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クジラが来た
今朝は晴れたので、カゴいっぱいのシーツを洗濯するところから1日が始まった。
電話が鳴った。時々行く仕事先の先輩で、今から来ることになった。
お湯を沸かして待っていたが予想より遅かった。道を間違えたらしい。
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コーヒーを淹れて、テラスで今年のシフトの話を聞いていたら、沖で水柱が高く上がった。
ん?
続いてもう一つ。
二頭のクジラだ。
近づいたり、遠のいたりしながら、1時間ほど遊泳していた。
先輩の話は長かったけど、「僕が来たから見れましたね」と言われ、
「道に迷ったのも完璧でした」と答えた。
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最後、クジラたちは沖の方で小さく見えるだけになった。
はっきりはわからないが、三頭目がいるように見えた。
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手元にある二頭の素焼きのクジラには、実はもう一頭仲間がいた。
それは少し大きかったし、またすぐその町に戻ると思い、知人に預けてきた。
海を超えて会いに来たか?
最初の一頭を作ってから約6年後に、クジラの来る町にいる不思議。
思えば遠くへ来たもんだ。
先輩のおかげで、今日はクジラに会えた。
そういうことにしておこう。
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