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Bimi Fes turn1に行ったら走れオタクになった話

はじめに

なんだこのタイトル。
でもこうとしか言いようがない。
ざっくりまとめると推しのライブに行ったけど色々ありすぎた話だ。

そして今回はとんでもなく長いため、初めて目次機能を使おうと思う。
オタクのお気持ち文章や、頭の悪い文章が好きな方はそのまま進んでいただき、レポがご入用な方は、
各項目を下記にまとめたので見たい項目にお飛びいただこう。
では始めたいと思う。

なんの話かっていうと

10/16、渋谷O-EASTにてBimi Fes turn1が行われた話だ。
恐らくこれを読んでいる方は大体のことの顛末を把握しているかとは思うが、一応来世の自分の為と、数年後に彼と出会う人のためと、まあ私のnoteは大概お気持ち長文であるため書き起こしておくと、こちらのイベントは俳優の廣野凌大氏が音楽活動をしているときに用いている名義『Bimi』がこれまで共同で曲を作った俳優やラッパーやドラマーなどを集めて行ったライブである。
それだけで大注目のイベントであったのだが、今回はそれ以上に話題を集めるもう一つの命題があった。

Bimiの進退について。

もともとは音楽をやりたくて芸能事務所の門を叩いた同氏。その後俳優となり、後追いの形でインディーズでの音楽活動を始め、今日にいたるという訳だが、そんな彼が落とした爆弾は2023年9月29日、数年ぶりの満月で迎えた中秋の名月にリリースされたEPの前に着けられた”Last"の4文字であった。
これは大いに界隈をざわつかせ、様々な憶測を呼び私も例に漏れずでかい声でハァ??????と言ってしまった。

だって私、Bimiと出会って1ヵ月やぞ?
辞めるの????????


数カ月前は環境が変わる、毎月ライブができるようになる、そんなことを言っていたらしいと聞き及んでいた為、今後が楽しみだなあと思っていた矢先のことで。

寝耳に水どころじゃない。沸騰したお湯だよこんなん。
アッッッツ!!

また、古参の先輩方や接触のレポでは一部明るい話題を匂わすような素振りがあったが、本人から発せられる言葉は「遺作」だの「最初で最後」だの「辞めます、ラストだも~~~ん」だの、主語はないものの不穏な言葉ばかりで、なんかよくわからないカウントダウンも始まるわでいよいよ心の置き所がどこにもなく終始何!?!?とキレていたわけだが、私は途中こう思った。

とりあえず最後でも最後でなくても、ライブを生で浴びるまで死ねない。

勿論、彼の芝居がいいという話はいったん置いておいて、私は音楽をやっている彼に足を掴まれて底なし沼に引きずられた身であった。俳優辞めて音楽1本ならまだしも逆の可能性は全く考えてなかっただけに、一度そのツラ(※廣野凌大ではなくBimiの)拝んでやらないと気が済まねえ。そんな訳で冒頭に戻るわけだが、Bimi Fesの開催である。

私は決意した。かのHIPHOPシーンに燦然と現れた奴の歌を聞かねばならぬと奮起した。
私には若手俳優沼界隈やBimi界隈が分からぬ。
ただ、ロックバンドを追っかけたり、10年以上前のジャンルのアンソロを企画するなどして暮らしてきた。
けれども、推しの生声には人一倍執着があった。


あ、注意をわすれたが、私の座右の銘はHIPHOPはバックボーンが大事なので前半はほぼオタクの日記である。レポもしたいがやばかった以外の記憶が曖昧なこともあり、ほぼ全編私の主観になること先にお伝えしたので各自好きなタイミングで離脱してくれ。

話を戻して、何としてもラスト(?)ライブに行きたい!と思ったのだ。メロスが王のところに乗り込んだのと同じく私も乗り込みたかった。
元々ライブの動画はいくつか見ていてめちゃめちゃパフォーマンスが良いということは感じ取っていたので、ワンマンがあったらいいなあと思っていたが、ラストと言われたらもうそんなしゃらくさいことは言ってられない。
しかしここで問題が一つ。チケットがない。
そう私はハマってすぐのド新規なためFC先行はとっくに終わっていたし、前回の接触イベント(前のnote参照)ともろ被りした一般先着では見事敗北を喫していた。
最後に残るは公式チケットトレード。当日券が出るかも、と期待したりもしたがなんせ開催地は渋谷である。地方民としてはもし当日券がなかった場合、新幹線代だけがのしかかるハイパー仕様。

セリヌンティウス助けてくれよ。

そんな訳で結構ギリギリ開催のチケットトレード、通称チケプラに最後の望みをかけることにした。
こちらは行けなくなったチケットに対し毎日12時に抽選がおこなわれ完全にランダムで当否が決まる、しかもお知らせは当たった時のみというめちゃめちゃ胃に悪いシステム。
初日90枚近く出ていた一番確率が高い日に外れた私はもう涙目であった。
5枚とか2枚とか、毎朝出ている枚数をチェックし、12時になればページを更新しまくってチケットの抽選が終わってないかを毎日、毎日、鬼の形相で確認をした。
しかも母数がどれだけいるかもわからないから、なまじ諦めがつかず、私はBoPのフォロワー(前々回note参照)に今日も当たらない~~~とDMで弱音を吐きながら日々を過ごした。

抽選開始から数日。その日は2枚くらいしか出てないかなりしょっぱい日だったのだが、その時偶然にも私のフォロワーさんが当選した旨のツイートをしていた。本当に当たるんだすごい!と、悔しいとかじゃなくただただめでてぇ、すげ~の顔をしている私にBoPのフォロワーが言う。
「爪の垢煎じて飲ませてもらえ」

そ れ だ

思えば私はじっと当落を待つだけで、プレミアム登録した以外は何もしてこなかった。しかしチケットは待ってても来ないのである。そこから私の開運大作戦が始まった。

手始めに私は二枚を引き当てた最強の引きを持ったフォロワーの爪の垢を強奪(概念)↓

レポをゆすった挙句爪の垢を奪う私とくれる優しいフォロワー(※プライバシー保護のため一部隠してます)

