さくのとの罰ゲーム（くすぐり小説）

「しょうぶ」
いきなり桜乃が話しかけてきた。勝負？何の勝負だろう。「勝負って何の勝負？」
「テストの点数。負けたほうが罰ゲーム」
負けたほうが罰ゲーム？桜乃の考える罰ゲームってなんなんだろう。一日家の掃除？買い出し？マッサージ？
「この中に用意した。」
そういって差し出されたのはティッシュ箱の上を切り取って中に四つ折りにした紙が入ったくじ引きのようなアイテム。そこには10枚程度の紙が入っていた。
「兄さんが引いて。色々考えた。」
もし負けたら罰ゲーム。しかも成績的にはきっと桜乃のほうが良いであろう。完全に不利な気がする。一度紙を選びいややっぱりこっちと違う紙を取る。
「あっ。まだ開けないで。結果が決まったら開ける。それまではお預け。勝手に開けないようにホチキスする。」
さっと紙を取り上げてホチキスで綴じる桜乃。勝敗が決まるまで罰ゲームの内容はわからないというのが良いらしい。罰ゲームなんてもっぱらごめんなので、今度のテストは頑張らないといけない。いやいつも頑張るのが正しい気もするが、細かいことは気にしないでくれ。
「じゃあお勉強してくる。」といって桜乃が荷物を持って外へ出ようとする。ちょっと嫌な予感がする。俺の行こうとしているところと被ってそうだからだ。

・・・やっぱりいた。
案の定家を出て瀬名さんの家に向かうと見慣れた靴が。そして中に入ると見慣れた姿。
「兄さんも来たの？」ちょっぴり驚きを顔に出しながら尋ねてきた。そうだとも勉強を教えてもらうならここまでの適材適所も居ないであろう。

「なんで瓜生くんも来るのよ」若干不満そうだ。乙女の輪の中に野郎が入っていくのは若干気が引ける。しかし、今はそんなことを言っている場合ではなく、とにかくテストの点数で桜乃に勝たなくてはならないのだ。

「ふーん。罰ゲームね」
瀬名さんが若干あきれ顔で俺と桜乃のほうを見る。
「で、どっちから言い出したのよ。」おいなぜ俺のほうを見る。俺から言い出したんじゃないぞ？
「私が兄さんに言った」ふぅーん。と若干疑い目に話してくる。いや本当だぞ？俺は何も言っていない。
「まあどっちでもいいわ。要するにテストの点数勝負なんでしょ？」
「そう。テストの点数が高いほうが勝ち。」
テストまでは2週間ほど。全く勉強していなかったというワケではないが、ちゃんとしていたと言われるとはてなが浮かぶ。そんな状況だ。桜乃はどうなんだろう。ちらっと顔色を見てみる。うん。あんまり自信満々では無さそうだ。

さっそく勉強を開始する。教科書を開いてテスト範囲の確認。今回はやけに範囲が広くて困る。しかし、逆に考えると範囲が広くても時間は変わらないのだから、薄く広くということになる。良いのか悪いのかは人それぞれ違うのかもしれない。

なんだかんだで3時間程度勉強した。やっぱり一人で勉強するよりかは、何人かで勉強したほうが捗るってものなのかな。わからない所は人に聞けるし・・・というか一方的に俺と桜乃が瀬名さんに聞くという構図になってしまっているが。
でも瀬名さんもずっと笑顔な感じだったし、悪くは無いのかもしれない。当人がどう思っているかは正直わからないけどな。
お礼を言って二人で家を出る。また近日中に来ることになるのは必須だと思うので、またお願いしますと次へ繋げるような言葉を残しつつ。

「兄さん愛理見てにやにやしてた」
帰り道、桜乃にいきなりそんなことを言われてしまった。正直まじめに勉強をしていたつもりだったのだが、顔に出ていたらしい。瀬名さんにもバレていなければいいのだけども。
「愛理のこと好きなの？」
思わず吹き出してしまった。なんてことをいきなり聞いてくるんだ。とっさに友達としてという意味ならねと苦し紛れな言い訳をする。桜乃はなんか不満気だった。

翌朝、いつも通り桜乃と一緒に学校に向かう。校門の前にはいつものアンジェ。
「おはようございますー！！今日も仲睦まじいですねー！！」
声が大きいんだよ！！と頭の中で叫ぶ。やめてくれ。一斉に周りの目がこっちを向くのはあんまり好きではない。この前だって裏でひそひそ話をされていたらしい。

