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某哲也さん講演会 お昼寝投資法[その1 お昼寝投資法ができるまで]


7/6に開催されました某哲也さんの講演会の書き起こしになります。



ただいまご紹介にあずかりました某哲也と申します。本日はカブベリー講演会に起こしくださってまことにありがとうございます。
先日、たまたまkenmoさんのポストを発見して

https://x.com/kenmokenmo/status/1809120560858951849


初心者セミナーを開催したいけど
どうせ凄腕たちが大挙おしよせてくるんだろうから悩んでると
そんなようなことをつぶやいておられたんですけど
kenmoさん、まさしく正解になってます。
今日も初心者用だから君たちに刺さる話じゃないよと
何度も伝えたんですけども、
授業参観のつもりできましたとか、お祭りなんでとか
ちょっと訳の分からないことを言われて困ってるんですけども
授業参観とか言うんだったら1番後ろの方で聞いてくれよと
まさしくそんな気持ちでおりますので
kenmoさん、今度一緒にお酒でも飲みましょう。

そんな凄腕たちはとりあえず置いときまして
今回Kabu Berryに初めて参加したという方も
おられるかと思いますが、
Kabu Berryではこうして度々講演会というのをやっておりまして、
1人の投資家の考え方や手法を聞くといった会なのですが
私も普段は聞く側の人間として参加しております。
私が普段聞く側として参加する時には
手法や銘柄を学んでそのまま持って帰るというよりは
この人のこういう思考回路に共感できるとか
そういう発想があったかみたいな
そういったラフな感じで楽しみながら
聞いておりますので、
今日はみなさんもぜひ、某哲也という人間の頭の中を
ちょっと覗いてってやるかみたいな
そんな気楽な感じで聞いて頂ければと思います。

今回yamaさんからは約半年前の1月末には正式に
講演会の依頼を受けておりまして、
少なくとも7月までに退場にならないようにしようと
今日まで謎のプレッシャーを受けて投資に臨んできました。
また、依頼を受けてから何を話そうかと考えましたが
よくよく考えてみると簡単なことをやって寝てるだけですので
何もお話しできることなんかありませんでした。
それだったらしれっと麻雀の話を1時間話したら
yamaさんは何分くらい経ったら
ひきつった顔するんだろうとか
そんなしょーもないことを考えたりもしましたが、
裏を返せば簡単なことというのは
どんな人にも再現性があるということで、
知識がなくても大事なところさえ押さえれば
1億程度なら誰でも到達できるものだと思っています。
ですので、難しいお話というのは
黒岩さんやたーちゃんさんのような
ぶっとんだ凄腕の方たちにお任せするということで、
本日は1度初心に戻るという意味で
私が投資を始めたころまでさかのぼって、
どのような経緯で今の投資スタイルに行き着いたか
ということをメインにお話していこうと思います。

最後の方には、中級者向けとして
信用取引との付き合い方を
レバリュー投資と題して少しお話しようと思います。
また私のフォロワーさんを見てみますと
男女問わずお子様がおられる方が多いようですので、
私が自分の娘に対して
幼少期からなるべく教えた方がいいと思っていることなど
1番最後にちらっとお話したいと思っております。
そしてここだけの話、実は私は麻雀が大好きでして、
麻雀を知らない方もおられるというのは百も承知ですが、
私から麻雀をとってしまいますと何も残りませんので、
度々、麻雀の話を出してしまうことはお許しください。



ということで、本日のラインナップは

1 自己紹介
2 お昼寝投資法ができるまで
3 レバリュー投資
4 幼少期に教えたいこと


5 まとめ・質疑応答

という内容でお送りしたいとおもいます。
よろしくお願いいたします。

1 自己紹介



ではまず私のことをよく知らないという方も
多くおられるとおもいますので、
少し時間をとって自己紹介からしていこうかと思います。
まずは名刺代わりに、投資スタイルと
投資来のパフォーマンスをご紹介します。
さわっている株は主にバリュー株メインで
その中でも高配当株を長期で分散して持つという
投資スタイルです。

