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有馬記念 各馬分析①(ア~カ行)

各馬のコース適性・血統に関して分析した結果をまとめました。予想の参考になれば幸いです。


アーモンドアイ

中山成績【初】右回り【3-0-0-0】

2400m~【初】有馬記念【初】

(父)ロードカナロア  (母)フサイチパンドラ

父ロードカナロアは母系の良さを引き出す。柔らかい動きとスピードを伝える特徴。ロードカナロアの母の影響か、キングカメハメハ代表産駒の中では唯一の短距離馬。父母のみスプリンター色が強いが、母フサイチパンドラの産駒には1800~2000mで活躍した馬が多く、ダート馬も輩出。フサイチパンドラ自身もオークス2着やエリザベス女王杯1着等の実績あり。アーモンドアイも2400mで世界レコードを出すくらいの逸材。距離に関しては心配ないか。

ただ、東京・京都とトップスピードを活かしやすいコースでの実績しかなく、6つのコーナーをこなし、アップダウンの激しい中山コースはこの馬の走法に合うかは疑問も、血統的にはこなせるはず。


アエロリット

中山【0-3-0-0】右回り【1-3-0-3】

2400m~【初】有馬記念【初】

(父)クロフネ  (母)アステリックス

父クロフネは芝ダート両刀使いの名馬。パワーとスピード兼ね備えている。産駒は仕上がりの早い馬が多く、ダートあるいは短距離で活躍する馬が多い。産駒で上のクラスまでいけるのは牝馬の方が多い。母母母のヌレイエフも前向きで短距離向き血統。父父ネオユニヴァースは長距離○も、そこを強く継いでるようには思えない。ノーザンダンサーの血もひいているのでタフな流れにも対応できるも、やはり距離の壁は厚いように思う。

アルアイン

中山【1-2-0-0】右回り【5-3-2-4】

2400m~【0-0-0-1】有馬記念【初】

(父)ディープインパクト  (母)ドバイマジェスティ

ディープインパクト産駒も全くらしさを継いでいない本馬。筋肉質な馬体、スピードの持続力から母系の米国血統が濃く出ている。速い上がりを出したことはなく、先行してジリジリ伸びるのが持ち味。馬体や血統背景的にも距離延長はプラスに思えない。

ヴェロックス

中山【0-1-0-0】右回り【3-3-1-0】

2400m~【0-0-1-0】有馬記念【初】

(父)ジャスタウェイ  (母)セルキス

ジャスタウェイの最高傑作になりそうな本馬。産駒傾向としては父父ハーツクライの特徴と似ている。ジャスタウェイ自身は中長距離、特にマイル~2000mあたりを得意としていて速い流れで好位押し切りでも、後方一気でもどんな競馬でも対応していた印象。速くて長い脚を終いで使う。ヴェロックスもその辺りを引き継いでいる印象があり、さらにこの馬は母系にドイツのサンデーサイレンスと言われているMonzunの血が入っている。オーストラリアのタフな競馬に適性のある血統で、ジャスタウェイの万能性とMonzunの馬力・底力で血統配合としては素晴らしいと思う。毎回抜群の馬体の仕上げ、調教内容で結果が出せないのが不思議なくらい。騎手と厩舎の力が足りないのだろうか。ダンチヒ持ち◯


エタリオウ

中山【0-1-0-0】右回り【1-6-0-4】

2400m~【0-2-0-1】有馬記念【初】

(父)ステイゴールド  (母)ホットチャチャ

父ステイゴールドは有馬記念では成績優秀な種牡馬。母父には米国血統のストームキャット、ミスプロが入っておりスピード力を補完。母系のほとんどが短距離向きの血統で、この馬が長距離こなすのが不思議なくらい。ステイゴールドが強いのかもしれない。それにしても米国血統がこれだけ入って、この父で前向きさがまるでないのも不思議。とにかく不思議だが、毎回今度こそ?!と思わせてくれる一頭。

キセキ

中山【0-0-0-2】右回り【2-3-2-3】

2400m~【1-0-0-2】有馬記念【0-0-0-1】

(父)ルーラーシップ  (母)ブリッツフィナーレ

非根幹距離得意なルーラーシップ産駒。キングマンボ系×母父ディープインパクトで活躍馬はあまり思いつかないが、この馬の強さの源は母母のロンドンブリッジにあるのではないかと思う。ロンドンブリッジはダイワエルシエーロやグレートーロンドンの母で下河辺牧場の大切な繁殖牝馬。自身もものすごいスピードで逃げて桜花賞2着の実績を持っている。キセキが逃げに転向して成功したのは母母の影響もあるのかもしれない。また母母父に入っているトウルビヨン系の血は絶滅寸前の貴重な血統で、機動力のある小回りを得意とする特徴がある。スピード・スタミナ・機動力全てを兼ね備えた血統をもつ本馬。ただこの馬はトビが大きくのびのび走るのが魅力で、スピードをそがれるコーナー6つの中山コースが合うようには思わない。


クレッシェンドラヴ

中山【4-1-1-3】右回り【6-4-1-4】

2400m~【1-2-0-2】有馬記念【初】

(父)ステイゴールド  (母)ハイアーラヴ

ステイゴールドは説明不要なので省略。母系にはサドラーズウェルズにミルリーフの血が。どちらも欧州血統で、成長力がありスタミナをアップさせる。力のいる馬場が向き、タフなレースになるほど力を発揮する。馬場が荒れて、激しい流れになるようならこの秋一番の成長を見せた本馬の存在も面白いが実績的に掲示板が精一杯か。

クロコスミア

中山【0-0-0-2】右回り【3-4-2-14】

2400m~【初】有馬記念【初】

(父)ステイゴールド  (母)デヴェロッペ

こちらもまた父ステイゴールド。母系には母父に米国型シアトルスルーでスピードを補い、母母の方ではサドラーズウェルズのタフな競馬向きの血が。ブラッシングブルーム系の血も入っており、前向きでガッツのある気性も入り中長距離のタフなレース向きか。この馬で驚いたのはヴィクトリアマイルの3着。それだけバランスの良い馬であることがうかがえる。牝馬限定戦では欠かせない存在も、古馬牡馬一線級相手でどこまで頑張れるか。



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