正直俺に関してはひそひそ話されるのは一向にかまわないのだが、桜乃にまで被害が及ぶのは避けたいところ。前に「私は大丈夫だよ」とは言っていたものの、やっぱり心配だった。
桜乃と別れて教室に入る。テストが近いこともあり、一心不乱に勉強するもの、普段通りの人など普段とはちょっと変わった感じになる。

俺は・・・というと、やっぱり負けたくはないので、席に座ると同時に教科書とノートを開いて勉強タイム。HRまでの短い時間も今の俺にとっては貴重な時間だ。少しでも点数を上げていかなくてはならない。

そんな毎日を過ごしながら、テスト3日前になった。
テスト3日前にもなると、ピリピリムードは最高潮にも達する勢いで、変に触ったら爆発しそうな勢いだ。俺も例外ではなく、教科書とノートが恋人状態。教科書を見つつ、わからない所をが無いかを確認する。わからない所はまとめて先生に聞きに行くという流れだが、同じような事を考えている人は多いようで、先生の前に長蛇の列だ。これでは効率が悪くて仕方がない。

やっと俺の番が来たと思った時にはもう並び始めて30分も経過していた。30分あれば他にももっと勉強できていたのではと思うと、もどかしさを感じてしまう。

一応聞きたいところに関しては聞くことはでき、テスト範囲内で怪しいところは一通り潰せた感じだ。これで3日後のテストは万全である。と信じている。

校門の前で桜乃と待ち合わせて一緒に帰る。今日は特売日らしい。テスト期間とはいえ、特売日を逃すのは大きな損害らしい。そして今日は荷物持ちも一緒ときた。たくさん買い込むようだ。

「今日の夕飯何食べたい？」ふと聞かれた。勝負に勝ちたいからとんかつかなぁとこぼすと、「ふたりでカツ食べたらどっちが勝つの？」と。そうだった。二人でゲン担ぎしてもどっちかは確実に負けるんだった、

「今日は鶏肉と卵が安いから親子丼でいい？」いいですとも。桜乃が作る料理ならなんでもおいしいからな。そんなことを言うと桜乃が若干照れ気味にお礼を言ってきた。いやお礼を言いたいのはこっちのほうだ。毎日ご飯を作ってくれるのはとても助かっている。正直あんまり料理が上手いとは言えないからな。

普段の2倍以上の買い物をして荷物を持つ。桜乃が少し持つと言っているが、それは男のプライドってのが許さない。桜乃にはこれからご飯を作ってもらうんだから、ここで疲れさせてしまっては大変だ。

家に到着すると、早速台所に立つ桜乃。正直エプロン姿の桜乃もとても可愛い。我ながら幸せだと思う。「ん？なにかついてる？」見つめすぎていたらしい。な、なんでもないとわかりやすい言い訳をする。後姿が可愛いから見てた・・・なんて言えるわけもなかった。

「できた」
おいしそうな親子丼が出来上がっていた。正直匂いだけで満足出来るレベル。「いただきます」と2人で向かい合って食べる。見た目通りの美味しさだ。前に食べたものより出汁の味が良くなっている気がする。何を変えたんだろう。聞いてみた。

「ひみつ。ないしょ」
そうらしい。隠し味は隠し味。教えてはくれないようだ。

それから数日。ついにこの日が来てしまった。
「今日はテストの日。」
桜乃が若干元気無さげに話しかけてくる。俺だって元気ないさ。でも逆に考えると、今日さえ終われば天国だ。いや正確には翌日の答案返しの後が天国なのかもしれない。いや場合によっては追試という地獄が待っている。

「兄さんには負けない。勝つのは私。」
同じ言葉を返してやろう。さすがに妹に負けては兄としての威厳ってものが崩れてしまう。今回は負けるわけにはいかない。

いつも通り2人で学校に向かう。そして別れるところでお互いの健闘を祈る。しかし正直なところ負けるわけにはいかないのだ。

・・・。終わった。
テスト3時間。終わった。正直結構出来たと思う。思ったよりは上出来だ。名前を書き忘れなんていうヘマをやらかしていなければ。

せっかくなのでと今日のお昼は食堂でみんなで食べることに。話題は必然的にテストの出来になる。泣きそうな目のアンジェがいる以外は、結構みんな良い表情。結構上出来だった模様。