そしてその後、開運、壁紙で調べる。
有名なのは美輪明宏氏だろうか。待ち受けにすると真っきんきんなので金運が上がるという話を聞いたことがあったのだが、チケットは別だろうと色々なサイトをめぐり私が辿り着いたのは
『赤髪の仲里依紗氏の証明写真』
これがどうやらチケット当選にはいいらしい。
抜けるようなブルーバックと彼女のサルビアを彷彿とさせるような鮮やかなスカーレットのヘアはかなり強烈なインパクトを放っていたが、今はなりふり構っていられない。設定してみるとなんか木村カエラ氏のCDジャケットになりそうなコレはコレで仕上がりになったので一周回っておしゃれだと思った。

そうこうしていると、週初めに弊社社長からこう声がかけられる。
「16日、代わりに自分が関東の会社さんと商談してくるから資料作っといてよ」
おや???16日????
16日、時間によっては商談してからいける。
「何時からのやつですか?」
「お昼から、だいたい1時間くらいかな」
開演は19時、これはいけるぞ。
私は迷った。チケットはまだないので本当に謎に関東に行っただけになる可能性も全然あったからだ。でもしかし、

人事を尽くして天命を待て、求めよさらば与えられん。

そう私の中の何かが囁いたのだ。寺なのかキリストなのかはっきりしてないところが惜しいが。
「自分行けます!!」
こうして私は往復実質無料の新幹線のチケットまで手に入れ、あとはもうチケットの当選を待つのみ。ひたすら後は祈るというところまでいった。

──そしてトレード終了3日前、その時は来たのだった。

当たってる!!!!!!!!!!!!!!!!
今思うとチケプラの開封してないメールをスクショ(note用に)したらよかったと思うのだが、もうその日は興奮しすぎてメールの画面撮ってなかった。
爪の垢仲里依紗様か帰りに寄った大須観音かどれが正解かは分からないがどれかが効いたっぽい、とガッツポーズした。
しかも本当にありがたいことに私が当たったことに気づいたフォロワーさんたちが自分の事みたいに喜んでくれて、優しいお言葉をたくさん頂いたのだ。
もう頭の中ではBimiが爽やかなイントロをバックにI love you yeahしている、1人LOVE状態。冷たくなった私の手をあたためて離さない方々ありがとう。

感極まってLOVEになるオタク


ここまで来たら私の腹はもう大ギマリである。
ラストだかなんだかしらね~けどメンチ切ってやろうやないか!(恒例になりつつあるヤンキーマインド)
こうしてドレスコードが白黒らしいと聞き、商談できてもギリ許されるラインの黒セットアップを新調し私はいざ東京へ向かったのであった。

東京に着いた

さて、いざ東京!!…の前に仕事をしてから行かなければならない。同行した同僚も早く名古屋に帰らねばならない用事があったためお互いの利害は完全に一致していた。
しかし、私も彼も完全に舐めていたのだ。
北関東ののどかさを。電車の少なさを。

出張先は茨城であった。人生で初めて茨城に上陸したが、行きだけで東京から2時間近くかかった。
あれ???関東って狭いんじゃないの???と驚きつつまあ2時間くらいなら間に合うだろうと思ったのだが、帰り道、ここで田舎の路線が牙をむく。(※茨城県民の方すみません)
次の発車迄めちゃめちゃラグがあったのだ。
正直なことを言うと出張先から渋谷までより、名古屋から渋谷に行った方がもしかしたら時間的には近かった。
とはいえもうここからまくるしかない。

私はローカル路線から降車してすぐ駅の階段を猛ダッシュで駆け上がった。太宰風にいうなら少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走ったようなつもりである。親友の生死とまではいかないが、ありがたくもグッズ代行をお願いしていた方がいらっしゃり、受け取らないと荷物にさせてしまうし、出来たらお会いしたかった人もいたので人生で一番走った。そしてここで分岐点が発生する、銀座線で行くか山手線で行くかはたまた代々木で乗換前提で別の路線に行くか。

選択肢が…!おおい…!

金田一の犯人の顔になってしまった。東京の路線多すぎるだろ。
とは言え絶対迷子にはなりたくなかった私は、安全性を最重要に考え一番無難と思われる山手線に乗った。
階段を上りすがらホームには電車発車ぎりぎりの気配。一本でも早く乗りたかった私はこのくそ涼しい時期に半そでで猛ダッシュで乗車するハメになった。
半袖なの私だけよ。元気いっぱい小学生も長袖だっていうのに。とはいえ、まあ間に合ったし旅の恥はかきすてということでいいだろう。あとはもう乗っているだけつく。

──はずだった。

暫く揺られていき、あと1~2駅かな、という所で窓から見えた景色の異変に気付く。
ん?大井町????????
見慣れない駅名のアナウンスに到着駅を知らせるモニターを見上げると画面に映っていたのは山手線の緑ではなく、なんか良く分からない青色。そして数駅先の駅には横浜の文字。

えっ?????????????????????
お前山手線じゃねえな!?


ここ10年、何度か東京に行っているがこんな凡ミスをしたことはなかった。パニックになりながら飛び降りて検索をするとりんかい線に乗れという指示。
初めて出てくる路線を出すんじゃないよ~!?
と思いながら必死に階段を駆け下りる。
検索したら次の次の電車に乗れと言われ、しかし次のに乗れば山手線に戻れることが分かったのでそちらを選択。乗換なし一本を選んだはずなのに、いつのまにか二階乗換していた。

これにはさすがにアホすぎて頭を抱えた。こんなに私ポンコツだったのかよ。
でもそれを見てTwitterで乗り換え分かりますか?!とか、気を付けてくださいねとか、最短乗換を教えてくださった方々本当にありがとうございました。あれが無かったら泣くところでした。不幸中の幸いは、まあまだ戻れる位置で気づいたところ。名古屋⇒東京⇒茨城⇒東京⇒神奈川はヘビーすぎるのよ。Youtuberの企画でももっと計画性がある。

そんなこんなで渋谷に着いた頃にはもう18:20。唯一私が自分で良い仕事したなと思ったのは渋谷駅でコインロッカーを予約していたことだった。親切なフォロワーさんが会場周辺のロッカー余裕あるよ!と教えてくれていたのだが、もう場所を探すのも惜しくて急いで荷物をぶち込んで改札をでた。4000文字も使うなよ渋谷につくまでによ。

そして会場であるO-EASTに向かったわけだが、O-EASTの住所をご覧いただけるだろうか。

道玄坂にあるのだ。
そう、坂である。


もうこれで私のHPはかつかつだった。靴も坂をダッシュする装備じゃなかったし、もうこの時点で汗だくなのだ。(※自業自得)しかし、もう入場はほぼ完了してるっぽかったのでいち早く行かねばならない。

私は走った。
太宰みてるか?路行く人を押しのけ、跳はねとばして…はないが、服も黒いことだし私のことも黒い風と形容してくれ。そう思う反面オタクの全力坂なんてマジで誰もみたないねん!!そんなことを思いながら坂を上って、ついにライブハウスらしき建物が見えてきた。外はもうすっかり真っ黒で夏ならまだ明るいのにな、そんなことを考えていた私は黒の中に輝く壁面の文字に目をむいたのだ。

『O-WEST』

また間違えた?!
そして周囲を見渡すと『O-nest』『O-Crest』の表記。

こいつ、分身してる!?!?

