[3765_ガンホー]_2020_通期(4Q)決算考察

※一部有料と書いてありますが、ﾒｲﾝ部分は全て無料で読めます！

【前置き】

J( 'ｰ`)し ｹﾞｰｾｸ投資家の株ｶｰﾁｬﾝです。
ｿｼｬｹﾞ界隈で10年近く働いている兼業投資家でして、
普段はtwitter(＠kabu_kaachan)で、
　①ｹﾞｰｾｸ企業の分析
　②新作ｱﾌﾟﾘ初動予測
　③ｿｼｬｹﾞ考察(ﾏﾈﾀｲｽﾞ/ｼﾞｬﾝﾙ別考察/等)
　④ｹﾞｰｾｸ銘柄の株価語り
なんかを書いてﾏｽ！(最近ｻﾎﾞってますが...。)

今日は、前記事にてﾜﾀｼが◎をつけて、
次決算で注目している[3765_ガンホー]について語ろうと思うの。

【ガンホー_基本情報】

まず、ガンホーについて、どんな会社なのかを少しだけ。
これについては約半年前にtwitterで簡単にまとめたんだけど、最新の内容にアップデートしつつ語るﾜﾈ。
https://twitter.com/kabu_kaachan/status/1266534884425646081?s=20

現在(2021/02/15)の基本指標は以下の感じ。
株価=2,676円
時価総額=2547.8億
PER=14.04 (※昨年純利益)
PBR=2.58　(20年3Q現在)

指標的にはゲーセク内ではややバリュー寄りの指標って感じ。
イマジニアやmixiといったバリュー配当銘柄ほどバリューじゃないって感じｶｼﾗ。

※ここまでは詳細な分析記事を長文でまとめようとしてたんだけど、
　まさかの、決算前日までサボってしまったため、
　ここからはガンホーの決算で注目の要素＆語りたいことを箇条書きでまとめることにします。割と乱文になっちゃうけど許してﾈ。

J( 'ー`)しｺﾞﾒﾝﾈ...。無料記事だから許してﾈ。

【決算数字予想】

とりあえず、ﾜﾀｼの4Qの数字予想を書くﾜﾈ。
[今年の1～3Q]＆[前年の値]とセットでまとめるﾜ。

[前年4Q]=[売上193.5億][営利=28.4億][純利=13.4億]
[1Q]=[売上199.8億][営利=52.7億][純利=34.0億]
[2Q]=[売上222.0億][営利=71.1億][純利=45.7億]
[3Q]=[売上254.4億][営利=63.0億][純利=35.4億]
[4Q予想]=[売上322億][営利=102億][純利=60億]

4Q予想_売上内訳
[gravity]=137億
[ｶﾞﾝﾎｰ  ]=185億

以下にガンホーの決算説明資料を一部添付するわ。
(ガンホーの決算資料、めちゃくちゃ可読性高くて、
 わかりやすくまとまっていて良い資料ﾀﾞﾜｧ)

イメージとしては2018/4Qの数字に近い値が出るんじゃないかなって
ﾜﾀｼは予想しているの！
決算の楽しみ方としては「①この予想がどこまで近い数字になるか」「②そのとき、株価は上がるのか」の２点ﾈ。両方当てないといけないってのが株の難しいところﾖﾈ。

ここから先、その理由＆雑感をまとめていくけど、
あくまで１投資家の勝手な妄想だから、あまり信じすぎず、あくまで一人の考察や予想として楽しんでくれたら嬉しいﾜ。
予想が外れても一切責任は取れないから、株は自己責任でお願いﾈ。

【注目①】パズドラ好調

・これは日本のｾﾙﾗﾝだけで判断できるから明らかﾈ。
・前記事でも◎を最初につけた理由はこれ。
・11月の鬼滅ｺﾗﾎﾞの絶好調と、その前後(10,12月)もそこそこの好調が重なり、見栄えのいい数字になると思う。
・まあ、これはmixiのﾓﾝｽﾄﾘﾊﾞｲﾌﾞでもあったけど、一過性の数字って感じで、本質的に企業として成長したって感じではないと思っているﾜ。

【注目②】連結子会社Gravityの好調

ﾜﾀｼは前記事で一度軽く書いてから、改めてここまでｶﾞﾝﾎｰに注目するようになった理由。その肝が連結子会社Gravityの存在よ。

・Gravityは韓国のｹﾞｰﾑ会社だが、NASDAQに上場している珍しい企業。
※日本語の企業ページあり。http://www.gravity.co.kr/jp/index.asp

