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SaG of Modeling for Real World

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"Stones and Gold of Modeling for Real World" 現実世界のデータ化、モデル化、作成したモデルのソフトウェアへの実装に関する、ありとあらゆ…
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#意味

11. ”世界は存在しない”が”意味の場”は多数存在する ~ 概念モデリング基礎付けの最後のピースを埋める

はじめに前回の予告通り、今回は、マルクス・ガブリエルの”新実存主義”の論考をベースにした、概念モデリングの”ドメイン”に関する考察を紹介します。 参考にした書籍今回の記事で参考にした書籍は以下の通り。どんな書籍か簡単な紹介を加えて紹介しますね。 新実存主義 マルクス・ガブリエル 岩波新書 新実存主義に関して、最初にマルクス・ガブリエルの論考があり、そのあとの3章で、チャールズ・テイラー、ジョスラン・ブノワ、アンドレーア・ケルンの3人による論朴があり、最後に、3人への論朴

10. 概念モデリングに関係しそうな最近の哲学トピック

はじめにこのコラムシリーズでは、過去、フッサール(1859~1938)やフレーゲ(1848~1925)、ラッセル(1872~1970)、ウィットゲンシュタイン(1889~1951)などの論考を取り上げてきました。しかし、どれも戦前戦後の論考でちょっと古い。今回は関連する書籍も含め、戦後~現代にいたる論考を調べて、”Art of Conceptual Modeling”の再考、定義付けの参考にした結果をまとめてみます。 哲学の論考を理解するには、数多くの哲学者の主張をある程度知