本格的に投資に取り組んだのが2012年秋頃からで
アベノミクスの恩恵をモロに受けて
ラッキーパンチスタートとなりました。
2018年は強烈なクリスマスプレゼントをいただくこととなり、
含み損のまま年をこしたので
大きいマイナスとなってしまいましたが、
基本的に地合いそのものがよく
寝ているだけで現在まで生き残ることができました。
2023年にいたっては、ちょっと頭がおかしくなってしまって
ブレーキとアクセルを踏み間違えました。


年は1983年生まれの41歳です。
ディズニーランドと同い年ですので、
つい最近も40周年記念イベントなど、
私の節目となる年にはオリエンタルランドが社をあげて
記念イベントをしてくれています。
家では小6の息子と小4の娘がいる2児の父をしております。
小6の息子の方は、中度の知的障害と自閉症があって、
特別支援学校の小学部に通っています。
私は生まれも育ちも岐阜県で、
親が晩婚だったこともあり一人っ子として育ちました。
今思い返しますと、両親はザ・日本人という感じで
大学を出て公務員になれという王道ルートを
よく聞かされて育ちましたが、
あいにく私は努力や勉強が大嫌いでしたので
公務員どころかニートになってしまうという
大変な親不孝をしているなぁとしみじみ思います。
また、私の両親は投資や期待値とは別世界の人間で、
親の口から株というワードを聞いたことが
ありませんでしたし、
宝くじも毎回名古屋の行列ができる売り場の
1番窓口で買うなど、当時小学生だった私は
「どこで買っても確率は同じだろ」
と冷めた目で見ておりました。
小学4年生になると麻雀にドはまりして、
友だちと遊ぶくらいなら大人と麻雀した方が楽しいという
少し変わった子供の頃を過ごしました。
大学生の頃にはオンラインRPGというものが流行りだして
ファイナルファンタジー11にどっぷりつかります。
このFF11というのはオンラインゲームですので、
武器や防具や道具など、様々なものも
プレイヤーが作った物や加工したものを買うという、
お金もプレイヤー間同士でやりとりするので
ゲーム内で経済が成り立っているという面白さがありました。
そんな中、ゲーム内の経済をぶちこわす事件が発生したので、
それを少しご紹介します。


簡単に説明しますと、とある中国人グループが現れて、
自動で24時間魚を釣り上げ続けるという
不正ツールを作成してそれを使い続けて、
ゲーム内のお金を莫大に稼ぐといった不正行為が多発しました。
その中国人たちがゲーム内のお金を
たとえば100万ギルを本物の1万円で売りさばいて、
それを日本のサラリーマンなど、
お金は持ってるけどゲームをする時間がない人たちが
ゲーム内のお金を現金で買い漁りました。
そういう人が多くなってくると
みんなお金持ちになってゲーム内全体のお金が爆増して
1年で10倍ほどのハイパーインフレが起こりました。
今まで30万ギルが相場だった武器が
300万ギルとかするようになりました。
これには苦情が殺到して、ある時不正していたアカウントを
一斉にバンするという垢バン祭りが起こったのですが、
今度はそれによりゲーム内の通貨が激減して
数か月で10分の1近くの急激なデフレが起きました。
この時、運命が分かれたのが、急激なデフレになった時に
現金で1000万ギルもってた人は超絶金持ちになって、
高い武器防具を買ったばかりの人は
デフレの恩恵を受けれませんでした。
逆にインフレになった時は
お金を武器防具に変えてた人はインフレについていけましたが、
現金で持っていた人は、ただただ現金の価値が
10分の1になったという悲劇が起きました。
偶然とはいえ、FF11というゲームの中で
インフレ、デフレを身をもって体験できたことは、
すごくいい経済の勉強となりました。


脱線しましたが、話を自己紹介に戻します。
ニートの印象が強い私も、2005年にちゃんと就職しています。
頑張って8年も働きました。
そして2009年からは、窓際でサラリーマンをしながら
毎日定時で仕事をあがってパチンコに通うという
株クラではお手本のようなサラリーマンをしていました。
ちなみに仕事が平日週40時間、
パチンコも平日土日併せて週40時間。
これに長期休暇を考慮すると完全に仕事より
パチンコ打ってる時間の方が長いという生活でした。