私は普通にこの系列のライブハウスは各所に散ってるもんだと思っていたからまじで焦った。リリイベの会場間違えた!?と同じ、否それ以上に戸惑ったが、隣接しているduoを見つけてただ単にライブハウスが固まってるだけと気づいてよかった。
【教訓:周辺地図は他の建物もふくめてちゃんと調べよう】
マジで前回から何も学んでないな。1人で会場、やむをえない場合を除いて絶対2度と行かねえ。
そしてやっと入れる、というところでチケットを出したのだが。

なぜか顔写真が半分しか出ない。

今回のチケプラでは顔認証が必要だった。写真を登録しておいて顔を確認の上、入場という決まりだったため、チケットの隅に顔写真が写ったのだがそれが目までしか画像が出てこない。
私は走ったのだ。運営を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ!
これは太宰いじりとかじゃなくて本当にマジで!!そう思いながら不備対応窓口であの手この手を使って頂きなおして貰えてよかったが、山手線よりもこの方が汗をかいたとおもう。
もう、一日で色々ありすぎだって…!!
こうしてやっとの思いで入場したのであった。皆さんチケプラの画面は電波のいいところで出しておこう。

会場に入ってから

やっと会場に入った。前の文を読んでくれた方はありがとう、ここからの方はよろしくお願いします。
とはいえレポっていうか感想文だから本当に。

さて扉を開けると私が会場に入ったとほぼ同時にオープニングアクトのUnknown kidsの演奏が始まった。決まったのが直前過ぎて楽曲の予習は全然できてなかったのだが、結構サウンドはノリが良くて楽しい印象で私の気分は一気に上がった。
コロナ以降箱のライブはなかなか行けてなかったし、いっても二階席に座っていたのでこの感じ久しぶりだな。と思いながらドリンクの引換を探す。当初はせっかくだし酒を飲みたいと思っていたのだが、こちとら全力疾走の後であったためもうペットボトルの水しか目に入らない。
ライブハウスのワンドリンク制こういう時の為にあるのかも、神?(違う)
私がキリンのミネラルウォーターに感謝していると、もう一人の神が現れた。

グッズ代行をして下さった方である。
彼女は私がチケット持ってないからグッズだけでも行くかと言ってた時に、グッズ代行を申し出て下さった菩薩であり、行けることになった時もここまでじゃないにしろ、ぎりぎりかもしれないとは思っていた為、お言葉に甘えたのだがグッズは私がついたころにはラバーバンドとステッカーが終了していたので本当に感謝した。しかも先に入って前の方にいたにもかかわらず、私のところまできてグッズを渡してくれたのだ。

廣野氏のオタクやっぱ優しすぎる。
いやここではBimiのファンというべきか。

彼女の後ろから光が見えたのは、たぶん会場のライトではなく後光だった。少しお話してもらって、彼女がまた前方に戻っていくのを見送った後、私は会場後方にふんわり陣取る。Spotify O-EASTには初めて来たのだが、比較的横長の会場で、ほぼ最後方ではあったが立ち位置によっては時々顔も見えた。何も見えないことを覚悟していた為ありがたかったし、ちゃんと人間っぽい大きさで見れたのも地味に良かった。

さてここからやっとライブ本編である。
ただ前述のとおりほぼステージ上は見えなかった為、詳細のレポというかもう耳で感じたことのレポになること悪しからずご了承いただきたい。
また何人かセトリを上げて下さってたのでそちらを元に記憶をたどる。
曲の感想になってるかも。

ライブ始まった!

まず最初に出てきたのはLilniina。黒い衣装がちらっと見えて可愛い~と思った。そしてBimiもちらりと見えたのだが今回もバチイケのビジュであった。ハーフアップでお団子にしており三つ編みっぽいのがついてる。メイクさん、いい趣味だなと思った。

■NEVERLAND

この曲でBimi Fesはスタートした。メロウなイントロですべてを理解した会場が沸く。当然私も沸いた。この曲は子供の頃にだるく疲れた体で乗る帰りのバスみたいな雰囲気があると思っていて、(※新参者なので多分意図してない解釈をしているかもしれないがご容赦を)うたたねしてる時に見た良く分からない夢みたいな、そんな心地よさのある曲だと思う。ライブとは、非日常であるということを考えたら少しダークで夢の世界に誘うようなこの曲はぴったりだった。また客演曲はほぼはChessに収録されているので、アルバムの1曲目という意識もあったのかもしれない。
また、後程書くが、この曲には

そんなに悲しい顔しないで 涙を拭いて手をつないで 連れて行くからまってて 期待不安を孕ませて

という歌詞がある。一旦これだけ覚えておいてほしい。
この曲は2人の声が混ざった時が本当に美しくて、生で聞いても素晴らしかった。

■kikilala

次はLilniina側から出たばかりのコラボ曲。この曲に関してまあBimiのパートも上手いし良いのは勿論なのだが、ちょっと異質というか、そんなかんじなんだ?!という曲だった為、流れたとき来たな!くらいだったのだが、実際に聞き終えた後はめちゃめちゃライブ化けする曲だなと感じた。LilniinaがBimiにカリスマ性を感じたといったのもうなずける仕上がり。音の乗り心地が抜群に良くてまた、Lilniinaの世界観にいるBimiというのもすこし雰囲気が変わってて良かった。

