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【クリティカルシンキング】まとめてみた-メンタリストDaiGo「心理分析してみた!」


放送名:【超思考法】天才を超える凡人になる思考トレーニング【前編】


天才が必ずしも成功しない理由

世に言う天才が必ずしも成功しない背景には、クリティカルシンキングが苦手である、と言う要素がある。天才が故に凡人に負ける背景は以下の通り。

・クリティカルシンキングを鍛えない
天才であるが故に鍛える必要性がないまま成長していき、才能では太刀打ちできない局面にぶつかってしまうため。

・挫折に弱い
成功体験が多く失敗を乗り越える体験が少ないため、元々レジリエンス(立ち直る力)があまり高くないため。


凡人がクリティカルシンキングで天才に勝てる理由

凡人が成功するにはクリティカルシンキングを鍛えるのが一番の近道である。その理由は以下の通り。

・競争する分野に制限がない
クリティカルシンキングは汎用性が非常に高く、あらゆる局面、分野でその力を発揮することができる。

・ブルーオーシャンを見つけることができる
クリティカルシンキングを磨くことで、第三者からの扇動を回避し、自分自身を差別化していくことができるため、競合の少ない環境で勝負することができる。

クリティカルシンキングができない人の3つの要素

クリティカルシンキングがうまくできない人には以下の2つの要素が影響していることが多い。

1.やり方を知らない
単純にクリティカルシンキングのやり方やトレーニング方法を知らない場合。

2.実践までできない
周囲の批判が怖くてクリティカルシンキングを実践できない場合。

3.続けることができない
そもそも自分自身うまくクリティカルシンキングができているか不安で続けていくことができない場合。


クリティカルシンキングを身に付けるための6つの習慣

クリティカルシンカーに見られる6つの習慣を倣うことで、スキルアップを図ることができる。

1.同定
状況把握を行う。課題、目的、ゴール、状況、背景、立場などあらゆる要素を多角的に把握し、違う要素との比較を行うことで客観的な視座を獲得する。

2.調査
情報のソースを調べる。恣意的に情報が操作されている可能性を考慮し、情報源の正当性を確認する。

3.バイアス回避
思い込みや扇動のテクニックの影響で情報を鵜呑みにしなようにする(バイアスにはまらない)。発信者の背景、意図を推察し、どう言うニーズを満たすために行っているのかまで確認する。なお、感情的にならず客観的に行う必要がある。

4.推論
結論を断定することなく、いくつかの可能性を推論しておく。多くの物事は断定することができず、状況に応じて結果が変動する。柔軟に情報の取捨選択を行い、そのときの最適解を都度導くようにしておく。逆に結論を断定するような発信は取り扱いに注意が必要。

5.関連性の判断
情報に触れる際に自分の目的との関連性を整理し、それを念頭に入れながら情報を取り扱う。関連性の低い情報に振り回されないように注意する。

6.好奇心
日常的にあらゆる物事に対して好奇心を持つようにする。オープンクエスチョンで情報を収集し、イエスノーのような二極化したような回答を保たないようにする。


クリティカルシンキングで重要な要点

最後に要点を整理すると以下の通り。

・人の認知は簡単に歪むし気がつかない
自分の認識がいつも正しいとは限らないため、自他ともに安易に情報を断定することなく、複数の視点を取り入れながら情報を吟味し判断することでバイアスへのリスクを減らすことができる。

・推論と結果を固定化しない
人は不安定な状態を好まないため、つい物事を断定的に見てしまいがちだが、その多くはやはり状態が不安定に移ろっていくもの。現時点で限りなく正解であったものがいつもそうとは限らないため、結論を固定化して拘泥しないように注意する。

・好奇心を常に持つ
年齢と共に衰えていく好奇心は意識的に生活に取り込んでいかないと弱くなってしまう。自分の可能性を狭めてしまう原因にもなるため、新しい物事への関心は大切にしていく。


