母親の子育ては、クリエイティブだ

きのう、息子が不機嫌で、なかなか離乳食を食べなかった。

「あ~んしてごらん、あ〜ん」
「びえ~ん!え〜ん!!」
「ほら! あ〜ん!」
「え~ん!」

困惑する僕。泣き続ける息子。

もう諦めてミルクを与えようかとおもったときに、我が家のCEOが現れた。

「あ! ご飯の下のお皿にクマさんが隠れてるね~! 頑張って食べたから、ちょっとお耳さんが見えてるよ〜! チラッ! もっと食べたらクマさんこんにちはしてくれるかなぁ~?? はい、あ~ん!」

おとなしくなる息子。涙目のまま、口をあけて、ゆっくりスプーンを受け入れる。

「もぐもぐ、美味しいね~!」

数分後には、クマさんの姿は、完全にあらわになっていた。

まったく、叶わないなぁ。

愚直に食べさせようとする僕と、周囲の様子を観察してその場にあるものを活用し、うまく展開していく妻。

僕はクリエイティブな思考ができる方だと思っていたけど、こと子育てとなれば、妻には叶わない。母親って偉大だ。

簡単に僕のエピソードを一般化するのは良くないけれど、やっぱり子育てにおいては父親は母親に勝てないのだと思う。それは母乳が出る出ないだけの話じゃなくて、思考回路が違うのだろう。母親は子育て用の回路を持っている。父親はきっと持っていない。

もちろん、だからといって子育てを手伝わない理由にはならないし、全ての父親が子育てに向いていないわけではない。向き不向きを理解して、苦手な分野は任せたり、克服したりするべきだけど、きっと超えられない壁があるのだろうなぁと思う。

母親には勝てないけれど、がんばろう父親。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!