その後はLilniinaのソロパートに突入。事前に聞いた曲もあり、良かったのだが、生で聞いてみて一番思ったのは

Lilniinaめちゃめちゃいい声してるな。

これである。ラップというかHIPHOPジャンルは他のジャンルより如実にその人の声が好きかどうかが影響するジャンルだと個人的に思っているのだが、配信音源より生の方が本当にいい声をしている。言語化するのが難しいが透明感とかわいらしさを持ちながらどこが不思議でけだるげな色気もある。ものに例えるなら鼈甲とかタイガーアイみたいな声(※個人の感想です)
ちょっとお恥ずかしながら曲とタイトルが一致していない為、詳細は控えるがソロパートも問題なく楽しめた。また、ファンたちもよくニーナちゃーん!!と声をかけていたり、かわいいー!!と沸いていたり。本人も暖かい人たちに囲まれてというようなことを言って嬉しそうにしていたのでとても良かった。地元も一緒だし今後は彼女の曲も聞いていきたい所存である。にしてもちょっと見えたお顔が可愛かったな、人形?(可愛すぎて)
彼女のパートが終わった後にはOHTORAが出てきた。


■error

この曲も好きなのでかかった瞬間テンションが上がる。
いい意味でめちゃくちゃ流行を押さえた曲だと思っていて、これは売れ線とかそういう意味ではないのだが、こういうの皆好きだよね!というサウンドだと言えばいいのだろうか。とにかくオシャレでセンスがいい。高音部分がめちゃめちゃ綺麗で、さらっと歌ってるように見えてスキルフルな曲でもあると思う。お互いの声がガッツリいい仕事をしていて、やっぱ何歌わせてもいいんだよなこの人…と強く思った。

■Weak

次にこの曲。これはBimiの類稀なる繊細なボキャブラリーと他人の人生へ高い解像度で照準を合わせられる視点が発揮されていて、めちゃめちゃ好きなのだが(全曲好き)(それはそう)、Lilniinaの時も思った事だが客演を迎えているBimiと客演に入っているBimi、少し印象が違って良いなと贅沢生歌聞き比べをしてみて思った。そしてBimiが皆さんもうお分かりですね?OHTORAくんに任せます!といってはけていく。その様が本当に楽しそうで、漠然といいなとも思った。ハマった当初別にソロのが好きだしワンマンいこっかなとか思ってたの、本当に過ちすぎて結果的に来れてよかった。

OHTORAのソロパートも良かった。
冒頭暗転した後すぐ入れず、ちょっと待ってね?待ってねとしてたのはフフとしたし、実際かわいー♡という声も上がっていたのだが、20分の中でいっぱいやりたいからノンストップで行きます(というようなこと)と宣言したのちに曲が始まるとやはり職人である。
全曲通してオシャレだなあという印象だが明るい中にセンスとテクニックを差し込んでくるような楽曲。やっぱり生で聞くと音源の倍良い。こちらも完全には曲とタイトルが一致してないのが悔いなのだが、最後にやった曲でジャンプさせてくれたのはめちゃ楽しかった。ライブで飛ぶのはやっぱり醍醐味である。完全に夏曲だと思っていたら後々年末のアルバムいれるということを知り、夏じゃないんか!?とは思った。
OHTORAの出番の後会場がぎゃあ、というような悲鳴に近い声で沸いた。私は必死に人の頭の隙間を見つけて覗き見る。そして納得した。
高野洸氏のご登場であった。


■slow game life

この曲、2人とも素晴らしかった。
高野氏の重量を持ちながら軽やかでいて丸い声、私声ばっか褒めてんな、ゆるしてくれ。こういう所であまり他の役の名前を出したくないのだが、やはり山田一郎を任されるだけのことはある安定感。
そしてBimiの上ハモリがすごかった。普段のガラッとした声とは対照的に美しい高音を出してる。

待ってこれ音源じゃなくて生声!?

彼は時折、自分の声を汚いと形容することがあるが、汚くはないにしろ、どちらかと言えば歌うまいな~!と思いやすい声ではないと私もおもっている。のにめちゃめちゃ何歌わせても上手いのがはっきりわかるのは本当にどういう訳なんだろうか。
そしてここで私は近くにモニターがあることに気づいた。時折肩を組んだりと仲が良さそうでちょっとにっこりした。

■Mayday

そしてこの曲に入る前、Bimiが「対戦よろしくお願いします」といった。
会場がワッとなる。これはその前のライブ?で、ファンに高野氏が対戦よろしくお願いしますといったみたいなレポが上がっていたからだと思う。ファンはたいよろ~とレスしてたらしい。事前にRTで回ってきてて助かった。
その後ゴリゴリにかっこいいこの曲が来るんだからま~~~~~~~良いわけですわ。というか全員なんだけど喉からMP3すぎないか。細かく音を刻むような所との緩急がめちゃくちゃに好きで楽しかったな。はけるときはこの人明日名古屋でライブなんでと宣伝してあげるBimi。急遽来れる人は来てください、とさわやかなイケメンオーラを振りまき華麗に高野氏は去った。みんなの孫はすごい。

しばしあって、その後は「福澤侑くんでーす」という紹介の元、前日のイベントで廣野君の話を多めにしてたと話題の福澤氏がでてきた。


■Hangover

登場時良く見えなかったが、なんか登場の仕方をほんとはこんな感じでカッコよく出ようと思ったんだけど…と実演していて一笑いの後、この曲。
最近のインタビューだとか様々な場面でお互いの名前を出すことが多いこの二人。本人たちにしか分からないとはいえ、この二人をいい関係と言わずしてなんというのだろう、ということを踏まえてこれを聞くと沁みるっていうか傷に塩塗られてるような衝撃がある。

まったなしこのコンビ 奪い取るタイトル 
相性は最強 知らない敗北

このバースの威力よ。やはりHIPHOPはバックボーンが大事である。この二人にそんなこと言われたら間違いね~~っていうしかないよね。

彼のfeat曲は一曲だけなのでこれまたイケメンオーラを振りまきはける福澤氏。しかしこれで終わらなかった。もう一曲あると言われまさかの新曲披露があったのだ。一緒の現場になって作ったみたいなことを言って見えたので、ナナシでできたのだろうか?分からないけどいやこれだからライブはやめられない。知らない曲でもアガれるよなみたいなことを言われた気がしたが、当然会場は大盛り上がり。この曲は福澤氏名義で出るのかな、どうかなと今からそわそわしている。

そして今度こそはけた後、ゆうくんまだもう一曲あるでしょ?と呼びかけるBimi、怪訝そうにないよ!という福澤氏。
何かと思えばステージのスクリーンにHappy Birth Day!の文字。そしてBimiを筆頭にハッピーバースデーを会場が合唱。そう、福澤氏が廣野氏の話が多かったと言っていたのは彼のバースデーイベントだったのである。そして明日名古屋だし帰ったのかと思ってた高野洸氏がホールケーキを持って再登場。