放送名:【超分析力】得する情報を見抜く12のポイント

情報に惑わされないようにするためのポイントが12個紹介されている放送。放送では、より具体な例を添えて説明されています。

1.議論の単純化:要点を最大でも3つにまとめる

2.定義と一貫性の確認:相手の主張に一貫性が見られるか確認する

3.論旨の明確化:主張内容が明確か確認する

4.根拠の明確化:主張に根拠があるのか確認する

5.推論の展開:推論の展開を明確化する

6.反論の確認:反対意見も想定された話の構成なのか確認する

7.承諾誘導の確認:感情や感性に訴えかける誘導がないか確認し、バイアスを回避する

8.メインソースの信憑性を確認:主要な根拠の信憑性を確認する

9.発信者の信憑性の確認:発信者自身の実績や経緯から言動の信憑性を確認する

10.発信者の目的の確認:発信者の目的(メリット)を確認する

11.発信者の偏見を確認:発信者の主張に個人的な嗜好や偏見が影響していないか確認する

12.発信者の前提を確認:発信者の前提(ポジションや信念など)を確認する


放送名:【超思考法】天才を超える凡人になるための思考トレーニング【後編】


クリティカルシンキングの能力を高める5つのテクニックが紹介されている放送です。


1.ライティング

ある情報を相反する2つの視点で整理することで、双方の欠点を補填しつつ、新たな選択肢を見出すための手法。

1.テーゼ(物事のメリット)を書き出す
2.アンチテーゼ(物事のデメリット)を書き出す
3.ジンテーゼ:テーゼとジンテーゼの中間(良いとこ取り)を導き出す


2.CAT法

クリティカルシンキングに関する質問を自分に問いかけることで、答えを導き出すテクニック。

ミニッツペーパーという手法で質問に答えいく。要領を以下の通り。
・制限時間以内に答えを思いつく限り自由に記述する
・1問の回答時間は5~6分以内(設問に応じて短くする)
・完璧な回答を目指すのではなく、いつもとは違う状況下(制限時間がある)における回答を引き出すことが目的

CAT法の質問は以下の通り。
1.重要度:最も重要だと感じたところはどこか?
2.疑問:最も疑問に感じているところはどこか?
3.混乱:分からないところはどこか?
4.要約:学んだ概念や理論を要約して説明してください

CAT法におけるメリットは以下の通り
・通常の思考手順が使えない状況下で制限時間というプレッシャーがかかるため、強制的にクリティカルシンキングで思考することができる
・視点を毎回変えることで情報に対する小さな変化が生まれるため、記憶に定着しやすくなる


3.CLS法

第三者と共同で議論することでクリティカルシンキングで思考することを目的とした手法。自分1人でも実践可能。

1.議題の定義:これから議論する議題の目的などを定義する
2.根拠の議論:議論の正当性ではなく、根拠の正当性について議論をする
3.全体の参加:複数人で議論する場合、発言が偏らないように工夫をする

DaiGo流のCSL法
1.アイディアの順列:
アイディアを書き出し、良いものから順番に並べる
2.候補の議論:一番良いアイディアは伏せた状態で、2番目3番目あたりのアイディアを議論に出す(第三者に相談する)
3.最良案の創出:の2番目3番目のアイディアが第三者によってブラッシュアップされた後に、改めて1番目のアイディアを比べ、ジンテーゼを導き出す

4.ケーススタディ法

事例を元にクリティカルシンキングを鍛える方法。

1.事例を決める
世間一般的で取り上げられるような事例を選出する。選出の基準としては、物議を醸すような白黒はっきりしないようなものが良い。

2.ガイドラインに従う
以下のガイドラインを利用する。
1.状況把握:状況を正しく理解できるよう情報の収集と整理を行う
2.情報の分類:情報のうち、事実と推測を分けて箇条書きにする
3.課題の思考:上記までに整理した情報を元に課題に対して思考をする

5.クリティカルクエスチョン

授業などで採用されるクリティカルシンキングのトレーニング方法。基本的には複数人でやることが前提。質問を投げかけるのは講師役。

1.互恵的ピアクエスチョン
講師役が受講者にクリティカルシンキングの視点で議論してもらうよう、意見の衝突を回避しつつ、多角的な視点で物事を捉えられるように促す質問。

例:「互いの主張はそれぞれ進めるとして、それら以外にもアイディアはありませんか?」

2.リーダーズクエスチョン
以下の手順で議論を進める
1.参加者には事前に議題を提示する
2.提示された議題に対して匿名で主張やアイディアを記入する
3.講師役が進行状況に合わせて事前に募集した内容をピックアップする

3.会議スタイル学習
受講者に事前にテキストを渡すが、受講者がかろうじて理解できる難易度に設定しておく。
受講者にはそれぞれ議論するテーマをグループ単位で分けておき、それぞれのグループで議論しながら進めていく。


放送名:最強の停滞突破法ソクラテス自問自答法【クリティカルシンカー】

天才を超えることのできる能力の1つであるクリティカルシンキング(批判的思考)を鍛えるために、哲学者ソクラテスに習った自問自答法について開設された放送。


6つの質問の要素

各質問に対して考えを深めていく。質問はあくまでも要素であるため、具体的な質問内容は適宜変えていく必要がある。

1.明確化の質問
具体化・明確化に関する質問。ひたすら具体性を求めるような質問を繰り返していく。こうすることで捉えにくい事象が理解できるようになると同時に、意外なアイディアが閃きやすくなる。

「○○について具体的」「具体例を挙げると」「より詳しく説明すると」「本質的には」「他の例で例えると」など

2.前提調査の質問
物事の前提が正しいのかを問いただす質問。常識、習慣、風習、前例、踏襲、形式、儀礼など、「当たり前」だと思って深く考えていない前提を見つけ、その正当性や違う可能性を探求する。