そんな私が投資をはじめたようと思った出来事は
2011年に起こった東日本大震災がきっかけでした。
当初、株というと学生時代にマクドナルドで
バイトをしていたため
マックの株を持っていると株主優待がもらえるという
それくらいの知識しかありませんでした。

そんな中、東日本大震災が起こって
東京電力の株価が一瞬にして10分の1に爆下がりした
というニュースが耳に入ってきました。
聞いた話によると、東京電力なんて会社は
本来つぶれるはずのない会社で安定的な業績を残して
安定的な配当までもらえるという銘柄で、
定年まで働いたサラリーマンが退職金で買う
筆頭のような銘柄だと耳にしました。

そんなつぶれないはずの会社の株が
数日で10分の1となり、じゃあ逆につぶれないんなら
ここで買っとけば数年で10倍に戻るんじゃないか?と
ふと思いついたのが投資の世界に飛び込んだきっかけでした。
またこの時、パチンコで稼いだお金が
通算で1000万ほどになっていて、
最悪消えてしまってもいいあぶく銭があったというのも
投資をやってみようと思った大きな理由です。

そして何より、働きたくない
会社員は懲役40年だ!
働いたら負けだと思っている!など、
早くお金をためて楽しく遊んで暮らしたいと
強く強く思っていたのも投資の世界に
飛び込もうと思った理由として大きいと思います。
一般的にはドン引きされそうな考えですが、
そもそも誰しもがニートになれるわけではなく
ニートになるにはニートの才能が要りますので、
まぁ理解されないのだろうなぁと思っております。

話が逸れましたが、1000万のあぶく銭があったので、
とりあえず東電の株を1000万分買ってみました。
今思えば最初からフルポジです。
当初はほっとけば数年で10倍なので1億いったら
会社やめようという超短絡的な考えでしたが、
そう簡単にはいきませんでした。
今思えば当たり前ですが、こういった株はしばらく
投機家のおもちゃみたいになっていて、
1時間のうちに数十万円の上げ下げが何度もあり、
これはとてもじゃないけど持てない。。。
と思って一旦全ての資金を引き上げました。

幸い大きな損は出さなかったのですが、
投資での勝ち方の基本をちゃんと調べようと思いました。
パチンコでもそうなのですが、実際に勝ってる人の
ブログというのが非常に参考になっていたので、
投資でも勝っている人のブログを探しました。
そこで当時ヒットしたのが、かぶ1000さんや
みきまるさん、といった方たちのブログで
勝ってる人のブログを毎日読むことで
その人たちの考えを理解して
深く納得できる部分をそれぞれから拝借するといったやり方で
自分のオリジナルとなる手法を作り上げていきました。

また2012年、結婚という大きな出来事がありました。
そしてその1か月後、働いていた会社で班長という役職から
一気に総務部長になれという
大変ありがた迷惑な話をいただきました。
結婚したタイミングで、給料が一気に15万円も上がるという
普通であれば大変ありがたいお話なのかもしれませんが、
あいにく私には愛社精神がかけらもなく、窓際族になれない、
定時で帰れなくなる日も多くなるという、
会社は踏み台ととらえている私にとっては
デメリットが多すぎました。

僕を部長にするなら会社をやめると伝えたのですが、
こんないい話を蹴るバカはいないだろうと
勝手に話をすすめられて部長にされてしまいました。
しかし残念ながら私は社会不適合者ですので
私ゆいましたよね?、といった感じで
結婚して2か月後に会社を辞めました。
俗にいう寿退社というやつです。

また、子どもも生まれてくる予定でしたので
いそいで再就職せず、パチンコやりつつ育休の嫁と2人で
子育てをしていこうということになりました。
それから投資をやりつつパチンコを打ちながら
育児も頑張るという生活を続けていると
息子が1歳半検診で発達遅れを指摘されました。

曰く、早急に療育施設に通った方がいいとのことで
その療育施設というのが毎日親子通園をする
というのが入園する条件でしたので、
どちらかが仕事をやめないと通うことができず
それなら私の方がこのまま投資とパチンコをしながら
育児を担当するといった流れで、
ここで完全に堅気の仕事から足を洗い
株ニートとなって現在に至ります。

