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【LHTRPG】戦闘特技を取ってみよう!

特技ってどれを選べばいいの!? という人へ

初心者の人がログ・ホライズンTRPG(LHTRPG)でキャラメイクをするときに一番困るのが特技の取得だと思います
豊富な特技はLHTRPGの魅力の1つですが、慣れない内はデータを読んでもどの特技を取っていいか全然わからないですよね
そこで今回は戦闘に焦点を絞って、失敗しづらい特技の選び方を解説していきます!

【関連記事】
セッションまであと30分しかないからとにかくすぐにおすすめの特技を教えて!という人はこちらの記事をどうぞ!(もし本当にセッション30分前に特技が取得できてないってときは、こんな記事に頼ってないで今すぐGMか他のPLに相談しましょう!今すぐ!!!)
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はじめに:失敗を防ぐたった1つの冴えたやり方

解説の前に特技の選択で失敗しないためのウルトラハイパーな必殺技を教えちゃいます
それは「相談する」です
もし周りにLHTRPGプレイヤーがいるならその人に、既にセッションの予定があるならGMや他のPLに聞いてみましょう!
どの職業をやればいいかわからなかったら「どの職業がおすすめですか?」って聞きましょう!
どの特技を選べばいいかわからなかったら「どの特技がおすすめですか?」って聞きましょう!
きっとみんな快く教えてくれると思います(もし「自分で調べたら?」など突き放してくる人がいたなら、その人とセッションするのはあまりおすすめできません)
「相談する」はウルトラハイパーミラクルな切り札で、カードゲームなら発売した次の日にはあまりの強さで禁止カードになるプレミアム殿堂入りクラスです(ちなみにこの記事はショップで1枚80円くらいで売られているちょっと便利な汎用カードクラス)
カードゲームなら使うと「禁止カードやのに使うなんて卑怯や!」と後ろ指を指されてしまう伝説のカードですが、なんとTRPGならだれでも無制限に使えます
それどころが積極的にわからないことを聞いてくれる人というのは、経験者からしても助かることが多いです
超強くてしかも使うと喜ばれるなんて使わない手はないですよね
というわけでこの記事の存在意義が怪しくなったところで、解説していきましょう

戦闘の流れと特技を使えるタイミング

LHTRPGの戦闘ではPCは大きく以下の7つのタイミングで行動することができます(「判定直前」「ダメージ適用直後」などは省略)

(ブリーフィング):戦闘開始前に[準備]タグのついた特技が使用できる
セットアップ   :ラウンド(ターン)開始時に準備特技が使用できる
(イニシアチブ) :カットイン。メインプロセスと交互に来る
メインプロセス  :キャラのメイン行動
          「ムーブ」「マイナー」「メジャー」で1セット
 ムーブ :主に移動ができる
 マイナー:主にメジャー行動の補助ができる
 メジャー:攻撃や回復などメインの行動ができる
クリンナップ   :ラウンド終了時。主に補助特技が使用できる

初心者(CR1)なら取得できる戦闘特技は3つ。各タイミングごとに行動するには全然足りないですが、必ずすべてのタイミングで行動する必要はないので安心してください
では実際にどんな特技を取ればいいかですが、これを守れば失敗しづらいというルールを3つ用意しました!
ルール1:メジャー特技を必ず用意しよう
ルール2:タイミングの重複は避けよう
ルール3:基本動作も活用しよう