「アンジェは！アンジェは！前日まで徹夜でお勉強していたのです！でもそのせいでテスト中にうっかり寝てしまって！！！」泣きながら叫んでいる。起きたらテスト終了5分前で撃沈したらしい。災難なことだ。

「クズムシはどうだったのよ」クズムシ呼ばわりだ。まだ存在が認められているだけマシなのかもしれない。「私よりは低いはず。」桜乃が自信満々に言っている。それはこっちのセリフだ、負けたくはない。「クズムシが私より悪かったら今度パン奢りね」ちょっとまて。なんでいきなりパンを奢る話になっているんだ。じゃあ逆に俺のほうが良かったらどうするんだという話をしたら、それはパンを奢るらしい。俺が。こんなやつに負けたという屈辱への詫びって結局どちらにしろ俺がパンを奢るという結末になっているような気がする。

まあパン1つ100円ちょっとなので、それくらいなら・・・と思ってしまったが、逆にそれが目的なのかもしれない。なので、「負けた時」という条件だけは飲んだ。が、買ったら何もないという条件で。

「なにパンひとつでそんなに言い合ってるのよ。」完全に呆れている表情の瀬名さん。いやパンは重要なんだぞ？たかがパン。されどパンだ。という自論を言っていると、さらにあきれ顔になってしまった。これ以上は止めたほうが良さそうだ。

「明日勝ち負けわかる」
帰り道に桜乃がふと言ってきた。そういえば罰ゲームって結局何なんだろう。とても気になっている。
「罰ゲームの内容は今日開示。家に帰ったら開けてみよう」そうらしい。家に帰るとあの時の紙が机の上に出されていた。
「兄さん開けて」開けるのは俺らしい。開けるとそこにはこんな文字が。「くすぐり」くすぐり？と頭の上にはてなマークを浮かべていると、「勝ったほうが負けたほうを拘束してくすぐる」えっと・・・何をおっしゃって。

「兄さんが勝ったら私が拘束されて兄さんにくすぐられる。逆に私が勝ったら兄さんを拘束して私がくすぐる」そういうことらしい。正直予想だにしていなかった罰ゲーム内容だ。俺が？勝ったら？桜乃をくすぐる・・・？考えるだけで顔が真っ赤になってしまった。何考えてるんだ俺。

「明日の結果次第。兄さんかくご。」なんか楽しそうな桜乃。いや桜乃が勝つという確証はないぞ？負けたら逆に。。。まあそれは俺も同じなんだが。

その日の夜は中々眠れなかった。勝っても負けても複雑な気持ちだ。でももう結果は待つしかない。どっちかが待っているのだ。翌日答案が返ってきた。85点。悪くはない点数だ。この点数なら勝つこともできるかもしれない。でも勝ったら桜乃を・・・俺が・・・？まだ顔が真っ赤になる。桜乃とはいえ、やっぱり女の子の体を触るのは抵抗がある。でも勝ってしまったらそうするしかない。

今日はテスト返しだけで一日は終わりだ。教室の中からは歓喜の声から落胆の声まで様々だ。俺はある意味歓喜の声で良いのかどうなのか。まあ悪くは無いのは確かかもしれない。「テストの答案は家で見せる」そういうことになった。家について同時に机の上に見せるという流れ。逃げも隠れもできない。

「せーの・・・！あっ」桜乃が小さく声を上げる。点数は1点差。俺が85点。そして桜乃が・・・84点。
「あう・・・負けました。」ちょっとまて。桜乃が負けたということはそういうことなのか？「私の負け。兄さんにくすぐられる妹。」やっぱりそうらしい。なんか複雑な気持ちだ。

「これ使って手足をベットに縛って」手渡されたのは細めのロープ。これを使って。俺が、桜乃を・・・？「大丈夫。誰にも言わない」言われたとおりに手足をベットの足としばりつけて動けなくする。何考えてるんだ俺。目の前で拘束された制服姿の妹を見てちょっと興奮している自分がいた。

「お好きにどうぞ。」お好きにって言われたって。どこからでいいのだろう。とりあえず王道？のわきの下をさっと触ってみた。「ひっ！」桜乃が思わず声を出すので手を止めてしまった。