ちなみに息子の知的障害や自閉症の話題などは
全くNGでもなんでもありませんので、
もしその辺の話を聞きたいという方がいらっしゃれば
あとで遠慮なく聞いていただければと思います。

それでは自己紹介はこれくらいにして
本題に入っていきたいと思います。

2.お昼寝投資法ができるまで



まずはお昼寝投資法ってなんぞやという話なのですが、
寝ているだけで億まで到達できる
夢のような投資法であります。
ただ、このお昼寝投資法という名前は
元々私が言い出した名前ではありません。
というのもXのスペースでたまに喋っていたんですが、
その時に手法に関する質問をされたときに
私が口下手過ぎてなんて答えたらいいかよくわからなくて
「買って寝てるだけです」と答えていたら
いつしか「寝てるだけの人とかお昼寝投資法」と
呼ばれるようになって、
実際お昼寝してるし、じゃあもうそれでいいやと
そういった流れでお昼寝投資法と呼ばれるようになりました。
そんなお昼寝投資法とは
イメージでいうとこんな感じです。
私は株の上手さには2通りあると思っていて、
1つが銘柄選定の上手さと、
もう1つが売買判断の上手さで、
50点でトントンの成績としたときに
両方とも70点を目指しています。
なぜ100点を目指さないのかというと、
100点に近づくにつれて、ものすごく努力やセンスが
必要だからです。
0点から70点を目指すよりも、80点を81点に上げる方が
すごく大変だというそんなイメージです。
そういった労力を考えた場合、
必要最低限なことさえ抑えれば70点までは
比較的楽に到達できるというのが私の考えで、
投資に要する時間と投資成績で考えた時の
効率の良さを重視していると取ってもらえると
分かりやすいかと思います。

私が尊敬する心の師匠の1人に
名古屋の長期投資家さんという方がおられるのですが、
彼とは何か打ち合わせしたとかではいのに
持っていたり監視している銘柄が
結構かぶっていたりします。

でもその中身を見てみると、
なごちょうさんの方が1つ1つの銘柄について
非常に詳しいですし、
詳しいということはリスクも極力回避できるので
投資成績に関してもトピックスを常に上回るという
安定した成績を残しておられます。

もちろん私は遠く及ばないのですが、
極力手抜きをして労力をあまりかけずに、
なごちょうさんが投資するような銘柄を見つけようという、
いわゆる70点のなごちょうさんを目指す
というのが私の目標であります。

そんなお昼寝投資法ですが、
まずはお昼寝をする準備、
というところからお話していきたいと思います。


簡単に言えばお昼寝をするための
必要最低限の環境を整えるということです。
例えるなら、ちゃんとしたおうちがあって、
ふかふかのお布団やまくらがあって、
くまさんのぬいぐるみがあって、
起きなきゃいけない時にアラームが鳴るという環境と、
すぐ下が崖になっている山の中で
テントや寝袋なしで寝るのと
どっちが快適で安全な睡眠を得られるか、
想像して頂ければわかりやすいかと思います。
ではどのようにお昼寝の準備をしていくのか
私が行ってきたことを振り返りながら
順を追っていきたいと思います。
生まれたての投資家の最初のお仕事が
ちゃんとした親鳥を見つけることだと思っています。
最初のお仕事というわりには実はものすごく重要で
ここでつまづくと即退場につながってしまうほど重要だと
私は考えています。


私は先ほども少し触れましたように、レジェンド投資家の
かぶ1000さんのブログを最初の段階で見つけていますので、
親鳥を見つける才能はあったかと思います。
ちなみにここでいう親鳥というのは、決してエサを与えてくれる
親鳥ではありません。
似て非なるものですが、生き方やエサの取り方の模範を
示してくれる親鳥です。