ルール1:メジャー特技を必ず用意しよう

戦闘特技を選ぶときにもっとも重要なのがメジャー特技(タイミング:メジャーの特技)です
RPGでいえばピカチュウの10まんボルト、僧侶のホイミ、黒魔導士のブリザドなど、基本的な攻撃・回復行動はすべてこのメジャー特技に属します
つまり攻撃役(アタッカー)がダメージを出したり、防御役(タンク)が味方を守るためにヘイトを稼いだりという、重要な行動のほとんどがメジャー特技でおこなわれるということです
ということで必ずメジャー特技を1つ取得しましょう
すべてのPCは基本動作(だれでも使える基本的な特技)として≪基本武器攻撃≫≪基本魔法攻撃≫を覚えていますが、これは通常攻撃のようなもので攻撃役、防御役どちらもメインウェポンにするには頼りないです。必ず別にメジャー特技を1つ取得しましょう(※)
メジャー特技を選ぶときの基準ですが「コストがヘイト2~3」「ダメージが攻撃力(魔力)+2D以上」「使用回数制限がない」の3つすべてに当てはまる特技は、扱いやすく失敗しづらいです!
※例外で回復職はメジャー特技の基本回復魔法である≪ヒール≫を自動で覚えているので、メジャー特技の取得は必須ではないです

ルール2:タイミングの重複はなるべく避けよう

LHTRPGではPCは各タイミングに特技を1つだけ使用できます
つまり1ラウンドに1つしか使用できないメジャー特技だけをいくつも取ってもほとんどは使えないまま終わってしまうので、それなら他のタイミングの特技を覚えた方が効率が良い(※)ということになります
取得できる特技が少ない初心者の内は、同じタイミングの特技は多くても2つまでにしてタイミングを分散させましょう!
※あくまで実用面に限った話。たとえば「火氷雷光闇の五属性を使いこなす天才魔法使い」という設定のPCがロールプレイのためにメジャー特技を5つ取るのはありですし、きっと楽しいですね!

ルール3:基本動作を活用しよう

PCは取得した特技とは別にだれでも使うことのできる基本動作という特技を自動で覚えています(基本ルールブックP535に掲載)
中でも扱いやすい基本動作が存在するタイミングは以下の通り

(ブリーフィング):≪敵情を探る≫
セットアップ   :≪エネミー識別≫≪異常探知≫
(イニシアチブ) :ーー
メインプロセス
 ムーブ :≪ラン≫≪ダッシュ≫≪シフト≫
 マイナー:ーー
 メジャー:ーー
クリンナップ   :ーー

「タイミング:セットアップ」の≪エネミー識別≫や≪異常探知≫は敵の情報を確認することができ、大抵の戦闘で少なくとも2~3人がどちらかを担当することになるくらい重要な特技です。慣れない内はセットアップはどちらか得意な方を担当としておけばいいです
職業によっては自動で覚えている職業専用のセットアップ特技を使用する方が大事なので、わからないときはGMや他のPLに「自分のPCはセットアップになにをするといいですか?」って聞きましょう!

「タイミング:ムーブ」の≪ラン≫≪ダッシュ≫≪シフト≫はどれも基本的な移動特技で、この3つで移動手段は十分です
「タイミング:ムーブ」はこの3つのどれかを使っていることが多い(特に近接キャラ)ので、他の特技の取得優先度は低めになります

まとめ

以上の3つのルールを踏まえると、特技の取得候補は以下のようになります

(ブリーフィング):0~1個+≪敵情を探る≫
セットアップ   :0~1個+≪エネミー識別≫≪異常探知≫
(イニシアチブ) :0個(※)
メインプロセス
 ムーブ :0~1個+≪ラン≫≪ダッシュ≫≪シフト≫
 マイナー:0~1個
 メジャー:1~2個(必須!)
クリンナップ   :0~1個

※「タイミング:イニシアチブ」は使えるタイミングがとても多くてかえって使い所に悩みやすいので、頭の中がいっぱいになりやすい初心者にはおすすめしづらいです
ただしその分強力な効果や派手なロールプレイをしやすいので、使いたい場合は「タイミング:イニシアチブの特技を持ってきてるので、ここで使うといいかもってときは教えてください!」という風に慈善にGMや他のPLに相談しておきましょう!

それでは最後にこの条件で実際に戦闘特技を取ってみましょう!

実践:CR1の<暗殺者>を作ろう!

今回のキャラは以下のような想定で作ります
条件1:メイン職業は<暗殺者>
条件2:CRは1(戦闘特技3つ)
条件3:攻撃役を担当する
条件4:武器は片手剣(近距離アタッカー)

実践その1:初期特技の確認

まずは基本動作+自動取得の特技でどこが埋まるかを確認しましょう!