え!!!嘘!!!(別に私はサプライズされてないのに)

福澤氏は自身のイベントの時にはケーキとかが出てこなくてえ?無いの?みたいなリアクションだったらしいのだが、Bimiが昨日イベントだったんでしょ?といっていたのでもしかしたらこれを受けての準備だったのだろうか。
しっかり把握してるあたりの仲の良さがよかった。
ちなみに当の福澤氏は3日後だけど、とか、これ食べていいんですか?みたいにちょっとドライながらも喜んでいたし、高野氏は棒立ちしてたのでスタッフさんですか?といじられてスタッフですと言ってたのもよかった。彼が同業者に好かれているという事実がその人柄を表してるようであった。

三人がはけた後はスタッフさんがステージを何やらセッティングし始める。ドラム、ベース、アンプ…
これバンドセットやな!!!
ついにArimatsuきた!!!と思ったのだが、ステージには2本のスタンドマイクが置かれた。バンドメンバーのチューニングをみつめながら???と思っていたのも束の間、次の瞬間会場は沸騰する。
Bimiと共に阿部顕嵐氏が登場し二人がギターを持ったのだ。

エッ!?!?


■衝動

衝動feat.阿部顕嵐&Arimatsu、これ私が聞いてよかったやつか!?と戸惑った。一生分の運を使ったまである。エレキギターの歪んだサウンド、ベースとドラムが心臓をたたくような感触。

これ!!!!!!!!!!!!!!!

私は邦楽ロック育ちなため大歓喜した。そして楽曲との親和性もえぐかったし、本当に阿部氏もざらついたいい声をしてらっしゃる。モニターを確認するとアンプに足をかけていたりして、こいつバンドマンなんじゃ?になった。いや学生の時やってたんだそういえば(気づき)
本当にツインギターボーカル豪華すぎて頭がショートしそうだったし、疾走感が本当に素晴らしくてFesならではの一夜限りのものを見てしまったかと動悸が止まらなかった。そして二階で見てるんで最後まで楽しんでってくださいと言って去ったのはやはりイケメンだったな阿部氏。てかギター弾けたのか…すごいな…阿部氏…(かみしめ)

また、こちらは後に判明したことだが、この時使っていたギター、なんとポルノグラフィティの新藤晴一氏より拝借したものであったらしい。
彼と晴一氏はミュージカルヴァグラントでのつながりである。に、したってそんなことある??
ポルノグラフィティといえばもう日本の半分以上は歌えるであろう曲を数々持つ音楽業界のTOP of TOPである。そして晴一氏の肩書はギタリストなのだ。そのギターはいわば商売道具であり、彼の手足に等しい。いくら彼が豊富にそのコレクションを持ってるからと言って、
かしてくださ~い!いいよ!とはならないのよ
と言うか、実際はかしてくださ~い!いいよ!だったのかもだが、そこに至るまではこの2人の関係性の構築が大前提であって。晴一氏はnoteでBimiのライブを見に行った時のことをこう述べていた。
彼はこちら側の人間である、と。
TOP of TOPにこちら側と言わせてしまうパフォーマンス、そして、ギターかして頂けませんかと言ってしまう胆力。あとにも先にもこんな25歳でてこないよ。まじで。


■Question

そしてArimatsuとの楽曲。そう、先ほどは本来はこれが来るかと思っていたわけだがやっぱり安定に良い。先ほどの全力疾走とは雰囲気が少し変わって、この曲もおしゃれだと思っている為楽しかった。チャプター1から、のところが地味に好きなのを分かってくれる方いるだろうか。
いやでも本当に生バンドパートがあったこと嬉しすぎて拝みそうだった。この曲もやはり生演奏だとビリビリ来て最高だった。

■LOVE

そしてここで何とそのままLOVE!!Bimi楽曲選び難くはあるがあえて選ぶとしたらLOVEは私の中では5本の指に入るくらい好きで、ライブで聞きたいと思っていたのでイントロで私はもうバンドサウンドだわ、好き曲だわで今すぐ勝訴!!の紙を拡げて走り回りたい勢いだった。
イントロ→笑い声→バース→デスボイス→サビのこの編成が狂おしいほど好きで、ライブ動画を見たときもめちゃくちゃライブ映えする曲だと思っていただけに聞けて嬉しかった。
LOVE、生演奏Verどうにか出ませんか(?)

■Die young

これもやってくれるんだ!で私のテンションはさらに上がる。後ろにデカいモニターでMVが出ていたのも良かったし、途中die youngの箇所を一緒にうたってとあおるBimi。コーレスポイント教えてくれるの新規に優しいし、楽しかった。途中で助けてください~、とか言ってたり、こちらにマイクを向けてたのも煽るのうま~~になって最高だった。この曲はネオ昭和がコンセプトだったかなと記憶しているのだが、楽しい中に一握りの哀愁を含んだようなこの曲、生で聞くとまた違った雰囲気もあって素晴らしかった。タイの時にやってたイメージがあるので余計何と言うか思うものがあったのかもしれない。新規の私でこうなのだから古参の先輩方はどうなんだろう…。でもやっぱりこの曲は楽しい!それに尽きた。

■weapons

私はこの曲のバース部分の押韻が大好きなのだがいや~~、もう散々体感しているけどリズム感がえぐい。音のハメ方が本当にのどから音源って言うか音源以上だし凄すぎる。あと他の方が言ってた情報ではbangの時が楽しくてヤバかったらしい。なんかお決まりがあったっぽい、乗り遅れて悔い。フロアは当然終始爆沸きだったためその様子を見るだけでも楽しかった。

■inner child

これは前にBimi曲好きなのどれですか?と興味で聞いた時結構多い印象だったため、私もなぜか嬉しくなった。いやなに来ても喜ぶんだけどさ。
さっきまでのバチバチの雰囲気から一転したのを感じて改めて彼の楽曲の力、みたいなものを可視化されたような気がした。というかバンドサウンドでinner childやろうっていったやつ人!?手を挙げてくれどうやってお礼したらいいんだ(私ごときでは絶対お礼はできない)
結構歌詞を変えていたような気もするが耳が追い付かなかった‥‥。でもすごい光景だったな…としみじみ思う。

