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かぶねこ読書レビュー vol.4

おつかれさまです、かぶねこです。
今回はこちらの本。


✅ 本の紹介

ファンダメンタル分析とは、財務状況や業績をもとにして、企業の本質的な価値を分析する手法だ。現在の株価が割安なのか、今後の成長が見込めるかという視点から投資判断を行う。

私たちのような一般の投資家が企業の財務状況や業績を確認するには、決算書や決算短信、四季報などを読み込むしかない。

これらはオープン情報なので、情報取得のスピードはプロに劣るが、有用な情報は多く含まれており、読み方はマスターした方が良いだろう。本書で解説されているポイントをいくつか挙げる。

  • 四季報の見方

  • 決算短信の見方

  • 代表的バリュエーション指標(PER等)

✅ まとめ・レビュー

📝 勉強記事

本書の内容には劣るが、私も以前勉強してPER、PBR、ROA、ROEなどの指標の見方は理解した範囲でまとめた記事がある。さらに、『決算短信の見方』に関する記事は多くの人が読んでくれているらしいので、参考になるのかもしれない(?)


📝 株で勝つコツは失敗しないこと

ファンダメンタル分析にも問題点はあり、必ずしもそれだけで勝ち続けることは難しいそうだ。好決算の発表が出たのに業績が上がらない、決算上の業績は悪化しているのに株価は上がり続けるということは往々にしてある。

これは相場全体の状況だったり、投資家心理も影響しているほか、個人が行う分析は、プロ投資家の独自調査・分析には及ばない点も関係するようだ。

これは『株価の先見性』とも言われ、マーケットは既に織り込み済み、というようなこともよく聞く。

例えばある企業について、まだ知られていない情報(好決算の見込み)があるとして、次のような顛末なのだろう。

  1. 期間投資家がキャッチする

  2. 株を大量に仕入れる

  3. 株価が上昇↗

  4. 情報を知らない人も上昇に乗っかる

  5. 更に株価が上昇する↗

  6. 決算発表で利確売り

  7. 好決算にも関わらず株価が下落

これで6の直前あたりで「業績良さそうだし株価も好調だ!」と飛びついてしまうと、痛い目を見ることになる。

本書に「株価の動きが正しく、業績が間違っている」として行動することが大失敗を避けるコツと書いてあるように、必ずしも業績が良いから無条件に株価が上がるという話は間違い。

株式市場はゼロサムゲーム。需給の見極めは重要で、買う人がいれば売る人がいる。そのことは頭に入れておかないといけない。


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