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DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

たまたま紀伊國屋書店でみかけた本書を衝動買いして、一気に読みました。
どうせ、そこら辺にある自己啓発本とそんなに変わらんやろ、と期待せずに読んだのですが思いの外、自分の人生の価値観を動かされたのでこうしてNoteにまとめてみます。


まえがきの段階でズギュンと心を射抜かれそうになります。


アリとキリギリス

さあ、アリはいつ遊ぶのだろうか?これが本書の核となっている考え方で、アリのようにあくせく働くのは賛成だが、どこかのタイミングで蓄えたお金を使うべきときがやってくる。「遊ぶべきときがある」というのが本書のテーマだ。


本書の要点は


・お金を貯めるのではなく、いまの自分しかできない経験に時間を投資する
・人生を振り返って、後悔なく死ねるように生きる
・そのために45歳くらいから資産を取り崩して、死ぬときには資産がゼロになっているのが理想
・どんどんリスクをとって生きよう。死ぬ前に後悔するのは嫌だ

に集約されます。これだけで満足したひとはこの先は読まなくてもいいでしょう。
わたしが参考になったところをTwitterに集めたのでTweetを貼りながら考察していきます。

これまでの生き方を変えるのは難しい

ほとんどのひとにとって、いままで何十年も続けた生き方を変えて別の人生を生きるのはとても勇気の要ることだと思います。しかし、ずっと資産を貯めるような生活をしているといつまで経っても使うことができません。


「昔ながらのしきたりに従っている家庭に、新しいルールを教えることは難しい」
慣性の力は誰にでもあるもので、99%のひとは慣性から抜け出せずに惰性で生活しています。人生を楽しいものにしようと思ったらいままでの考え方を捨てて大きく方向転換する必要があるのです。

でも、仕事が好きだから問題

でも、仕事が好きだから とずっと仕事に打ち込むことが自分の生き方だというひとが(ほんとに)居ます。そのためなら金を払うというひとも居ます。僕には信じられませんが、こんなに真面目なひとは得てして遊ぶことなく一生を終えます。人生なんて死ぬまでの暇つぶしでしかないので、楽しんだものが勝ちなのです。

必要以上にお金を貯め込む問題

何十年も先の自分の人生のために、いまのやりたいことを犠牲にすべきではないのです。金を使うタイミングはきちんと見極めて、いましかできない貴重な経験のためには、惜しみなくお金を使うべきなのです。しかし、お金を貯め込むことが目的になってしまっているひとはたくさん居て、貯めた金を使えずに一生を終えてしまうのです。


70歳を超えても資産を増やしつづけるひとたちは、もうそれ自体が人生の目標になってしまっていて、何のために生きているのかわかりませんね。

人生の残り時間を意識する

健康体なので、自分がいつか死ぬなんてこれっぽっちも考えていないし、もしかしたら今年死ぬかもしれないとも考えたことはない。でも必ず訪れるのが「死」です。だからこそ、人生の残り時間がどれくらいあるかを真剣に考えてそれに向けて計画的にお金を使うべきなのです。本書にはどの年齢でどのくらいの資産をつかうべきか、計画する方法が書かれています。

子供に財産分与するタイミング


親が子供に財産分与するのは子供が26歳から35歳くらいがベストのようです。これくらい若いときに相続したほうが子供も若さのメリットを大いに活かせるし、効果も十分に発揮されるだろう。子供が60歳すぎてから大金を相続しても本人の体力も知力も衰え始めているので、金額のメリットを大きく活かせない可能性が高いのでしょう。

「いつか、子供と海外旅行に行きたい」


本書では子供とスキー旅行に行きたいという望みが書いてありました。いつかと言っても本人が70歳になって引退してからでは本人の体力が無いでしょうし、子供も40歳を超えていますから親とスキー旅行なんか行きたくないでしょうし。本当に人生でやりたいことを達成しようと思ったら、思いの外、早い時期に行動をおこさないと実現できないことがわかります。
子供と一緒に海外旅行に行きたいと思うおやは多いでしょう。そのためには親も子どもも体力があり、親も子どもも時間があり、親子関係が良好であるという条件が整う必要があります。この3つの条件が揃うタイミングなんてそう簡単にあるはずがないので、タイミングがあえば躊躇なく旅行にいくべきです。

1000万円の価値は年齢によって変わってくる

80歳なって急に1000万円を自由につかってもいいよ、と言われてもいままで倹約しかしてこなかった人は1000万円使うことはできないでしょう。
50歳ではどうでしょうか。1000万円を自由に使って良いと言われれば、すぐに使い道は思い浮かぶのではないでしょうか。
このように、50歳にとっての1000万円と80歳の1000万円ではその価値が大きく違うのです。これを意識しないと80歳のときに1000万円貯まっていても、それは50歳のときの自分から奪い取った1000万円であるということになります。

死ぬときに後悔すること

死ぬときに貯金を1億円以上持っていても、死後の世界には持っていけませんし、相続するにしても半分以上を税金で持っていかれます。なので勇気を持って自分の欲望に忠実に生きる人生を送るべきなのです。仕事を真面目にやっていても誰も評価してくれません。死ぬ間際に後悔するだけです。

間違った人生設計

70歳まで医師として頑張って仕事してお金を貯めて、70歳からあそぼう!と思っていてもそのあとで黄金期はやってきません。体力がないからです。時間はあるけど体力がないから外出できないという地獄のような時期が待っているだけです。70歳以降はそれまでの経験を活かして生きるべきなのです。過去に遊んだ経験がきっと役に立ちます。

本書はこのような内容がたくさん書かれており、従来の投資本などとはいっせんを画す内容になっています。生き方を大きく変えるきっかけになってくれた本でした。実際にこの本を読んでから数ヶ月で「月の収入<月の支出」となりました。少しずつ資産を取り崩しています。といっても、医師としての収入と不動産収入がありますので、かなり気分には余裕があります。もっと仕事を減らして自由に生きる時間を増やして行こうと思っています。

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