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ふっくらすずめクラブの改名あれこれについての覚書

※2024/04/05 妄想部分加筆

完全に自分用の感想文です。
「ふっくらすずめクラブって何」という方には、とくにそこの説明はせずにいきます。妄言だしこの記事。

おおよその経緯はこちらにまとまってます。
即時性を持ってライブ感あるあれこれをまとめてくれた存在、感謝。
こういう記事が数年後に当時のことが気になって発掘の旅に出た誰かの重要参考文献になる。私のこの記事はならない。

で、まあわたしも「モキュメンタリー……か? だよな? たぶん?」と思っていた勢です。
思っていた理由として、4月1日時点で以下の二択になっていたからです。

A:ふっくらすずめクラブが突如youtubeでモキュメンタリーを開始した

B:かっこわるいタイプの自虐チャンネル名にしたあげく「社員全員のじゃんけん大会およびその商品がアマギフ1万円分」という、BHBというオモコロ的ユーモアから最も遠い「企画」をなんの皮肉も裏もなしに真っ向から展開した、そのうえかぶりものでキャッキャするという「絶対になんらかの前振りだろう、そうであってくれ」というやつをやった



Aだと信じたいでしょこれは。
モキュメンタリー説はむしろ「信頼」していた人々の祈りだったと思う。

ちなみに「かっこわるいタイプの自虐」っていうのは、「やさしそうな女子に対してのみ」、身長180センチで雰囲気イケメンのコーディネイトしてて髪にパーマもかけてるくせに「俺キモメンだからさ」って自虐してみせて「ええ〜〜そんなことないよ背も高くてスタイルいいしおしゃれだし〜〜」と言わせるためのような自虐です。
なお上記の人物は実在し、私は茶番の登場人物になるのは御免だったので「世の中にはいろんな好みの人がいるからきっと大丈夫だよ」と返しました。すごいショック受けた顔してた。

「会社にしか友達がいない。」
それ社外の友人の前で堂々と言えるか? 本当に?
あとさ〜〜youtuberってどのジャンルでも「演者に対して友達みたいな感覚」で見てる視聴者が多数だと思うからさ〜〜自虐のつもりでも、視聴者に対しても断絶の壁をつきたてたことになって、よくなかったよねえ。
誰も傷つけてないチャンネル名だと言った社員の人がいたけど、私はチャンネルのファンをしっかりそういう意味で傷つけてたと思う。会社にしか友達がいないと公言する人たちを応援したいかという話。それでぼっちキャラ売りしてる一人チャンネルなら「俺たちが友達だろ!」っていうあれも狙えるのかもしれないけども。ていうかいそうだなそういうの。Vtuverのファン管理を見習え。

なんで今回こんなことになったのかはヘッダ画像を見てるとなんとなく、なんとなーーーーく、わかってしまうような気はします。これでもウェブデザイナーなので。ウェブ用の画像作成で十年以上食ってきた人なので。
あの画像を作成したのはいくつかの私の中の根拠からすると、かまど氏本人でしょう。そのうえであのデザインであること、社内にデザイナーがいるはずなのに自作したことから、見えてくるものはある。(モキュメンタリー説を信じてた分際でなにを分析してるのかというのは棚にあげる)
さすがにそのへんの考えさらすのは怖いので書かないけど(※結局そこ深掘りした記事も書いた→https://note.com/kadonomaiko/n/nd94d92441c3f?from=notice)。

わたしはふっくらすずめクラブのことはすごく好きで、だからこそモキュメンタリー説に縋ってしまいました。そんなわけがないと思いたかった。でもそれがあのチャンネルが望む進化なら、追いかけるか離れるかは自分で決めないといけない。変わってくれと祈りながら追いかけるのはよろしくない。それを今までのジャンルで私は知っている……

で、ふっくらの動画からは「焦りと不安」みたいなのを感じることがわりとあって、でも再生数のおおよその中央値はyoutuber全体の上位数%に入ってるんだから全然焦ることないだろうにと思うんですけど、オモコロチャンネルのメンバーがサムネに入ってるときはあからさまに数倍になるっていうのは数字がいろいろ見えちゃってるときついのかもしれないなあと思ったりしてます。メンバーがサムネに入るだけで増えるってことは認知度から伸ばせる再生数のポテンシャルはすでにそれだけあるってことだし。
いやモキュメンタリー説を信じた程度の分析力での妄想ですけど。

で(妄想を続ける)、まあ今回の路線変更は「なんか流行ってる二十代のyoutuberのわいわいわちゃわちゃ」になろうとしたってこと、でも模倣するには理解度が浅くそもそもそういうのを「いい」と思ってないままに表面的になぞっただけだったからああなったんだろうなあ、というのが現時点の私が私自身を納得させるためのストーリーです。役所とか大企業がオタクに安易に浅く擦り寄って大爆死みたいなやつの真逆パターン。

で〜〜〜〜、今回の件の私の中での分類と収納が終わったので、以下さらに妄想です。
じゃあふっくらすずめクラブ(というかあのチャンネル)がどうしたら伸びるのかしらというのをファンが妄想します。こういう妄想もね、ファンの楽しみの一つですからね。推しがツアーやることになったらどんなペンラかなあどんな衣装かなあセトリかなあみたいなね。

まず私が好きなふっくらのシリーズって「料理の手順を疑う」ABテストシリーズです。「料理酒って意味あるの?」「パスタ茹でるときの塩、必要?」みたいな。

あとお外撮影シリーズ!