特技一覧:基本動作+自動取得
(ブリーフィング):≪敵情を探る≫
セットアップ   :≪エネミー識別≫≪異常探知≫
(イニシアチブ) :ーー
メインプロセス
 ムーブ :≪ラン≫≪ダッシュ≫≪シフト≫
 マイナー:ーー
 メジャー:ーー
クリンナップ   :≪スウィーパー≫

クリンナップ特技の≪スウィーパー≫は対象のHPが一定以下のときに即死させる<暗殺者>の自動取得特技です。デメリットも使用制限もない扱いやすい特技なのでクリンナップはこれで十分ですね
ブリーフィング、セットアップ、ムーブも便利な基本動作があるので十分です

実践その2:メジャー特技を取る

初期特技が確認できましたが、「タイミング:メジャー」が空いていますね
最優先でメジャー特技を1つ取得しましょう!
おすすめの条件は「コストがヘイト2~3」「ダメージが攻撃力(魔力)+2D以上」「使用回数制限がない」の3つでしたね

片手剣で使用できる攻撃特技の中から、この条件にあてはまる候補をいくつか抜き出してみると…
≪ウェポンバッシュ≫:その職業でも取得できる汎用攻撃特技
≪ステルスブレイド≫:ヘイトアンダーのとき威力が上昇
≪サドンインパクト≫:条件を満たすと強力な状態異常を付与できる
などがありました

今回は≪ステルスブレイド≫を選びます
片手剣を持った<暗殺者>ということで、力よりも技で敵を圧倒する剣士という感じです

特技一覧:メジャー特技取得まで
(ブリーフィング):≪敵情を探る≫
セットアップ   :≪エネミー識別≫≪異常探知≫
(イニシアチブ) :ーー
メインプロセス
 ムーブ :≪ラン≫≪ダッシュ≫≪シフト≫
 マイナー:ーー
 メジャー:≪ステルスブレイド≫
クリンナップ   :≪スウィーパー≫

実践その3:埋まっていないタイミングの特技を取る

基本動作を活かすのとメジャー特技の取得。これで3つのルールの内2つは守れました。最後は「タイミングの重複をなるべく避ける」です!
あと取得できる戦闘特技は2つ。ここまでで空いているタイミングはイニシアチブとマイナーですね

特技一覧:メジャー特技取得まで
(ブリーフィング):≪敵情を探る≫
セットアップ   :≪エネミー識別≫≪異常探知≫
(イニシアチブ) :ーー
メインプロセス
 ムーブ :≪ラン≫≪ダッシュ≫≪シフト≫
 マイナー:ーー
 メジャー:≪ステルスブレイド≫
クリンナップ   :≪スウィーパー≫

まずはマイナー特技を取りましょう。「タイミング:マイナー」は扱いやすい特技が多く、またメジャー特技と続けて使用するのでロールプレイ的にも連続攻撃を演出しやすくてとてもおすすめです!
扱いやすそうな候補をいくつか選んでみます
≪ソアスポット≫:直後のメジャー特技の威力が上昇
≪シャープブレイド≫:直後のメジャー特技の命中が上昇

イメージが技巧派の剣士なので今回は≪シャープブレイド≫にしましょう

特技一覧:ひとまず完成
(ブリーフィング):≪敵情を探る≫
セットアップ   :≪エネミー識別≫≪異常探知≫
(イニシアチブ) :ーー
メインプロセス
 ムーブ :≪ラン≫≪ダッシュ≫≪シフト≫
 マイナー:≪シャープブレイド≫
 メジャー:≪ステルスブレイド≫
クリンナップ   :≪スウィーパー≫

まだ1つ特技が取れますが、一通りタイミングが埋まりましたね
イニシアチブ特技は扱いが難しいので無理に埋める必要はないです。最後の1つはフリー枠にしちゃいましょう
何を取るかはいくつか候補があります