「そもそも〇〇とは」「改めて○○について考えてみると」など

3.証拠(エビデンス)の質問
前提としている根拠について、その正当性や可能性について問いただす。
引用、根拠、出典、動機など。他にも具体例、類似点、原因などについても対象となる。

「そう判断した根拠は?」「類似する事例はありますか?」「そのようにした動機はなんですか?」など

4.視点の質問
対象に対して違う視点で判断するための質問。視点の切り替えを促すような質問ならなんでも良い。

「違う視点で考えてみると」「代替案はあるか」「○○の視点に立って考えてみると」など

5.影響と結果の質問
下した意思決定による影響か結果の可能性について視野を広げる質問。

「こうすることでどういった影響が考えられるか」「どういう結果になると思うか」など

6.疑問の質問
質問に対して答えが出てこない場合に、そもそもなぜその質問をしようとしたのか、その背景や経緯に対して質問をしていく。

「○○を検討しているがそもそもなぜそれを検討するに至ったのか?」など


放送名:天才を超える唯一の方法【クリティカルシンカー入門】


クリティカルシンキングとは?

事象の前提条件からその正当性を論理的に批判することで、これまで得られなかった新たな視点に立って物事を判断することができるようになる思考テクニック。

天才を超えるための要素の1つとなっており、後天的にしか鍛えることができない要素でもある。


クリティカルシンキングの要素

クリティカルシンキングを実現するために必要な5つの要素を説明。

1.前提条件の特定と疑問視
事象の前提条件を特定するところから始まり、その前提条件の正当性や、多角的な視点に立って時の違う可能性について検討する。

2.コンテクストの認識
その時々における状況(コンテクスト)が意思決定に影響する可能性を認識し、その可能性について検討する。

3.代替案の模索
他の可能性について模索する。少なくとも3つ以上の選択肢を常に模索するように心がける。

4.思慮深く懐疑的な態度
ただ闇雲に批判するのではなく、明確な目的と論理的な視点に立ち、懐疑的な姿勢で物事を捉え直す。


クリティカルシンカーの特徴

クリティカルシンキングを得意とする人たちに見られる、意思決定や言動の特徴を5つ紹介。

1.意思決定にフォーマットを利用しない
新たかな課題に対して過去のフォーマットは利用せず、また新たなフォーマットを作って臨む。

2.関連分野に広く興味を持つ
多角的な視野を持つためには関連する知識についても幅広さが必要となる。

3.複数の視点で捉える
仮想的に脳内に複数の人格(インナーパーソナル)を用意し、批判のポジションを使い分けることで多角的な視点を確保することができる。シンプルなポジション分けとしては、肯定派、否定派、中立派の3つの視点。

4.試行錯誤をする姿勢がある
物事の是非を判断するには試行錯誤を常に繰り返してくしかないが、その回数には限りがある。数ある選択肢の中から、クリティカルシンキングを活用して選択肢を絞り、それを試行していくことで、ベターな選択肢を導き出していく。

5.自信が持てるよう検討し続ける
常に新しい視点で正当性を判断し続けることで、自信を持って進むことができる。

放送名:一目置かれるレベルの論理力を手に入れる【欠陥理論の見抜き方】

理論が破綻しているのになぜか理論的に聞こえてしまう「欠陥理論」の特徴について解説された放送。


1.矛盾

同じテーマで議論しているのにも関わらず、正反対の主張や情報が提示されることがある。客観的に考えれば気がつきそうなものだが、多くの人は気がつかない。

主張において一貫性があるかどうかに注意を払う必要がある。


2.偶然

偶然の結果を因果関係として持ち出してくる。
論拠の確認するときには、偶発的なものや例外的なものが恣意的に利用されていないか確認する。


3.偽要因

因果関係において発生の順番を逆にする手法。占い師などがよく利用するテクニック。

原因の可能性について視野を広く持つことで見破ることができる。


4.論点の先取り

本来は前提があっての結論ではあるが、結論が前提になってしまっているパターン。実は本人も気がついていないケースがある。

よく意味がわからない話などに見られるため、前提と結論を整理する必要がある。


5.言い逃れ

話題を変えることで議論のトピックスを逸らすテクニック。あくまでもテーマは同じなので、注意していないと気がつかないことがある。

質問にきちんと答えていないようなケースに見られ、クリティカルに話を整理できない人は簡単にはぐらかされてしまう。


6.無知の議論

主張している内容の反証が存在しないから正しいという主張。
特に極論などを使っていいとこ取りをしようとする際に利用される。

中庸の妥当性について質問してみるなどが有効。


7.合成と分割

合成とは、一部に当てはまる内容は全体にも当てはまるという風に主張するテクニック。
逆に分割は、全体に見られる傾向を一部にも当てはめるテクニック。

割とよく見られる欠陥理論。


どうか有意義でチャレンジングな日々をお過ごしください。

メンタリスト見習い カドマツタカシ

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