とくにすごい好きなのがこの「100万円(自分の口座から現金で引き出してくる)を持って散歩する」やつ! あとダイソー商品だけで自転車作るやつ!

ふっクラって「お外」が似合うんですよね〜〜、なんか楽しそうで。青空が似合う。オモコロチャンネルの人たちが外にいると「部室に戻りたさそう」「部室でヤンジャンの続き読みたさそう」「日光眩しそう」と思います。(オモコロチャンネル大好きです)

で、この「お外が似合う」「料理ABが楽しい」と思うところ、他にもこの動画好きだったなよかったなとおもったところなどから考えると、ふっくらメンバーって「知る」ってこととのシナジーがすごいあるんですよね。新しく知ったこと、疑問に思ったことに向き合う姿がすごく楽しいんですね。オモコロチャンネルのひとたちはみなさん新しく知ったことをいかに自分の既存のフレームワークや知識、構文に当てはめていくかという方向でデータベースからの大喜利的リアクションをするんですが(そういうとこが好きなんですが)、ふっくらのひとたちは「そうなんだー!」「すごいねー!」みたいに素直に新鮮に言う。それがすごく気持ちいいんですよね。メイク動画もただのメイク動画でなくて(そもそもの技術力がすごいというのもありながら)、男性陣の新鮮な反応とその受容ではねたんですよね。

なので「知る」「実験」系の企画、コンテンツに寄せていくとメンバーが輝くんではないかな〜〜と後方プロデューサー面しています。youtubeのアルゴリズムは雑学、知識、教育系が強いというし。
メンバーには下町のエジソンと呼ばれたマンスーンさん、初見感想のスーパースターみくのしんさんもいるわけだし。工作対応のマンスーンさんに対する美術系対応のモンゴルナイフちゃんもいる。ヤスミノさんは適度に咆哮しててほしい。
で、たぶん内部の世界観を開陳するプレゼンが跳ねやすいオモチャンと逆に、メンバーの内側の世界をプレゼンするのでなく外部からされる方向がおそらく相性が良い。
元気ラボや薬理凶室とコラボしていこう。小学生の子供に見せたいと親が思うやつにしていこう。そういう意味で野草ハンターさんとのコラボもすごいいいやつだった気がする。料理と新しい世界と外ロケ。デイリーポータルZの人も呼んでいろんな検証や実験を見せてくれ。

会社としてもオモチャンと別方向のファン層を必要としてるはずでふっくらの使命の一つもそれのはずで、で、そういう場合に若者ぶってウェイウェイしてるのを喜ぶ層より子供に見せたいチャンネルと親が思うタイプのファン層の方が企業相手のアピール力はある気がする。メンバー、小学生の親のほうが年齢と考え方近いだろうし。永田さんが「ふっくらを見ろ、オモチャンは見るな」と息子さんたちに言ったら勝ち。

で、その「知る」系のコンテンツだとかまど氏がけっこう場のノリをしらけさせてしまいそうだなあという気はする。彼は一度自分の心の花園に入れたものはすごくだいじにするけど(みくのしんさんの活かし方はもちろん、彼の漫画プレゼンは毎回すごくいい)、新鮮なものに触れてそれをその場で受容するということにすごく負荷がかかる人のように見える。俺たちはバスキンロビンスダービーのバニラ事件を忘れない。
だから「たまにつっこみを入れてくるカメラマン」みたいな位置だと本人にもチャンネルにも視聴者にもいいんじゃないかなあ…



とはいえ〜〜〜〜〜〜、いろいろ好き勝手言ったけどファンが「こうなればいいのに」と思うのは完全にただの妄想、ドリームなので「こうなってくれない」みたいに思わないでいることが大事なんですけどね! 本人たちが出してきたものが彼らの思うベストなんだと思って受け止める。すこやかな妄想は現実との切り分けから。
妄想を他人に押し付けようとすると九割型最悪なことになる。

本人たちが決めた方向性が合わないなと思ったらそっと距離をとる、というのは自分の心を守るために大事なことだと思っているし、新チャンネルの方向性が良かったとか好きとか言ってる人もわりと観測してるので、まあ、そういうあれです。

以上ただのファンのおぼえがきです。



※2024/04/17追記
あとその後やっぱり言いたいこと言っとこと思って続き書いた。


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