この後だったと思うんだけど(曖昧)バンドメンバー紹介します!と言っていかれたメンバーを紹介するぜしてくれたBimi。他のメンバーは普通にかっこよく紹介してたのに自分の時はちょっとふざけて「Bimiで~~~す」って笑っていた。まあみんな知ってるもんな。あとDJを指して「dipで~~~す」してたのも笑ってしまった。そうなのよみんな知ってるんよ。
その後は何かお客さんが名前呼ぶもんだから何ー?って聞いたら各々一斉に喋ったタイミングで???となり結局諦めてゆるく「それな~~」と言ってごまかしてみたり、かっこいい!!!!といったのが聞こえたのかにやっと笑っていたり、かかってこい!!!!と言ったのが聞こえずやっぱり「それな~」でごまかしたりと面白男を少し発揮してた。あと「つらいよね…」みたいな女子の愚痴への共感みたいな返しもしてたかも。フフ


そしてこの後なのだが個人的に忘れられない出来事が起こった。
ちょっと何の曲のタイミングだったか失念してしまったが、バンドが演奏しているパートの時に斜め前のすらっとした美人のお姉さんが私にこう聞いてくれたのだ。
「よかったら前行きます?」
エッそんなことある?????
私が150cmない小人なので恐らくお気遣い頂いたのだと思う。私が前に行っても視界は遮られないだろうとはいえ、
優しすぎませんか????ねえ。
しかしコミュ障なのとまあ何とか顔が見えたりしていたので私は
「アッ見えなくなっちゃうかもなんで大丈夫です!アリガトウゴザイマス」
みたいな。

いや接触イベントじゃねんだからさ。

ちゃんと喋れやって話である。人のやさしさに初めて触れた化け物かよ。とまあそんな出来事があったためバンド撤収後のちょっと余白の時間私はすごく迷った。
改めてお礼が言いたい…!!
恐らく彼女も1人参加、しかし、知らん奴に急に声かけられたら嫌かもと思ったり、なんか厚意を無にしてしまった感があったため話しかけない方が良いか???と私はぐるぐる迷ってた。転換中はライブではやらない楽曲が何個か流れていたが1曲分くらいはゆうに迷っていた。
しかし、オタクの恥はかき捨てなのだ、これ4回くらい言ってるから座右の銘かえようかな。
とにかく私は思い切ってさっきはありがとうございましたと声を掛けた。

結論:声かけてよかった。

まじでお姉さんは優しかった。色々私の話を聞いてくれてキャッキャできたの本当に楽しかった。私は10数年バンド界隈にいた、というかいるが、ライブで隣の人と仲良くなったって言うのは今まで都市伝説だと思ってた。ごめん本当にあったよ。疑ってすまなんだ。

そうこうしているうちに再びステージ上に視線が集まったのを感じて私はお姉さんと向き直る。
一ノ瀬みか氏と、なんとお色直ししたBimiの登場だった。ヘアはそのまま、ダルっとしたシャツに細いネクタイ。黒のスカートのようなものとパンツをはいていた気がする。こういうの好きってわかってやってんのかな、ふ~~~~~~~~~んと言う顔をした。


■Phantom

この曲、とてもしっとりした雰囲気を持ちながらファンの間では最強のセックスソングとの呼び声が高い。本人もそうだけどねとインライで言っていたのでそうなのだけど、普通にそれが成立してるのがすごいなと改めて。
一ノ瀬氏はLilniinaとはまた違った声のきれいさがあって。Lilniinaがタイガーアイだとしたら彼女はムーンストーンみたいな半透明に光を通すような声をしている(※個人の感想です)楽曲に女性の声が入るとまた違った良さが出るよな、としみじみ。
この曲も二人の声が混ざった瞬間の美しさと曖昧で逃れがたい関係が醸している切なさのようなものが漂ってとても良かった。蝶が羽を揺らしているような、そんな感じもあるなと。
と言うか本当に曲によって雰囲気が変わりすぎるBimi。あんなに癖ある声なのにどうなってんの?
終わったあとは何でか分からないがふたりとも土下座してた。なに?お互いのファンへの配慮?(??)
ちなみにBimi曰くこの曲はいい雰囲気になった時に良いよって他人に勧めているらしい。でもこれ本命になりたい男に流された女の子がいたとして、ふんわり聞いてる時はメロメロかもしれんけど多分歌詞見て病まないかちょっと心配である。
そしてここで気づいたが、もしかして1曲目NEVERLANDだったからここでラストか!?と。
何かでChessはかなり曲順を意識しているみたいなことを言っていたらしく、セットリストもその意識が!?と思い、私はいよいよ彼が出すといった声明が近いことを意識し始める。声明ってなんよ本当に。
そしたらこっからはBimiタイムです!とか言ってたような気がするこれ違うとこか??ちょっと記憶があいまいで申し訳ないが、次に来たのが。

■beast

待ってました!!!!
私、Bimiの曲でこれが一番好きと言ってもいいくらいである。関係の曲が転換の間に少し流れていて、今回のEPはやらないのか?と油断をしていただけにめちゃくちゃ嬉しかった。前のお姉さんも私がbeast好きなんです!と言ってたのを覚えててくれたようでかかった瞬間やったね!!!!の顔をしてくれてもう気分は最高。
音源発表前のライブ映像と音源ではかなり印象が変わっていたが、今回のライブは音源バージョンにさらに生声という感じでまた違った味わいがあっていい。この曲、本当に踊れるという表現が相応しく、バース、フック全部通して気持ちよさが尋常じゃないのだ。また、前回のライブではあんさん俺がいなきゃダメみたいのパートをこいつら俺がいなきゃダメみたいと客を指差していっていた。絶対それは浴びたかったのだが、では今回はというと

みんな俺がいなきゃダメみたい
みんな俺がいなきゃだめなんですか??

