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水水水水氷水水水水

家庭用の製氷皿で水道水を凍らせると、周りが透明で中心が白く濁った氷ができる。白く濁った部分には、空気やカルキ等の不純物が集まっている。水は純度の高い部分から凍り始め、最後まで凍らない不純物や気体は中心部分に封じ込められるためである。

牛乳パック等の深めの容器で水道水を凍らせ、半分くらい凍ったところで凍っていない水を捨てる。そして残った氷を溶かせば、不純物が除かれた純度の高い水が得られる。氷屋の氷室では、これを応用してピカピカに光った無色透明の氷が作られる。
凍結と解凍を繰り返すことで、水の純度は一層上がっていく。

さて、
少し前まで流れる水のように順調だった人生計画や人間関係が突如凍りつき、氷のように動かなくなることがある。その時は絶望してしまうものだが、氷解後には、凍結前よりも透き通った人生や友情が、再び水のように流れ出すのかもしれない。

大切なのは、凍結、純化、解凍の繰り返し。
心のディープフリーザーで不純物まで凍らせては、心の中心に澱を作る。

水水水水氷水水水水


拙句 水水水水氷水水水水 からの二次創作エッセイ。

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拙句からの二次創作、感謝に絶えません。
本当にありがとうございます。

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