男みたいになって倒れる直前の状態の彼の身体を心配していて食べて!!と再三言っていた。それでも不規則な生活のせいなのか、精神的な部分もあるのか栄養が足りていないような状態が続いていた。


その後、きっかけは些細なことなのに言い合いになって夜中にまた1人でコンビニに行くという彼を止めるため、私が一人でコンビニへ行き、帰ってくる途中に思いついた文章が、"桜の季節"〜"喪失の枯れ木"だった。


身体がしんどいのも食べれないの、彼自身じゃないから全てはわかってあげられてないのかもしれないけど、やっぱりしんどそうにしてる彼を見るのは心配だし、1人でいる時に倒れたらどうしよう、なんとかしなきゃ、って1人で空回りしてるのが彼を苦しめているのかもしれない。それでもまた体調が良くなって、一緒にどこかに出かけたり、家でのんびり過ごす日も大好きな彼と笑顔で過ごせるようになればいいなって思いながら私は彼の回復を願っている。

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