わかってんじゃねーーーか!!!!!
ダメなんですか?でもう爆沸き。なーーにがLastじゃ!!!!もうライブも終盤のこのタイミングで俺がいなきゃダメってわかってんのにさ、もう、なに!?情緒がヒッチャカメッチャカである。

■selfy

そしてこの曲。この曲も今回のEPではかなり評判が良かったように思う。exorcistとかとは対照的にメロディックな雰囲気がたまらないし、言葉選びがメチャメチャにいい。
civilizationと意味ないでしょで踏んでるのもワッと思ったけど、やっぱり彼はすごく人に興味があって想像したことも経験したことも等しく自分の目を通したかの如く言葉を選べる人間だと勝手に思っているのだけど、生で聞くとなんというかひとしおというか。俺がいなきゃダメって言ったあとにこの曲か…と1人で噛み締めていた。


関係の曲が聞けた満足感がすごかったのだけど、本題はこの後である。

そう、Bimiの進退について

彼はselfyが終わったあと、徐にこのあとアンコールとかもあるかもだけど一旦締めの挨拶みたいなのしていい?と口を開く。
アンコールあるとか言ってええんか?
そしてなんだかもにゃもにゃと歯切れが悪いというか。口にするのは下手だから業者に頼んで動画作ってもらった、と口にしてハケる。
え?なに???そもそもあの謎カウントダウンアカウントもよくわかってないのにいきなり動画が来るの??
と思ったのも束の間、妙に聞き覚えのあるフレーズ。
あれ!?これカウントダウンで聞いたことあるやつだな!?ザワ…とする中動画は進んで、過去のMVやライブ映像などが
映し出されたあと。

こちらご覧ください。

Major debutの文字が表示された時のあの会場といったら。これはもう私のオタク史に残るすごい光景だった。
メジャーデビューを全く予想していなかったわけではないけれど、本当に何かやらかしてやれなくなったかメジャーデビューの0か100だなと思っていたため、
よかった………………と口を覆った。
もうなんていうか、この感情はどの言葉を尽くしても言い表せない。
彼の前振りがかなり不穏だったこともあっての振れ幅ではあったけど、今思えばそれはマーケティング戦略でありながら、彼なりの愛だったのではと思う。

愛、何て言うとかなり大げさだしいやいや、と思う方もいるだろうが、私のかなり好きな楽曲の一つ、funky nightのそれを借りていうのであれば

俺のこと信じなくていいぜ見たらわかるから
俺のこと理解しなくていいぜ聴けばわかるから

ということだったのではないだろうか。
俺のこと見てたら聞いてたら、辞めるわけないってわかるっしょ?みたいな。そういうコミュニケーションの一環だったのでは、と考えたのだ。
実際辞めるとは思えないと言ってるファンの方もかなりいて、ある意味信頼の上で成り立つ嘘だったのかなと思ったりなどした。正確には終始何を辞めるのかの主語がなかったので嘘ではない。
しかしまぁ、そうね。
私を殴れ。ちからいっぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若もし私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。
とはならないよ。
オタクはメロスじゃねえんだよ!!

マジでビビったからもう少しわかりやすくやってくれ!!!!!!(※不満って言うか、もうびっくりしたよホントにの意味です)

といいつつ、初見の人間を引き込むにはまあ理にかなったマーケティングだったと言わざるを得ない。もうね、彼の手のひらの上でまんまと転がされていたというわけだ。

そうして戻ってきたBimiは動画に使用されていたメジャーデビュー曲、babelを披露した。


■babel

もう動画の流れからエッ今やってくれるの!?と混乱したがもうこれは

やばかった~~~~~~~~~~~~~~!

の一言に尽きる。dopeなバースで始まり彼の人生を垣間見るようなリリック。そして彼がライブ前に口にしていた制作指揮は自分にあるが、他人が交わって初めて形成され、自分の垢と他人の垢が作られた人形のようなものが自分の活動の集大成というような発言。これがまさしくそれだった。彼は本当に口だけじゃなくて、態度で、芝居で、楽曲で自分が常日頃思っていることを形にしてこちらにくれる。媚びないけど優しくて、おそらくファンの感じていた不安であるだとかそういうものにもきちんと思いを寄せた上でBimiとして鋭い言葉でそれを一つの作品としてくる。

恐れ入りすぎんだろ…。

良すぎてお腹痛くなってきたよ(?)
ラストのフックの前で彼が
「ついてきてくれ!!」と叫んだのはもう本当に……………。
↑この3点リーダーで全てを読み取ってください。

これは集大成でありながら始まりの一歩に過ぎない、ということを思うと本当にこの場に立ち会えたことを心から感謝した。一生なんてないし永遠なんてないけれど、私は確かにこの時に、お前についていくよ………と13年推してるバンドにも思ったことがないことを思ってしまったのであった。

と言うか私がNEVERLANDの項目で覚えておいて欲しいといったこと、もう一度ご覧いただこう。

そんなに悲しい顔しないで 涙を拭いて手をつないで 連れて行くからまってて 期待不安を孕ませて

最初私はそんな悲しい顔しないで、というフレーズを最後だけど楽しく終わろうね、みたいなそんな風に受け取っていたけれど。
この曲、これまでの経緯を考えてみて欲しい。
………。

Fes一発目にこれ以上相応しい楽曲があっただろうか?
いやない!!!
(反語)(個人の感想です)
それを彼が意図していたのかは分からないが、オタクは深読みが好きなのでよしとしよう。

そして、騒然とした会場の中で彼が口を開く。
「ごめんだました!」
会場からいいよー!!の声が飛びかって、経緯の説明があった。
ライブを見にきたレーベルの偉い人に隠れ家的中華に連れて行ってもらい、そこでウチでやらないかと声掛けがあったこと。そして所属レーベルがEVIL LINEであること。これはオタクたちは喜んだことだが、彼にとってはやはり相当複雑ではあったようで、みんな知ってると思うけどヒプマイと同じレーベルなんだよと。
Bimiと廣野凌大の名義を分けて彼なりの境界線を引いて活動を行ってきた、その境界線が曖昧になりすぎたり、ヒプステとの繋がりではないかという穿った見方をされてしまうのではという危惧。
あとはやはりインディーズで好きに自分のやり方をしてきたのにそれが丸められてしまうのではないか、というような葛藤。
でもそれをきちんと話した上で、Bimiらしくやってくれと言ってくれたそうで。なんならそのままやるならメジャーはうちしかないよというこれ以上ない口説き文句の上、迎えられたと聞いてはもうこちらも拍手するしかない。
泣かなかっただけ褒めてくれ。
そしてこの光景一生忘れないでくれと私たちに言ったあと、二階席にいる関係者に再度この光景忘れないでください!みたいなことを言ってたと思う。

本当に、お前は……。

自分たちはもちろん、ファンを含めてBimiであるみたいな意識が見て取れてため息をついてしまった。そういうところだぞ(褒めてる)

