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弱い紐帯(ちゅうたい)の強さ

「弱い紐帯の強さ」というな有名な説がある。
「紐帯(ちゅうたい)」とは、二つのものをかたく結びつけるもの、また、血縁・地縁・利害関係など、社会を形づくる結びつきのこと。

家族や親友、同じ職場の仲間は強い紐帯、「ちょっとした知り合い」や「知人の知人」のような関係は弱い紐帯に分類される。「弱い紐帯の強さ」説は、このうち弱い紐帯からなるネットワークが、社会の発展等には重要であるというもの。

例えば、商品開発や新規事業などは、部門内で揉むよりも、部門を超えて検討する方が創造的なアイデアが出やすい。他企業との共同プロジェクトは一層創造性に富んでいる。私はいつものメンバーでいつもの仕事をするよりも、期間限定の横断プロジェクトに携わる方が好きだ。個人としての成長実感も得やすい。

普段属するクラスターの人と接するだけでは、知識は深まる一方、枠を超えるのは難しい。新しい気づきは、広い視点で集められた情報をもとに、一旦全体を俯瞰した時に産まれてくるように思う。


さて、私はnoteで複数の企画に関わっている。そして企画ごとに共催パートナーを変えることを好む。みんなの俳句大会のホストや演出スタッフも、毎回大胆に新しい人を迎え入れる。先に述べた理屈を背景にしているのである。強い紐帯を求める人からはつれないと思われているかもしれない。

昨日発表のRiNNeプロジェクトは、まさに「弱い紐帯の強さ」の証。8分半の動画制作に関わったnoterは少なくとも20名。声がけや募集を通じて集まった20名は、普段から接点があるわけではない。私自身、本プロジェクトで初めましての人も少なくない。だからこそ、真に創造的な、心打つ創作物が出来上がったと信じている。

末席だが、参画出来たことを大変光栄に思う。







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