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もこもここもこもホーリーナイト 冬の始まりは突然やって来た。 雪のちらつく窓辺からはひんやりとした冷気が流れ込む。 肩を揉んでくれている幸から、シングルベッドを2台にしないかと尋ねられた翔は、わずかに震えた体を悟られないよう、いつもの口調を変えず、耐えていた。 足先に力が入ったのを感じた。 「いいよ。でも、今置いてるダブルベットはどうするの?」 「もちろん……、あ、腕、楽にして」 僕のカラダと対話しながら、冷静さを失わない幸は、言葉を短冊切りにする。 幸が僕