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友だちにもらったパンがおいしくて。

「”行列の出来るパン屋さん”のパン、買ってみたから」と、

ちょっと早い暑気払いの席で、
西早稲田の宮大工の次女が家人に渡してくれた。

昼ご飯にトーストして食べてみようよ、と家人はじゃがいもを茹でる。

スクランブルを作り、じゃがいもにツナと粒マスタード、つなぎのマヨネーズを和える。

コーヒーは深煎り。

おいしい干しぶどうパンとバゲット。

「このまま、そっくり晩ご飯に出てこないかなぁ...」とつぶやいたら

「・・・・・」


まず、定番になりつつあるカツオ叩きサラダと、奥にレンチンのなすにナッツ豆板醤。

焼いて少し休ませておいた赤身ステーキ登場。

不良老人には、もうちょっと欲しいなぁ、くらいが適量。


ここ数日、同じメロディーが耳鳴りのように流れてくる。

ああ、これだったか、と思い出した。

ぼくが、まだ老人じゃない、たたの不良だったころ、
彼の全国ツアー用パンフレットに、
楽曲タイトルをテーマに書いたショートストーリー、
そしてよく口ずさんだナンバー、「青い瞳のステラ、1962年夏」

ぼくは、勝手に「フェンスの向うのステラ」と呼んでいた。


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