【コラム】三菱UFJ銀行は好決算でなぜ売られたのか
三菱UFJフィナンシャル・グループが決算を発表しました。
24年3月期の連結最終利益は前期比33.5%増の1兆4907億円に拡大し、25年3月期は前期比0.6%増の1兆5000億円とほぼ横ばい、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなりました。
併せて、今期の年間配当は前期比9円増の50円に増配、上限1000億円の自社株買いの方針も示しました。
直近3ヵ月の1-3月期(4Q)の連結最終利益は前年同期比75.1%減の1928億円に大きく落ち込んだものの、総じて好決算で売られる要素は見当たりません。
で、翌日(16日)の株価はどうなったか。(※15日大引け後決算を発表)
大手銀行なのに詐〇のような値動きに呆れました。投機筋が入るとこうなります。結局、需給がすべて。売り崩してショートで儲け、ロスカットさせて、その投げ建玉を拾って、今度はロングでも儲ける。資金力のある大口投機筋には到底、敵いません。
決算前に連騰している買いは個人投資家の買いで、「出尽くし」「織り込み済」と処理されることも多々あります。
決算内容・業績がそのままに株価上昇(買い)に繋がるほど相場はシンプルではありません。初心者は短期利ザヤを狙って決算跨ぎをするなと言われる理由がそこにあります。
決算プレイは注目度(市場参加者の思い込み)、需給(買い残の多さ)、期待値(増配・自社株買い)などにも気を付けたいものです。
賢明な投資家は投機(ギャンブル)はしない、という結論にに行き着くんですがね。相場の醍醐味なので否定はしません(笑
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