見出し画像

北大を卒業しました(2)

カコタムエルムへの謝辞

 自分が大学生活の中で本当に思い出深いのは2018年度の受験カコタムと、研究生活の2つです。このことは、私の大学生活が真の意味で充実していた時期が大学生活の後半にあったことを意味します。それ以前の私は、ポケモン厳選と対戦に明け暮れているような、そんな刹那的で空虚な生活を送っていました。

 基本的に真面目な私は、そんな空虚な生活を送る中で、自分の存在意義を考えるようになりました。自分の存在意義をどうにか自分の中に見出そうともがき苦しみました。しかし、自分に絶対的な価値を見出せるほど自分自身に自信はなかったし、仮に自信があったとしてもこれ以上に難しいことはないと思います。結局、私はこの暗闇の中で「他人という存在がいて初めて、自分という存在に気付くことができるのだ」と考えるに至りました。

 そして自分にできることを考えました。勉強しかしてこなかった私は、これまで勉強を通じ自分が蓄えてきたものをはきだそうと決意しカコタムに参加しました。その結果、私はいろんな人に出会えました。そんな中でも、やはり、エルムの後輩たちに出会えたことは何事にも代えがたいほど幸いなことです。彼らの真っ直ぐさが好きだし、私が曲がりなりにもリーダーとして臨んだ2018年度受験カコタムで結果を出せたのは、自分に自信が持てたのは、彼らの存在があってこそです。自分が彼らに何かを与えることができたか、と考えるとちょっと自信がありませんが、私は彼らに何かを与えられたと思いこんで生きていきます。

 教育格差というのは「神の亡霊」にあるように根深い根深い問題で、これを解消することはとても難しいことです。しかし、目の前の教育格差を是正することは可能だと信じます。また、その中で北大生は啓蒙者(enlightner)としての役割を果たせるとも信じます。カコタムに光を与えうる北大生の系譜を途絶えさせてはなりません。コロナのせいで新しいメンバーを集めることは難しくなってしまいましたが、脈々とこの系譜が引き継がれていくことを無責任にも祈念して、私の謝辞とさせて頂きたいと思います。

 


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?