営業というお仕事について
第168号(2024年7月17日)、キャリアコンサルタントのうさママこと水野理絵子さんからバトンを受け取りました!
営業やリーダーシップを中心に研修講師をしております大岩俊之と申します。ケーキが大好きなスイーツ男子です。
新卒の学生だけではなく、大人でも営業という仕事を勘違いしている人が多いので、営業を生業にしてきた私が、営業職について説明していきたいと思います。
営業は実力主義が当たり前ではない
会社員時代、営業職の仕事をしておりました。電子部品メーカー、半導体商社、パソコンメーカーなどで、トヨタ系列のデンソー、アイシン、東海理化などから、パナソニック、ソニーなどの家電メーカー、他には、リンナイ、パロマ、ブラザーなどにも営業をしていました。
おかげさまで、営業成績は良かったです。月間最高売上で3億円を達成したこともあります。このような話をすると、「給料良かったですよね!」「どれくらい稼いだのですか?」と言われることが多いです。残念ながら、「年功序列の給料です!」というと、みなさん驚かれます。
おそらく、多くの人は、個人向けに保険、住宅、自動車、金融商品などを売る営業パーソンを想像しています。個人向けの営業は、営業職の中でほんの一部でしかありません。
営業は4つの視点で考えるといい
営業は、4つの軸で考えると整理ができます。
法人向け vs 個人向け
有形商材 vs 無形商材
①個人向けの有形商材
自動車、住宅などを売る営業パーソンです。実力主義の世界で、基本給(少し)+歩合給(多め)であることが多いです。これらの仕事は、土日が忙しくなります。就活生が一番最初に目を向ける業界です。
②個人向けの無形商材
保険、株、金融商品などを売る営業パーソンです。保険などは、実力主義で歩合制の給料ですが、株、金融商品を売る営業パーソンは、企業に属しており、土日休みであることが多いです。完全歩合制ではなく、給料+歩合みたいな感じが多く、ある程度、売上成績を残さないと、会社に居づらくなります。
③法人向けの有形商材
この業界は、老舗企業が多く、昔からの取引先が多いです。新規開拓は少なく、既存の取引先を回るルート営業が基本です。配達をしながらの営業、御用聞きのような営業、こちらから企画提案をしながら営業をする場合など、営業スタイルは様々です。トヨタやソニーなどの大企業は、条件が厳しく、要求も高いです。営業パーソンは、かなり頭を使う必要があり、理系的な知識も必要になります。ノリと勢いは通じず、すべてはデータの世界です。
④法人向けの無形商材
人材派遣、転職エージェント、研修エージェント、コンサル会社、広告業界、IT業界などが当てはまります。比較的、新しい会社が多く、新規開拓もあります。お客様を探すのは大変かもしれませんが、トヨタやソニーみたいに重箱の隅をつつかれるような商談は少ないかもしれません。調子がいい人、元気のいい人は、この業界に多い気がします。新しい取引先を探しながら、既存の仕事もこなさなければなりません。
実際、上記で説明した仕事以外の営業をされた方もいるでしょう。細かく分けると、営業という仕事は、本当にたくさんあり、営業手法もすべて変わります。
最後に
営業といっても、売り先、売る物の違いによって多種多様な世界があることを、お分かりいただけたのではないでしょうか。実力主義の歩合制給料もあれば、年功序列の給料制もあります。今回は、営業職について、まとめてみました。
次回は、キャリアコンサルタントの青木美恵子さんへバトンをおつなぎします。楽しみにしております!