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【コラム】「海外勢の買い」だと、なぜわかる?

株道「つぶやき」ポスト

上記のポストに、このようなご質問を頂きましたので回答します。

まずは、直近の不動産・建設セクターの動向です。特に、不動産はポスト半導体と言わんばかりの上昇率です。

3289 東急不H

ご指摘のような踏み上げに繋がる「信用売り残」が関係する場合もありますが、今回は日銀の金融政策変更後の一転実需(現物)買いに公示地価上昇の信用買いも追従した結果と捉えたほうが良さそうです。
(今後の値動きには信用残高の需給が影響することは間違いありません)

1801 大成建設

こちらは3月18日(2週間前)の株道Xの「つぶやき」ポストです。

3月18日 株道Xポスト

こちらは半導体関連銘柄の雄、アドバンテスト。窓空け下落後は、値が重く日柄調整に入っています。

半導体のアドテスト日足

3月7日、8日辺りから半導体相場が天井一服となり、資金が流出(利益確定売り)、他のセクターに資金が回り始めています。

その時点(前後)の売買高・売買代金の増え方で、海外勢が日本株から離れず、日本株の中で資金シフトしているかも知れないと感じていました。

日本株からの資金流出を推し量る

実際、部門別売買動向でも、海外投資家の日本株買いが終わっておらず、ハイテク値がさ利食いと新規バリュー(ROE期待の高い銘柄・低PBR)への買いで物色の好循環が起こっていることも理解できます。

信託銀行(主に年金)・生損保・投資信託が軒並み連続週で日本株を売っているにも関わらず、日本株が上昇するのは海外勢の買いか、個人の買いしかありません。

板情報(売買注文)をみると、売りをどんどん吸収して上げており、それは個人投資家だけで為せる業(規模感)ではありません。また、その注文時間帯にも着目しています。

東急不の日中(5分足)

10時台にその日の高値をつけることが多いのは、中国などのアジア市場が開く(ボラティリティーを作りやすい)10時30分に向けて海外の機関投資家が動き出すためと思われます。

以上の、
・テーマ株物色の循環(ROE期待高)
・資金の動向
・買いのタイミング(時間帯)と規模感
・初心者がその買いトレンドに乗り遅れているか

など総合して、最後は肌感覚(相場観)で判断しています。

業種別で、当日の海外勢の動向がひと目でわかるデータは今後も世に出ることはありません。

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