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【読書メモ】少年と犬

皆さん、こんにちは。今日は私の好きな作家の一人、馳星周の『少年と犬』について紹介したいと思います。これは彼の有名な不夜城シリーズのようなノワールとは異なり、一匹の犬とその犬が出会う人々、そして彼らの周りで展開するさまざまなストーリーを描いた作品です。

物語は東日本大震災後の東北のある町から始まります。主人公の男性は、コンビニの駐車場で賢そうだが少し汚れた犬と出会います。「男と犬」という章では、この男性が家族を助けるために渋々不正な行為に手を染めますが、犬との奇妙な縁が幸運をもたらすことに。しかし、物語はそこで終わりません。

「泥棒と犬」、「夫婦と犬」、「老人と犬」と続く各章で、この犬はさまざまな人々と出会い、彼らに共通する運命的な出来事が次々と起こります。犬は常に特定の方向を見つめ、物語は時間と共に舞台を移しながら進んでいきます。

最終章である「少年と犬」では、この犬が最終的に目指していたものが明らかになります。果たして、それは何でしょうか?

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