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新NISAの積立投資枠で銘柄を変更する方法は?注意点とスイッチングの詳細解説!


つみたて投資枠は銘柄変更ができる

つみたて投資枠の銘柄変更は、年間120万円以内であれば何回でも行うことが可能です。基本的な手続きは、現在運用している投資信託への積み立てを解除し、新たな投資信託の積立設定を行うだけ。積立設定はWeb上で行える金融機関がほとんどなので、わざわざ店頭に足を運ぶ必要もありません。

手続き方法や変更内容が反映されるタイミングなどは金融機関で異なるため、各公式サイトで事前に確認しておきましょう。ほかにも思わぬところで損失を出してしまうことがないように、銘柄変更を行う前には正しい知識を身につけてくことが重要です。

つみたて投資枠の銘柄変更を検討するうえで注意したいこと

次に、つみたて投資枠の銘柄変更を検討するうえで注意したいことを解説します。

つみたて投資枠で頻繁に銘柄変更するのはNG

つみたて投資枠を運用していくなかで、頻繁に銘柄変更をするのはおすすめできません。価格の下落によって資産が一時的に減ってしまうこともありますが、購入した銘柄はできるだけ長く保有し続けるのが、つみたて投資枠の基本的な運用方法です。

つみたて投資枠では、利益をさらに投資に回す複利運用が行われます。運用期間が長ければ長いほど利益が利益を生み出す複利効果によって、雪だるま式に資産を増やすことが可能です。

毎月一定額を同じ銘柄に積み立てれば、価格が高いときには少なめに、安いときには多めに購入できるので、長く運用を続ければ損失のリスクを分散することもできます。短期間で積み立てをやめてしまうと、タイミングによっては元本割れが生じるケースも少なくありません。

頻繁に銘柄を変更してしまうと、その度に1から積み立てることになるため、つみたて投資枠のメリットをいかすことができなくなります。むやみに何度も銘柄を変更するのは控えましょう。

スイッチングには注意!できればやらないほうがベター

つみたて投資枠では、安易にスイッチングをしないほうがよいといわれています。

スイッチングとは、現在積み立てている銘柄を売却し、得られた資金で新たな銘柄を購入すること。新たな銘柄を購入する点では銘柄変更と同じですが、積み立てをやめた銘柄を保有し続けることはせず、売却してしまうのがスイッチングの特徴です。

運用益が伸びない銘柄があるとついスイッチングをしたくなりますが、それまで積み立ててきた銘柄を失ってしまうほか、新たな銘柄を購入した分だけ年間120万円の非課税投資枠を消費してしまいます。売却した分の非課税投資枠が復活することもありません。

積み立てをやめた銘柄であっても、非課税で保有し続けることは可能です。今は元本割れしている銘柄でも、保有していればいずれ価格が上昇し、運用益が発生する可能性も十分あります。

積み立てる銘柄を変更する際には、今まで積み立ててきた銘柄を売却するのではなく、積み立てを停止し、非課税で保有し続けながら、新たな銘柄を追加で購入するのが得策といえるでしょう。

つみたて投資枠の銘柄変更を検討すべきタイミング

次に、つみたて投資枠の銘柄変更を検討すべきタイミングを解説します。

同じ条件で信託報酬が安い商品が発売されたとき

運用中の金融商品と運用方針・構成銘柄・運用成績がほぼ同じで、手数料がより安い商品が発売されたときは、銘柄変更を検討すべきタイミングといえるでしょう。とくに、投資信託の管理と運用の経費である信託報酬は、商品を保有し続ける限り支払う必要があるので、可能な限り安い銘柄を選ぶのがおすすめ。

たとえば、信託報酬0.5%の商品と0.2%の商品を年利5%で月3万3,000円、20年間運用した場合の最終積立額はそれぞれ以下のとおりです。

  • 信託報酬0.5%:最終積立額1,280万8,104円

  • 信託報酬0.2%:最終積立額1,325万5,276円

信託報酬が0.3%違うだけで、最終積立額には44万7,172円もの差が生じてしまいます。先述したように、頻繁に銘柄変更を行うのは非効率なので、信託報酬が0.2%以上安くなる場合を目安に銘柄変更を検討してみるのがよいでしょう。

