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どうしたら頭がよくなるのか/本と自分を接着するもの/chatGPT

考え事のメモです。

chatGPT大人気ですね。いろんな界隈の人がいろんな使い方をしています。それらを眺めたり自分も少し使ったりして思うことは「使う人間のもともとの知恵のブースト装置であり、ベースの教養、頭のよさで出てくるものが大きく変わる」という100万人くらいが発信してそうな内容です。

chatGPTは「問いの力」が問われるツールです。知ったのはわたし結構早い時期だったと思うんですけど、ハンターハンターの続きを書かせるくらいしかできなかった。

で、その「問いの力」って日頃から溜めてる問いのプールとか発想力とか関連性を見つける力とかそういう「頭のよさ」といわれるもののレベルが高くないといけないんでしょうけど(高くないとハンターハンターの続きくらいしかきくことがない)、じゃあそういう力ってどうしたら身に付くんだろうな、て考えるんですよね。

本を読む、だけではだめだろうな。というのはわかる。
私のnoteにも「読書感想文」のタグをつけると毎日毎日自己啓発書しか読んでないアカウントがひとつふたつスキをつけていくんですが(やなもん見たなあと思う)、「役にたつ本」ばかりを読んでいると、なんだか人間が薄くなっていく、と言ったのは、たしか村上春樹だったと思います。たしか。

いわゆる「役にたつ本」ってヤリモクならぬノウハウモクで読むから、読んだあとはなんだかすごいことがやれそうな気がするけど(そしてその感覚が欲しくて繰り返し依存してしまう)、自分自身にはあんまり変化を与えることってない。

じゃあそういう「役にたつ本」の内容を自分に与えるにはどうするのかっていうと「読んだ本の内容をとにかくやってみる」しかないんですよね。で、それって仕事の場でいきなりやるのあれだからだいたい趣味の場などで試すことになる。そしてこの「読んだ本の内容をやってみる」ってすごくハードル高い、基本的に。

でもたまにするっとできる本に出会うことがあって、そういうのってだいたい読んでるときに「あ、それ知ってる、自分も仕事/同人/人間関係/など/で経験した、わかるわかる」っていう箇所が絶対にあるんですよね。そういうのみつけると一気に著者との親近感というか同族感ができて「やれそう」「やるか」「やってた気すらする」になる。

その「わかるわかる」って、「自分自身の経験則、試行錯誤の思い出」で、そういうのだけが「役にたつ本」と自分をつなげてくれる接着剤になるんじゃないかって、そういう気がします。言葉だけでは動けない、実感を伴わないといけない。実感を伴うには「なんとかがんばってむりやり言うとおりにやってみる」or「すでに似た経験がある」の、前払いor後払いの二択です。支払いそのものは絶対に発生する。

となると「役にたつ本」を役に立てるには自分自身の経験と試行錯誤、模索が絶対に必要……

でもこれはいわゆる「役にたつ本」に言える話で、物語にはそれ以上の力があるよなーと私は考えてます。
いろんな考えのいろんな人が、社会的な立場とか自分の命とかときには人類全部の運命とかを背負ってめっちゃがんばるこころのうごき、物語を読む、それって本当の経験ではないけれど、でも「経験」だよなっていう。
何かの物語に心が動いたことがある人は、あの物語の登場人物ならどうするか、きっとこうする、こう言う、っていう判断基準で自分の選択を決めたことが絶対にある。

いろんな人生、考えのトレース、擬似体験が得られるのはやっぱり物語だし、それはまわりまわって「役にたつ本」の接着剤になってくれることすらある。

わたしは去年行き詰まったなーーというときに本とノウハウモクでつきあいすぎてしまったなという自覚があるので、2023年は物語にたくさん触れようと考えてます。そうすることが、何十冊ものノウハウ本を読むよりも、結果的に豊かな生活になる気がしてるから。
というのもノウハウモクで本に接しようとしてるってことかな。
いやそんなことはない。別にただ物語を楽しむだけでもいい。

ところでこの「経験」って本だけでなくゲームでも得られるよなーーって思います。昨年はスプラ3にそこそこ入れ込んでたんですがそこでもPDCAの重要性や調査と知識による勝率の違いとか自分の学習プロセスの俯瞰とかできたし、今はポケモンバイオレットでただただキャラ萌えしてる。

いや、キャラ萌え、重要なんですって……架空の人物を大事に思うこと、これまじで重要なんですって……実在の人物との人間関係にもいい効果があるんですってまじで……

とにかく「表面をなぞるのではなくちゃんと経験にすること」っていう心構えでコンテンツに接していくこと、これが「頭をよくする」ってことなのかもな。

というメモでした。

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