候補1:≪ウェポンマスタリー:剣≫(常時発動の威力強化)
マスタリー系は常に効果を発揮するので、扱いやすくて初心者にもおすすめです
候補2:サブウェポン(2つ目のメジャー特技)
ここぞというときに使う高威力技など、2つ目のメジャー特技を持っておくとロールプレイで見せ場が作りやすいです。ただしよほどのこだわりがない限りは2つまでにしましょう
候補3:≪フェイクデス≫など(ヘイトを下げる手段)
自分でヘイトを下げる手段を用意しておくと防御役(タンク)の負担が減るので、余裕があるなら取っておくと喜んでくれます

今回の<暗殺者>は華麗な剣技で戦う技巧派剣士というイメージなので、サブウェポンとして≪デッドリーダンス≫を取ることにします
≪デッドリーダンス≫は前のラウンドにダメージを与えていた敵に攻撃するときに、ダメージが大きく上昇するという効果を持ちます
最初は≪シャープブレイド≫+≪ステルスブレイド≫で命中を上げて確実に当て、命中したら≪デッドリーダンス≫で威力の上昇した連撃を繰り出す。アタッカーとしてもロールプレイとしてもカッコよく戦えそうですね!(自画自賛)
武器に[電気]タグを付けて「ブリッツステップ」とか二つ名つけちゃいましょう

実践その4:流れを確認してみよう

というわけでCR1<暗殺者>が完成しました!

特技一覧:ビルド名「ブリッツステップ」
(ブリーフィング
):≪敵情を探る≫
セットアップ   :≪エネミー識別≫≪異常探知≫
(イニシアチブ) :ーー
メインプロセス
 ムーブ :≪ラン≫≪ダッシュ≫≪シフト≫
 マイナー:≪シャープブレイド≫
 メジャー:≪ステルスブレイド≫≪デッドリーダンス≫
クリンナップ   :≪スウィーパー≫

最後に取得した特技を見ながら、戦闘での流れを想像してみましょう

戦闘が始まったらまずはセットアップ(ラウンド開始時)に≪エネミー識別≫や≪異常探知≫を使いましょう。得意な方があればそちらを、なければ周りが苦手な方を聞いて担当すればいいですね
自分のメインプロセスになったら基本動作の≪ラン≫や≪ダッシュ≫で敵に近づきます。敵が攻撃の射程範囲内に入ったなら最初は≪シャープブレイド≫で命中を上げながら≪ステルスブレイド≫で攻撃しましょう
クリンナップ(ラウンド終了時)に射程内に敵がいるなら≪スウィーパー≫を使います。失敗してもデメリットはないのでガンガン使っちゃいましょう!
2ラウンド以降はまだ≪エネミー識別≫や≪異常探知≫が十分でないならやりましょう
メインプロセスでは条件を満たしているならメジャー特技を≪デッドリーダンス≫に切り替えます

という感じになりそうですね。使いどころのない特技もなさそうで、アタッカーとして活躍できそうです!
これで特技取得の実践編は終わりです

さいごに:失敗を防ぐたった1つの冴えたやり方

大事なことなのでもう一度言います!
特技選択で失敗しない一番の方法は「相談する」ことです!
今回この記事で紹介しているのは1人でキャラメイクするときに失敗しづらくするための考え方です
もし周りにGMや他のPL、LHTRPGプレイヤーなど相談できる人がいるなら、ぜひ「どんな特技を取ればいいですか?」と相談してみてください!
特に一緒にセッションをする人の意見は一番の価値があります
「≪エネミー識別≫は自分のPCが得意だから≪異常探知≫をお願いしていいですか?」とか「ヘイトを下げる用意は万全だから、ヘイトコストの重い大技を連発しても大丈夫ですよ!」のように一番実用的な情報聞けるのは、いつだって一緒にセッションする人からです!
「相談する」はTRPGで常に環境トップに君臨し続けるプレミアム殿堂入りカードです!
それと比べると「カードショップで1枚80円くらいで売られているちょっと便利な汎用カード」くらいの記事でしたが、だれかがLHTRPGを楽しむ一助になれば嬉しいです!

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