邪なものからは邪なものが出来上がる

どうしても眠る前に書いておきたい。

考え事をしていて。
もう昨日からずっと考え事しっぱなしなのだけど、更にその前から似たようなことを継続的に考えていてどんどんとトンネルの奥に進んでいるようなそんな状況で
まるで出口がないような気でいたけど、思いの外掘るのが楽しくなっている一方で、そもそも掘るのが正しいのか不安になったり
そんな日々を過ごしていた矢先に
『物が捨てれないのは過去に執着をしているから』
という言葉と出会って物を捨てるようになったところ
私の家にはたくさんのレシピ本があって、その中のひとつのお菓子の本をもって出社し、
なにかしらつくってやろうという気になったのでパウンドケーキを作ったら失敗した。

パウンドケーキて失敗するの?!!!!???
あり得なくない?てなったので、更に高度なショートケーキが目に入り、悔しくなってスポンジケーキを焼いたのですが。
そこまでは良かったのだけど、
精神的にはもうここ何週間も追い立てられている考え事に、やられているから何が何だかわからず
いや明日の朝やれよと思うだろうけども23時になってから生クリームを泡立て始め、
ハンドミキサーの音うるさいよなとびくびくしていたら隣の家の住人がこんな夜更けに出掛けていって、キッチンの窓の目の前を通ったもんだから目玉が飛び出る想いがして、
生クリームを泡立てる手元が緩み、生クリームがキッチン中に飛び散りました。ありとあらゆる場所へ飛び散りました。
昨日水垢まで拭き取って磨いたシンクが白い水玉模様になりました。

なんで私はショートケーキをつくっているのだろうか、考え事のせいか、いや、とても好きなあの人に持っていこうと思って、どんな言い訳をしてお茶をはじめようかなんて延々と考えながらつくっていたからなのか、それとも昨今の考え事のせいなのか。

スポンジはうまくいったのかわからず、しまいには生クリームに砂糖を入れることを忘れていることに気づいたのだが、飛び散った生クリームはそう簡単には処理できず、なんだか泣きそうになりながら、キッチンの床に這いつくばりクリームを吹いた。
やはり邪なことを考えていれば邪なものが出来上がるんだろうなと思い
おそらくこのケーキは邪な味がするのかもしれないと思ったら、こんなに苦労したというのになんだか持っていくのが恥ずかしくてたまらなくなったわけで、
失敗したパウンドケーキの残骸のようなものと、邪なショートケーキをひとりで何日あれば全て食べられるのだろうかと考えたらまた、
途方もない気持ちになりました。

そんなこんなでこのレシピが載っていた本は処分が決定しました。
こちらのせいかもしれませんがね。いつ買ったのかも忘れてしまったお菓子のレシピ本です。

とりあえず明日の朝1切れ食べてみよう。
そして考えよう。

孤独は身体に1番悪いらしい。もうどうしたら良いのかわからなくなっているこの気持ちがケーキの味になってるのかも。怖い。怖くてたまらない。

というわけでもう寝よう。書いたらちょっと気楽になるかと思ったけど、そうでもなかったみたい。
人類おやすみなさい。

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