佐藤健のおかげでポケモンカードがスタイリッシュ戦略バトルにみえてくる。

ポケモンカードというと、カードショップの隅っこで汗臭いオタクがドゥフドゥフ言いながらプレイしているイメージだった。たぶん、多くの人にとっても同じだと思う。

しかし、最近ポケモンカードのcmを佐藤健がやり始めたことで、高度な戦略性と心理戦が伴う知的ゲームのような印象になった。オタクがやっていたら気持ち悪いけど、佐藤健ならカッコイイ。結局はイケメン最強ということなんだなと思う。

本来、印象ではなく中身で判断すべきであるにもかかわらず、誠に不本意ながら見た目が9割と言われる状況だ。だから、見た目や印象を良くするために、あれやこれやと工夫をせざるを得ない。この状況は改善されるべきだと思う。見た目や印象で判断する世の中でなければ、佐藤健に支払われたギャラは、カードの戦略性の向上や、イラストレーターの給料に充てられただろう。

まぁ残念ながらそんなことを言っても、世の中は変わらない。望ましくはないと感じながらも、見た目が9割を前提に行動した方が得であることは間違いない。だが、だんだん見た目が9割を前提に行動しているうちに、見た目が9割状態が「望ましい」と錯覚してしまうことがある。

これはよくある錯覚だ。想定しているうちにそれを信じ込んでしまうこと。スーツ文化なんかはその典型だなと思う。スーツは非効率で暑苦しいと誰もが思っているにもかかわらず「スーツじゃないとダメと思う人がいるから」という理由でみんなスーツを着る。「俺はええけど、スーツじゃないと気にする人がいるから」と言いながら。気づいたときには「スーツを着るべき」と考えるようになり、「スーツじゃないとダメと思う人」になる。

前提を忘れずにいよう。「本来、印象ではなく中身で判断すべきであるにもかかわらず、誠に不本意ながら見た目が9割と言われる状況だ」と。

ポケモンカードから話が大きく逸れてしまったし、うまく説明できなかった。それに、うまく説明できたとしても、ほとんどの人には理解できないと思う。あぁ世の中変わって欲しいなぁ。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!