見出し画像

#日々の大切な習慣 ~誰かが捨てた運を拾う~

こんにちは。カブトムシの母です。

先日、52歳になりましたが、おかげさまで更年期障害に悩まされることもなく、日々幸せに暮らしております(子どものことを除けば!)。

そんな私の日々の大切な習慣は、

ズバリ! ゴミ拾いです!!

といっても、いい人アピールや道徳の話をしたいわけではありません。

なぜなら、私にとってゴミ拾いは、子どもがドングリを拾うようなものだから。


犬がタバコを食べちゃった

ゴミ拾いをするようになったきっかけは、3年前に飼い出した愛犬の散歩デビューの頃にさかのぼります。

まだ3カ月で外を歩くのが初めてのウチの子には、すべてが物珍しく大興奮でした。
その時、落ちていたタバコの吸い殻をパクリ!

「うわぁ、だめだよ!!」
と、慌てて口を開けさせ取り出しましたが、拾ったタバコをポイ捨てするのはまずいだろう、と糞を入れる袋に入れました。

しばらく行くと、今度はお菓子のビニールが!
それもくわえようとするので、その前に拾い上げました。

そのうち、犬が興味を示しそうな物は食べられる前に拾い上げてビニールへ。

すると

あれ?

なんか楽しい!!

袋にゴミをためていくのが、何だか楽しくなってきました。

そこで犬の拾い食いとは関係なく、散歩のときにはゴミを拾うようになりました。

空間を満たしたい欲求?

脳科学のこととかはよくわかりませんが、人には生まれながらにして「空間を満たしたい欲求」があるのではないでしょうか?

たとえば、コストコのでっかいカートを持つと、ついたくさん入れたくなり、商品を買いすぎてしまうのは私だけではないはず!?
(コストコじゃなくても、お近くのショッピングセンターのカートを思い浮かべてください。)

ただ、コストコの場合、レジで金額を聞くと、一気にテンションが下がります。
最近は円安のせいか、同じような量を買っても、合計金額が全然違います。
「あーあ。買いすぎちゃった。」と後悔することも。

(この例でわかりにくければ、本棚を本でいっぱいにしたい欲求とか、
大きいバッグには、つい物をつめてしまうとか?)

ゴミならただ

しかし、ゴミならただです。

ただのモノを拾い上げて袋をいっぱいにするだけで、心も満たされます。

しかも道もきれいになるし、「なんかいいことをしている私」に酔って幸福度も上がり、
一石三鳥です。

ある日のゴミ この日は大漁

これはすごい、発見!!

世紀の発見に興奮して、ちょっとネットを検索してみたら、
既に同じようなことをしている人達がたくさんいました。

それから、人に薦められて読んだひすいこたろうさんの『ものの見方検定』にも「ゴミが運気を上げる。」という内容が書かれた章がありました。
しかも第1刷発行は2014年

他にも、読んではいないのですが『ゴミ拾いをすると、人生に魔法がかかるかも♪』なんて、丸一冊ゴミ拾いに特化した本まで出版されていました。

くっそ~。先を越されたか…。

と、なんだか特許を横取りされた開発者のように悔しい気分になりましたが、宗教とか関係なく、犬の拾い食いがきっかけで、自分の力で発見したのはすごいことだよね。
「他の人とは違うんだ!」を脳内でアピールする私。

しかし、多くの人たちがそれを言ってるってことは、私の発見は間違いではなかったんだという自信にもなりました。

既にご存知の方たちからしたら、「何を今さら?」かもしれませんが、
自分でそれを悟ったことが重要!

捨てた人をプロファイリングしてみる?

ゴミの中には意味不明のものもあり、一体どんな人がこのゴミを捨てたんだろうと気になるものもあります。(拾えなかった物もありますが。)

たとえば、

アダルトDVD

道のど真ん中に落ちていた『人妻日和』

これは、ちょっと拾う気になれませんでした。

そうこうするうちに車に轢かれて「日和」になり、タイトルが読めなくなり、数週間後にはマイクロゴミになって飛んでいきました。
川に流され、海に流され環境が汚染されていく…と思ったら胸が痛みました。

なぜ、こんな物を道の真ん中に捨てたのか?
変態ですか?

