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8897 MIRARTHホールディングスの銘柄分析 2024年6月28日
コード: 8897
銘柄名: MIRARTHホールディングス
業種・特徴
MIRARTHホールディングスは、主に不動産関連事業を展開している企業である。マンションブランド「レーベン」「ネベル」シリーズの開発・企画・販売を手がける新築分譲マンション事業を中心に、不動産の開発、販売、賃貸、管理など、多岐にわたる事業を行っている。
総合個人評価
【A-】(良い順にSABCDEで評価)
終値
518円(2024年6月28日)
銘柄サマリー
市場: プライム
時価総額: 約709億円(大中型)
割安性
PER: 5.3倍
※直近5年データ
MAX: 11.1倍
平均: 6.8倍
MIN: 4.1倍
PBR: 0.87倍
※直近5年データ
MAX: 1.15倍
平均: 0.77倍
MIN: 0.52倍
ROE: 16.4%
※直近5年平均ROE: 11.3%
【割安性評価】
ROEが向上しているが、PERは平均以下であり、やや割安圏にある。
財務
時価総額: 約709億円
自己資本比率: 19.5%
キャッシュ: 418億円
その他流動性資産: 25億円(投資有価証券)
有利子負債: 2102億円
営業キャッシュフロー: 367億円
ネットキャッシュ: --億円
営業キャッシュフロー対有利子負債比率(年): 5.7年
【財務健全性評価】
不動産業のため、自己資本比率は低く、不動産業平均(25%~30%程度)と比較してもやや低いが、CF対有利子負債比率(年)も5.7年と短いため、特に問題はないと判断する。
需給
発行株式数: 1.2億株 → 1.4億株(2024年5月20日に増資を発表)
※希薄化約16%
特定株の割合: 51%
特定株以外の株式数(流通株式数): 6860万株
信用貸借区分: 貸借
貸借倍率: 22.9倍
買い残: 530万株(流通株式数の7.7%)
出来高: 103万株(流通株式数の1.5%)
※売買代金: 5.3億円
主要株主
一般社団法人村山財産管理: 21.1%
※創業者、村山義男氏の資産管理会社。現在は経営の第一線からは退いている。日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 9.2%
自社(自己株口): 9.0% → 約4%(増資時に自己株処分)
機関投資家の保有
あり
機関投資家の空売り
なし
【需給についての評価】
直近で15%程度の増資があり、また信用残も多く、需給面は良くない。
業績(経常利益)
決算月: 3月
2023年3月期 実績: 50億円(前期比: -50%)
2024年3月期 実績: 129億円(前期比: 158%増)
2025年3月期 予想: 160億円(前期比: 23%増)
※前期 売上対営業利益率: 8.3%
直近四半期の経常利益:
1Q: 2.4億円(前期比: -38.5%)
2Q: 11.4億円(前期比: -63.7%)
3Q: -11.4億円(前期比: -79.4%)
4Q: 127.4億円(前期比: 158%増)
【業績評価】
業績は通期を通じて不安定ながらも拡大基調にあり、利益は4Qに偏重する傾向がある。
配当
配当方針: 業績に応じた適正な配当を安定的、継続的に行うことを基本方針とし、中期経営計画で配当性向を30%~35%程度とすることを掲げている。
配当性向:
前々期実績: 52.5%(配当: 22円)
前期実績: 32.3%(配当: 24円)
今期予想: 30.9%(配当予想: 30円)
予想利回り: 5.8%
【配当評価】
配当性向30%程度で利回り5.8%は立派な高配当株であり、これだけでインカム投資としては魅力的である。
テクニカル
【テクニカル評価】
5月13日に決算発表があり、増収増益増配によって株価が急上昇したが、直後の5月20日に増資の発表があり、アイランドリバーサルの形となった。ポジティブサプライズの後にネガティブサプライズがあった形で、5月13日の好決算を見て買った投資家が被害者となった状態である。投資家目線としては、同時に発表してほしかったところである。
総合評価コメント
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