【初心者】才の祭スタッフが作詞に挑戦【楽曲歌詞】
異分野コラボ企画「才の祭」は、小説大賞ちょこさんの作品をベースに、クリスマスソングの歌詞を作っていく段階。
まずは小説を読み込む必要がある。
で、次は、歌詞ってどうやって書くの?
詩は文芸で完結する世界。一方で歌詞は文芸と音楽との接続点。文芸としての意味、文脈、言葉選びに加え、音楽としてのリズムやコンテクストが必要とされる。創作慣れしている人でも躊躇するのは、このためでもある。
今回、才の祭スタッフ(動画担当ミムコさん、小説審査員riraさん)が試しに挑戦してみた。お二人とも初心者である。
ミムコさん
モノクロの 幸せが ながれてる
みえてるけど みえてない
氷になった ザラザラの涙が
いたくってまた涙がこぼれた
あなたの言葉 スイッチに なって
真っ暗で 何も見えない
どうして
かたまったスマホが
その言葉 肯定してる
もう好きじゃないよ
あなたの言葉
聞いてしまった あなたの心
降り積もる 言葉の雪が
モノクロのクリスマスツリーが
微笑んで 色がつく
白いマフラー ザラザラの涙が
優しさに溶けて頬を流れた
あなたの声がスイッチになって
まぶしくて 言葉あふれる
どうして
ふれあった心が
あの言葉 肯定してる
もう好きじゃないよ
あなたの言葉
わかってしまった 本当の意味
とけてゆく 言葉の雪が
riraさん
【頭サビ】
響くように ささやくように
私の心を溶かしてくれたの
【Aメロ】
もう好きじゃないよ
その一言で家を飛び出した
雪が降り出した街と行き交う人々
頬を冷たい涙がつたう
初めて喧嘩をした日
君は静かに私をいさめた
それがどこか元彼を思い出させ
寂しさが募っていく
【Bメロ】
2人の記念日ディナー
君は約束を破った
まだ怒ってる?なんて決まってるじゃない
涙があふれそうでも
ありきたりな約束も私には特別だったの
【サビ】
雪の降る夜にメリークリスマス
すねてそっぽをむいてた私に
君がかけてくれた白いマフラー
私の手をつかんだら
雑踏の中を駆け抜けていくふたり
もう好きじゃないよって意味を
知りたくないよいつかそのときまで
ずっと離さないで
昨日の大賞発表から取り掛かり、今日の午前中に仕上げたものだ。素晴らしい。
初心者でもリズムを整えて書くための裏技を紹介する。
ミムコさんは、一行ごとの文字数カウンターを利用。上の歌詞はカウンターを5文字にセットしてひらがなを当てはめ、後から漢字に直したそうだ。詳細↓
riraさんはYOASOBIの「夜に駆ける」のリズムを借り、言葉を当てはめている。上の歌詞は同曲のメロディで口ずさめる。詳細↓
下敷きにする曲はなんでもいい。リズムさえ決めれば、あとは小説からメッセージを受け取り、言葉を選んでいく。俳句に親しんでいたりすれば手慣れた作業かもしれない。
riraさんと同じ方法(夜に駆けるのリズム)でPJさん(経験者)にも書いていただいた。
【頭さび】
心の氷あなたが溶かすの
二人だけのメリークリスマス Uh
【A】
雪の街に一人
足早に通り過ぎていくよ
頬に触れて溶けていく結晶より
溢れる涙を拭う
通り過ぎる駅前
誰も私を見てはいないね
クリスマスの輝くオーナメントと
ツリーを見上げている
【B】
着信もラインもなくて
マスクの中でそっとつぶやく
スマホカバンにしまい込んだまま時を刻んでる
君の言葉を繰り返すよ『もう好きじゃない』
【さび】
凍り付く私の心すべて
あなたの言葉がとかしていくよ
二人だけのメリークリスマス
今年は一人過ごすの?
忘れたい過去に囚われた自分嫌い
今におびえる自分大嫌い
クリスマスの輝く街の中で
一人迷子よ
(以下PJさん記事)
当たり前だが、同じ小説をベース、同じリズムでも、違いが出るので面白い。
歌詞の募集は11/30まで。
本記事をヒントときっかけに、たくさんの人にご参加いただきたい。
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