高いリターンを求めたくなったとき

高いリターンを求めたくなったときは、つみたて投資枠の銘柄変更を検討してみるのもひとつの手です。

つみたて投資枠で運用できる投資信託には、株式だけに投資する株式型と、債券と株式に分散投資するバランス型の2種類があります。債券よりも株式のほうがリターンが大きいといわれているほか、債券と株式はそれぞれ国内・先進国・新興国の順にリターンが大きくなっていくのも特徴的です。

たとえば、債券がメインのバランス型を保有している人だと、新興国株式を扱う株式型の銘柄に変更することで、より高いリターンを狙うことができます。もちろんハイリターンの銘柄は、損失のリスクも高くなる点は理解しておきましょう。

安定した資産運用をしたくなったとき

今より安定した資産運用をしたくなったときも、銘柄変更を検討してみるとよいでしょう。

つみたて投資枠の投資先で安全性が最も高いのは、国内債券です。国内債券だけを扱う銘柄はないので、国内債券への投資比重が大きいバランス型の商品を選ぶのがおすすめ。

資産が激しく上下することに耐えられない人も、ローリスクの商品を選ぶようにしましょう。新興国株式などを扱う銘柄を運用すると、大きな利益が得られることもありますが、元本割れが生じるケースも少なくありません。

焦って再び銘柄変更をしたり、売却したりしてしまうと、長期運用による複利効果やリスク分散のメリットを享受できなくなります。当然、安定性重視の銘柄は得られる運用益が小さくなることも理解しておきましょう。

値下がりが理由の銘柄変更はしないほうがいい?

一時的な値下がりを理由にして銘柄変更をするのは、基本的におすすめできません。

つみたて投資枠は、長期的に運用することで着実な資産形成が期待できるものです。毎月一定額を積み立てて、商品の価格が上がったときは少なめに、下がったときには口数を多めに購入することで、リスクを抑えながらコツコツと資産を増やすことができます。

価格が下がったあと、もとの水準に戻るケースは少なくありません。値下がりした商品は、その後の価格上昇によって大きな利益が発生する可能性もあるため、むしろ買い増しのチャンスと捉えることができるでしょう。

長期間保有することによって利益が利益を生み、資産が雪だるま式に増えていく複利効果のメリットも最大限に享受することができます。

つみたて投資枠の銘柄を変更する方法

次は、つみたて投資枠の銘柄を変更する方法をチェックしてみましょう。

楽天証券で銘柄変更する方法

楽天証券で銘柄変更をするには、まずWebサービスにログインします。「投資信託」「積立設定」の順に選択して積立設定一覧の画面を開き、変更したい銘柄の「解除」を選択しましょう。

あとは新規購入時と同様なので、「NISA・つみたてNISA」に進み、「ファンドを探す」の画面から、新たに購入する銘柄を選びます。最後に、積立金額や引き落とし方法などの設定を行えば、銘柄変更の手続きは完了です。

変更手続きの履歴は、積立設定一覧画面に並んでいる各銘柄の「設定詳細」から確認できます。タイミングによっては反映までに時間がかかる場合がありますが、手続きを終えたあとは変更内容が正しく反映されているか必ずチェックするようにしましょう。

SBI証券で銘柄変更する方法

SBI証券で銘柄を変更するには、まずWebサービスにログインします。「取引」「投資信託」「投信(積立買付)」の順に進み、買い付けを停止したい銘柄の「解除」を選択、取引パスワードを入力したうえで「解除する」ボタンを押しましょう。

あとは、新規購入時と同様に、「投信」の画面から新たに購入したい銘柄を選び、「つみたてNISA買付」を選択します。積立設定の画面が表示されるので、積立金額などを設定すれば変更手続きは完了です。

変更後の積立設定は、「投信(積立買付)」の画面から確認できます。解除するだけでは、投資信託が売却されることはないので安心してください。


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