株でいうところの、投資に対しての姿勢や、
銘柄選定の基準、急落時のしのぎ方
利確、損切りのルールなどです。
ストップ高を連発するような急騰銘柄を出している人は
どうしても目立って輝いて見えてしまいますが、
重要なのはそれに再現性があるかどうかということで、
なぜその銘柄なのか、なぜ今買ったのかなど、
根拠がはっきりしていないとマネができませんし、
たとえ同じ銘柄をイナゴしたとしても、
いつ利確したらいいのか、
どうなったら損切りなのか分からずに持つことになり
著しく期待値を落としてしまいます。

親鳥を見つけたあとには
その親鳥がどのようにエサをとっているのか
どういう思考回路でいるのかなど観察して、
自分が納得できた部分をことごとく吸収していくことで
自分なりの考えもまとまってくると思います。

ここでちゃんとした親鳥を見つけておくと、
いざ急落などの想定外なことが起きた場合、
親鳥たちはどう対応しているのか、
その時のポジションやレバはどうだったのかなど
ものすごく参考になります。



親鳥を見つけたあとは、実戦の第一歩として
まずは株を長期で持ってみることだと私は思います。
長期で持つということは、株価の上下を理由に売買せず、
売上が大きく落ちたなど、自分の想定したストーリーを
外れない限りは売らないということです。

最初はバリュー株であれば
銘柄選定なんてある程度適当でいいと思います。

例えば、よく利用するお店や、親鳥の考えに近い銘柄、
リーマンショックも含めて20年以上黒字を続けている銘柄など、
銘柄が極端に間違っていなければ
資金のない頃は入金がカバーしてくれます。
大事なのは身銭を切って株を長く持ってみて、
急騰や急落場面を経験するということで、
そしてその間、自分はどういう気持ちになったか、
周りの人たちはどういう反応をしていたか、
実際株価はどう動いたかなど、
肌で感じることが大事だと考えます。


その昔、とある大魔王が孫悟飯に修行をつけるとき
「まずは何もせんでいい、ここで半年生き残ってみろ」
と言い残して、恐竜たちがひしめく島に
孫悟飯を放置して去っていくという場面がありましたが、
感覚としてはこれに近いと思います。

実際、生きるという行為には色々なものが含まれます。
株も同じで、持って経験するというのは
長く相場に居続けることに期待値があると
身をもって実感することができ、
退場せず生き残る術というものを
自然と学べると思います。


それと並行して、投資資金500万円を用意します。
長期投資で複利を感じ始めるには最低1000万はほしいですが、
現実的なラインで500万くらいは死に物狂いで貯めてほしいと思います。

他人を巻き込むケチまでいくとよくないですが、
節約や副業、ダラダラ残業、パチンコ、パチスロ
ポイ活、せどり、自己アフィリエイトなど
兼業でもできるお金落ちてる案件は山ほどあります。

数百万くらいでしたら、証券口座やクレジットカードを
新規に作るポイ活や自己アフィリエイトが1番確実に手っ取り早く稼げるかと思います。

入金投資というのは特に初期の頃は最強で、
年間100万円入金できるとした場合、
1億円で運用している人からしたら
1%の上積みにすぎませんが、100万なら100%、200万なら50%、
500万なら20%の年パフォ上積みとなります。

仮に株で年パフォ20%出す人なら超優秀な部類ですので、
それを誰しもができる入金投資で補えるなら、
やらない選択肢はないと思います。
私が言うのもなんですが、
資金が少額のうちは死に物狂いで働いてください。

労働や節約で500万円つくるのと、
投資だけで500万円つくるのとでは
投資だけで500万作る方がはるかに難易度は高いし
途方もない時間がかかります。


怠惰を求めて勤勉にいきつく
このタイトルでピーンとくる人はもれなく麻雀好きな方かと
思います。
これは「哲也」という麻雀漫画での話で、
私の「某哲也」というハンドルネームも
この漫画の主人公が「坊や哲」と呼ばれていたことから
坊や哲のようにそこまですごい哲也じゃなく、
その辺にありふれた普通の哲也です
という意味合いから某哲也と名付けました。

