【シーソーシークワサー 27 ハンドリング】
【シーソーシークワサー 27 ハンドリング】
絢とのラインは、成田に着いた報告で終わっていた。どこで落ち合うとも、何時に会えるとも言ってこなかったし、自分からも言い出さなかった。
「行っていい」の答えが「いいよ」だっただけ。それ以上、何を求めるでもなく、ここまで来て、最後はスマホの案内に頼ったのが凡人だった。
今から地下鉄で虎ノ門まで向かうものの、先の約束の連絡を入れるかを躊躇していた。
とはいえ、「今どこ?」を期待しているわけでもなく、「いつ会える?」を催促する