「手を止めないで良い。罰ゲームなんだから。5分くらい続けて。」そういわれても・・・。しかし言われたからにはやるしかなさそうである。足の上あたりにまたがって乗る。重くない？と聞いてみると大丈夫と。本当なのかはわからないけど、大丈夫って言ってるから大丈夫なのだろう。

靴下の上から両手で足の裏をくすぐってみる。かかとから指先までなぞるように。「にいさははくすぐったはははやめてふふきゃんだめくすぐったいって兄さん止めてくすぐったい」桜乃が足の指を一生懸命動かしながら耐えている。体の向きを変えて上半身のほうを向く。手をゆっくりと脇腹のほうに動かしていく。「に、にいさ・・・そこは・・・だめ・・・・」なんか俺も楽しくなってきた。

脇腹からわきの下にかけてを両手でくすぐる。桜乃が体を悶えさせながら必死に耐えている。なんか見ていてもわかる必死に耐えている感じ。なんか耐えきれないようにしたい気がしてきてしまった。妹に何考えているんだろう。でも今はそんなことよりも目の前の欲に対してしか考えられなかった。

やめないでそのままくすぐり続ける。段々桜乃の声が大きくなってくる。耐えきれなくなったらしい。「えへへにいいさくすぐったきゃはははやめてにいきゃあははは」笑い方がすごくかわいい。もっと続けたくなってしまう。ふと顔を見ると顔が赤くなっていた。

かわいい。桜乃が凄くかわいい。もっと見ていたい。「きゃははははむにゅ！？にいさなにしてきゃはは」思わずキスしてしまった。今は桜乃は何しても抵抗できない。いいやダメだ。俺は妹に何をしているんだ。

しかし。その時には欲には勝てなかった。ちらっと桜乃の顔を見ると、顔を赤らめているけども嫌がってはいない感じだった。くすぐりの手を脇からお腹に移す。「んんんー！！だめそのあたりは・・・くすぐったきゃはははは」良い感じの所を見つけたらしい。徐々に手を上に移す。「きゃははくすぐったいよーにいさもう5ふんたってる！きゃはははだにいさんどこさわってきゃははは」いつの間にか両手が胸の辺りに動いていた。桜乃も結構胸がある。もう耐えきれない。

「にいさ・・・！どこさわって・・・んっ」思わず揉んでしまった。でも桜乃は両手を拘束されているので何もできる状況ではない。胸を揉むのとくすぐりを交互に繰り返していく。笑ったり喘いだりととてもかわいくて止めたくない。「きゃはははあくすぐったきゃああんっ・・・だめんくすぐったきゃははは」

一度止めてみた。桜乃は一瞬ほっとしたような顔になってからちょっと頬を膨らませている。「むー。やるなら途中でやめないで最後まで。兄さんなら大丈夫。」そうらしい。

手を足のほうに移して太ももからふくらはぎをくすぐってみる。やっぱり上半身よりはそんなにくすぐったくないようで、ちょっと余裕が感じられる。「にいさくすぐったいきゃはははってちょっとてをどこにいれきゃははは」手をスカートの中に入れてタイツの上からくすぐってみる。やっぱりこっちのほうがくすぐったいらしい。

「にいさくすぐったいきゃはははだめだめそれいじょううえはだきゃははははちょっとにいさどこまでてをいれてるのだきゃはははは」徐々にスカートの奥まで手を入れていく。ちょっと触ってみた。「んっにいさなにしてるの。そこはだめ」桜乃の顔が一気に赤くなっていく。今は心の準備が出来ていないらしい。

スカートの中から手を抜いてまた脇当たりのくすぐりを続ける。ちょっと体勢はきついけども、くすぐりながらキスをしてみる。その度に顔が真っ赤になっていてとてもかわいい。今すぐ抱きしめたくなる。「きゃはははにいさもういじわきゃはははむにゅかやははきゃはああもうむり・・・にいさそろそろ・・・・むにゅ」

最後のキスでくすぐりをやめる。桜乃はまだ息切れしているみたいだった。

「もう兄さん。。いじわる。5ふんっていったのに・・・！」ちょっと怒り気味だ。でも本気で怒っている感じはしない。

「こんどしかえし。かくご。」

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