錠剤のパッケージ

薬局が近くになるので、不思議ではないのですがよく錠剤のパッケージが落ちています。
しかも、別の場所で別の薬なので、捨てた人は同一人物ではないと思います。
薬を外で飲んで、パッケージをポイ捨てする感覚が理解できないのですが…。

ある時、ちょっと気になって、拾ったパッケージの薬の名前を調べてみたら、フェノバールというてんかん発作の予防や不眠症、不安緊張の鎮静に効果のある薬でした。

症状が辛くて、もらってすぐに飲んでしまったんでしょうか。

同じく、湿布を剥がした後のセロハンもよく落ちています。
外で湿布を貼ってゴミを捨てるという発想も謎。

納豆のパッケージ

ネバネバの白いパッケージ。
さすがに拾う気にはなれず、スルーしてしまいましたが、
外で納豆を食べる人ってどんな人なんだろう?
気候がいいから、外で白米に納豆?
う~ん。私にはない感覚。

アイスの袋

夏になると、アイスの袋もよく落ちていますが、一度、数メートルおきに、同じアイスの袋が7、8袋落ちていることがありました。
拾っても拾っても同じものが出てきて、えー、と思いました。

中高学生グループが同じアイスを買って、次々に捨てて行ったのでしょうか。

カメ

土手を歩いていた時、カメの甲羅がありました。
中身は見えませんでしたが。

野生ではないと思うので、誰かが飼えなくなって川に捨てたのが陸に上がってきたのか、飼っていたカメが死んでしまったので、土手に捨ててしまったのか…。

変なにおいがしたのか、犬が執拗にクンクンするので、変だなと思い草むらで見つけました。

たまに、殺人事件の第一発見者が犬の散歩をしてた人だったりするけれど、こういう感じなのでしょうか?

犬が発見したカメ

というように、捨てられたゴミには、「なぜ、こんなものを捨てたのか」という謎も多く、私にとっては、平凡な日常に潜むミステリーです。

ゴミを見ればわかること

子どもが小学生のころ、ゴミ処理場に社会科見学に行くというので、参考になるかなと『ゴミを清掃員の日常』という漫画を買いました。

結局、コロナで社会科見学は中止になり、子どもも本に興味を示さなかったので、私が読んだのですが、お笑い芸人をやるかたわら、ゴミ清掃員をしていた滝沢秀一(マシンガンズ)さんの経験を漫画にしたもので、すごく面白かったです。

その中で、私のようにゴミを捨てた人を想像したり、ゴミを見れば地域性がわかるというようなことが描かれていたのですが、確かに、ゴミに地域の特性のようなものがあるんだろうな…と思います。

楽しくゴミで袋をいっぱいにしながらも、どうして平気でたばこのポイ捨てができるんだろう、どうして買い食いして、袋をそのまま捨ててしまうんだろう…。たぶん、お金持ちが多く住む閑静な住宅街には、こんなにゴミは落ちていないんだろうな…と、悲しくなりました。

「誰かが捨てた運を拾う」

ゴミ拾いのことを書こうと思い、いろいろ調べていたら、
「ゴミを拾うということは誰かが捨てた運を拾う行為」だと言っている人がいました。

なるほど。そういう考え方もあるんですね。

それを知ってからは

「あなたが捨てた運のおかげで、私が代わりに幸せになるからね~。ありがとう!」

と、ゴミを捨てた人に感謝しながら拾っています。

まとめ

話がちょっと脱線してしまいましたが、「トイレを掃除すると運気が上がる」と同じぐらい「ゴミを拾えば幸せになれる」は真実だと思います。

宝くじに当たるとか、出世するとか、形に見える効果があったわけではないですが、ゴミを拾えた日は何となく、胸を張って「私、生きてていいんだ」という気分になれます。

このご時世、誰かが触った得体の知れないゴミを拾うなんて気持ち悪いっていう方もいるかもしれませんが、そんなこと言ってたら、お金も触れませんよね。

ちなみに、私は軍手で拾ってます。(忘れた時は素手でやっちゃうこともありますが。)

半分趣味みたいなものなので、犬の散歩のときしかやってません。
気が乗らないときにはやらないし、汚すぎるものは拾いません。
気軽にやるのが続ける秘訣かなと思います。

以上が、私の日々の大切な習慣です。

みなさまも、よろしければ、ぜひ、お試しください。
ただで幸せになれるのですから(笑)

ここまで、読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が参加している募集

#日々の大切な習慣

with ライオン

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費として使わせていただきます!