そして最後に選ばれた楽曲は。


■輪

この曲も私の好きな5曲には入ろうという曲のため、めちゃめちゃ嬉しかったのだが。それ以上にこの曲が選ばれたことがすごく意味のあることのような気がした。
輪の最初のバースはこう始まる。

どこへ向かう俺たち kickする津軽&dipのbeat

これから俺”たち”が向かう先とずっとビートを作ってくれたDJdipに触れるリリック。そしてスマホに一応地図を入れて全国津々浦々おもてなししていくという。

メジャーデビュー発表のライブの締めくくりとしてこれ以上ふさわしい曲があったか!?いやない!!(反語②)(個人の感想)

これが流れた時の感情、他に的確に言い表す言葉が思いつかなかったのだが
好きなアニメの2期のめちゃくちゃいい佳境のところで1期のOPがEDとして流れる演出
これが一番感覚として近かった。
あれってめちゃめちゃにビリビリするのだ。身に覚えがある人挙手してくれ。ていうか。
これ嫌いなやついる???????いねーよな。
彼は自分は主人公になれない人間だったとか仰っていたことがあったのだけど、まじで、あんたで長期連載組めるよ本当に……ヤンジャンかモーニングでどう?(何目線)

まあ局注はそんなこと考えてる暇ないくらい楽しかったのだが、曲の途中おねーさんがしゃがむんだよ!と教えてくれた。そう、輪にはしゃがんだあと飛ぶ部分がある、らしい。
それがあること自体は知っていたがどこかよくわかってなかったため、めちゃくちゃに助かった。私が新規だと言っていたから気にしてくれてたのかと思ったらもう。
私が距離感バグ人間だったら抱きしめてた。危なかった。
そのあと何故かBimiからフェイントをくらいみんなバラバラっと飛んでいた。いつもはもっと揃っているらしい(フォロワーさん談)

そしてBimiとDipがはけていきライブは終了。ワンチャンアンコールあるか!?とおもったが、私がすっかりメロメロになったお姉さんは帰らなきゃいけなくて!と言っていてシンデレラ…!と思ったがガラスの靴はないためTwitterアカウントを交換。わぁ、すごい私現地で友達初めてできた…!と大変ホクホクしながら様子を伺ったがアンコールはなく、写真を撮って良かったらしいので最後は写真を撮って外に出た。

外にはメジャーデビュー発表のポスター。
そして名刺大のメッセージカードが配られた。それはネットで出回ってる各ニュースサイトのコメントと同じ内容なので詳しくはそちら見てほしい。

彼はそこではメジャーになることへの不安は最初からありませんでした。ごめんなさいと語っている。
それがまたなんとも彼らしいというか。ファンしかいない場で語られた不安のようなものをさっぱり感じさせない廣野節…Bimi節なのか?を感じさせる物言いも最高であった。
そして、一生覚えておいて、というこの言葉。度々死に方を選びたいというようなエピソードを聞く彼から一生という言葉が出てきたこと。更には公式コメントにはEVIL LINEの信用が続くかぎりメジャーでやっていく、と。
インライであった会えなくなるの悲しい、みたいなコメントに「会えまーす!」と陽気に返した後、みんなが思うほどすぐ消えないよ俺、と優しく言い放ったことを思い出してもうダメだった。

あんた本当にそういうとこだよ(好き)

最近ハマった私ですらこうなのだからまじで2年前から、もっというなら彼の俳優時代初期から応援してた方々はもうそりゃあ泣くよなと。本当に先人たちが応援したおかげでこうなったのだなぁと思うと一人一人に感謝を述べたい。
また、これから私はBimiのメジャーデビューに間に合った女でいられるのか、というのもなんともありがたく感じたのだった。

そしてこの後グッズを代行してくださった神と再会。いや菩薩って言ったな。どっちでもいいか。よかったね〜!の話をし、余韻を噛み締めたのも嬉しかったが、私のnoteを読んでくれてる大変ありがたい人類だったため、レーベルに感謝したいからこれから逆立ちで寝ましょうね!という私のボケを使ってくれたのが超嬉しかった。
また、終電ダッシュをするHPが正直残っていなかったため私は急遽宿泊を決意。夜行バスを待つフォロワーさんと一杯(私は二杯飲んだ)やって最高の夜を過ごし、翌日新幹線で名古屋へ帰りそのまま出勤したのであった。これに関しては次回からはちゃんと翌日休みたい。


まとめ

やっと締めくくりである。
もうとにかく本当に良かった。
私はフロアの最後方、隅の方にいたから自信を持って言おう。Bimiは会場隅から隅まで1人残らず、連れて行ってくれた。あれを見て喰らわない方が難しい。これから彼がどうなるのか、何が起こるのか、楽しみで仕方がない。
いろいろな方が私にチケットが当たりますように、とお声がけ頂いたおかげもあったので、改めて心からこの日に立ち会えたことに感謝申し上げたい。
どうしよう、あとは仲里依紗様に何かお送りした方がいい?

新曲も本当に良かった。EP出したばかりのこの短期間で新曲浴びれるの凄すぎるし、なんと今後は4ヶ月連続リリースをするらしい。いやはや恐れ入りますマジで。
とりあえず激やばだった新曲はこちらから。

また繰り返しにはなるが、今回のことはやはりうまいマーケティングだったと言わざるを得ない。
だってラストって聞いたから躍起になっていったオタクがここに1人いるのだから。しかし、途中で多分ファンが思ったより引退する説に傾いていたため大丈夫だよ、と繰り返してくれていたのはやっぱり彼の優しさだったのだろうな、とも。
まじで言動がやめるだったのに、行動が全然辞めないだったのには戸惑ってしまったから精進したいなと思う。いやでも弄ぶのはもう辞めてもろて(どっち?)

そして、みなさん。これだけはお伝えしておきたい。
ライブには時間の余裕を持っていきましょう。
メロスだったら多分大丈夫だったけど、私はただのしがないオタクなので体力を過信しすぎていた。

あと山手線は山手線じゃないことがあるから気をつけよう。
何を言ってるかわからねーと思うが、私もわからねぇ。

兎にも角にも素晴らしかったという思い出を胸にこれからも彼の活躍を見ていきたいと誓ったのだった。
当分は辞めないっぽいので是非、これを読んだ方は私のセリヌンティウスになってくれ。

走れオタク、完

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