名前が似ててややこしいですが、
黒シャツを着ているのが坊や哲、
クマシャツを着ているのが某哲也です。
ちなみに、哲也というのは本当に私の本名で漢字も一緒です。

この話でびっくりされるというやりとりを
もう何回もしておりますので、
今日のKabu Berryきっかけで
覚えておいていただければと思います。

話を戻します。
この哲也という漫画の中で、哲也の師匠である
房州さんはサイコロの目を自在に出すことができ、
それはサイコロを持ち歩いて常に振っているから
と答えており、哲也に対しても
麻雀を打たない日でも2、3時間は牌をさわっておけ。

いざという時、毎日牌を触ってるんだという
自信が支えになると指示を出しています。
それを聞いていたバーのママが、
ばくち打ちってのは楽して大金稼ごうって人種なのに
やけに勤勉だねと不思議がるシーンがあります。
ここで房州さんが笑いながら
「怠惰を求めて勤勉に行き着くか、」
と答えるのですが、
私としても、単に楽して稼ぎたいと思うのと、
楽して稼ぎたいから、楽して稼ぐためには
どうしたらいいか考える
というのでは天と地ほど差があるものだと思っています。

努力しないために努力するという、
少し矛盾した話になってきますが、
お昼寝投資というのはまさに
極力楽をしたいという考えが根本にあり、
楽をするためにはどうしたらいいのか
という、この深堀からなる手法といえます。



もう1つだけ漫画の話をさせてください。
私の好きな漫画に「キングダム」という
昔中華が7国に分かれていた時代に
その中の秦という国の王様が争いのない時代を目指すため
中華を一つに統一するという、のちの秦の始皇帝のお話です。

ある時、仮に中華を統一できたと仮定した際に
法律が国を治める法治国家をつくるという話になります。
その法律を作るという際に、今まで敵国同士だった7国で、
さらに長年積み上げてきた文化も歴史も全く違う、
7つの国をまとめる法律として、どのように作っていったら
皆が納得し、争いのない国となるのか
見当もつかないということになり、
秦の丞相、昌文君が李斯に相談するといった場面があります。

その際李斯に、「そもそも法とはなんだと思っているのか?」
と問われ、昌文君は少し考え、苦し紛れに
「法とは刑罰をもって人を律し治めるものだ」と答えますが、
「刑罰とは手段であって法の正体ではない」
と李斯に一蹴されます。
では李斯にとって法とはなんだったのかというと、
「法とは願い。国家がその国民に望む人間の在り方の理想を形にしたものである。」
と答えています。

続けて、
「統一した七国の人間にどうあってほしいのか、
どう生きてほしいのか、どこに向かってほしいのか、
それを思い描けば、おのずと法が見えてくる。」
と答えています。

つまり、いきなり法律を作ろうとするのではなく、
どのような国にしていきたいのか、
というところから考えろという、
とっかかりが違うということを指摘しています。
私は株においても同じだと考えていて
四季報ってどうやって読んだらいいのか
どんな銘柄を持ったらいいのか、など
最初につまづく疑問は多くありますが、
その悩みは、法律を作る時と同じで
将来どんな投資をしていたいのか、
何歳までにいくらの資産を築きたいのか、
自分はどういったことが得意なのかなど、
自分の理想とする投資像をボヤっと思い描くと
自然と持つべき銘柄が見えたり手法を思いついたりと
つながっていくと思います。

ニュースや四季報を読むにしても
自分は何がしたいのかが定まっていないと
あれもこれもと取り込んで迷子になってしまいますので、
自分の投資像を思い描いた後の方が
自分に必要な部分を抜粋しやすく効率がよいと思います。



私の場合でいえば、
なるべく労力をかけず、インデックスを超える成績を残したい
という考えが根本にあり、
銘柄発掘をどうしたら楽にできるか
どうしたらニュースや決算書を読まずに済むか、
どうしたら株価を気にせず過ごせるかなど、
将来の投資像というものをボヤっと思い描いて
そのためにはどうしたらいいのかを深堀していったとき、
そのために最低限やらないといけないことは何か、
絶対にやってはいけないことは何かという考えにいきつき、
そこを考えていくことによって

おのずと投資法や、自分が持つべき銘柄というものが
見えてきて形になりました。

では実際に、怠惰を求めてどう深堀していったのか
私の例をあげて説明していきます。

その2に続く