・ｶﾞﾝﾎｰはGravity株を59.3％保持する連結子会社。
・ここ１年で株価は約4倍に。ｺﾛﾅ前からも4倍。
・ﾗｸﾞﾅﾛｸの新作2本がかなり強い。ﾗｸﾞﾅﾛｸｵﾘｼﾞﾝとﾗｸﾞﾅﾛｸX。
・RO仙境傳説：新世代的誕生がﾗｸﾞﾅﾛｸXの正式名称。
・かつては「ﾊﾟｽﾞﾄﾞﾗで決算の80%が決まる」って感じでmixiに近しい企業体質と思っていたけれど、いつの間にか上の画像でも分かる通り、売上の40%はこのgravityが担う状況になっているﾜ。
・こうなると、ｶﾞﾝﾎｰの決算読みはかつてよりも難易度が上がり、
「gravityの業績読み」が重要となってくるの。
・ﾜﾀｼは近いうちに、gravityの売上がｶﾞﾝﾎｰ本体を抜く日が来ると予想しているﾜ。

【注目③】RO仙境傳説：新世代的誕生の破壊力

・まず、前Qでgravityの売上が72億→113億と爆上がりしてるﾜﾈ。
・これはﾗｸﾞﾅﾛｸoriginの好調が原因。
・ただ、4Qの海外ｾﾙﾗﾝを見るに、ｵﾘｼﾞﾝの方は結構な下降気味になっていると予想できるわ。
・ただ、ﾜﾀｼがそれ以上に強い数字を出すと予想しているのはこの「ﾗｸﾞﾅﾛｸXﾈｸｽﾄｼﾞｪﾈﾚｰｼｮﾝ」の方。

・これは現状、香港・台湾・ﾏｶｵのみで配信されているﾀｲﾄﾙで、ｾﾙﾗﾝが異常値並に好調なのよ。
・ただ、これはtwitterでも書いたけど、上記３国は日本と比較して市場規模が小さいことから、ｹﾞｰｾｸ投資家では最近は材料にもならない話題ﾈ。
・市場規模は調べると出てくるけど、大体、日本の20%って考えると良いと思う。

・ただ、この日本の20%の市場にて、ﾗｸﾞﾅﾛｸXは恐ろしい平均ｾﾙﾗﾝを叩き出していたわ。
・無料で過去の海外ｾﾙﾗﾝが確認できるｻｲﾄは海外含めていくつかあるんだけど、香港のgoogleplayｾﾙﾗﾝを見た感じ、ﾘﾘｰｽ日からの10/18～12/31で平均ｾﾙﾗﾝが2.0を超えていると思うわ。というより、7割くらい１位なのよ。ﾊﾞｸﾞかと思ったけど、多分あっているわ。
・ちなみに、1月後半からはやや失速して、平均6位程度まで落ち着いているﾜﾈ。

・で、ここから売上を推測するのが決算予想の肝なんだけど、
　日本の20%の市場にて、平均ｾﾙﾗﾝ1.8位程度のﾀｲﾄﾙがあるとして、
　どういった数字予想ができるか。ってことﾈ。
・これをﾜﾀｼは「日本で平均ｾﾙﾗﾝ1.8位の期間のﾀｲﾄﾙの売上を20%にして、それに2.5ヶ月分の売上として算出」といった予想してみたの。
・結論として、45～55億ってﾜﾀｼは予想しているﾜ。
・日本だと、FGO/荒野行動/ﾊﾟｽﾞﾄﾞﾗ/ﾓﾝｽﾄの好調時期にまれに平均1.8位に近い時期があるのだけど、だいたい月100億強ってのが各種決算値などから読み取れる基準だと思う。
・ここから、更に香港ﾛｰｶﾗｲｽﾞのﾀｲﾄﾙは少ないとして、市場のﾀｲﾄﾙ総数が少ない以上、その20%は上位ﾀｲﾄﾙに偏っているとも予想しているﾜ。
・以上のことから、月20億のﾀｲﾄﾙが2.5ヶ月稼働したことから、50億程度、売上が上乗せされると予想して、それがｻﾌﾟﾗｲｽﾞ性を含んでいると考えているのよね。
・ここまでがﾜﾀｼがｶﾞﾝﾎｰを今決算シーズンで注目した理由ﾈ。
・これが今Qは丸ﾉﾘするが、ｵﾘｼﾞﾝで15億程度は下がっていると予想し、gravityの売上を前Qから約30億追加といった予想にしてみたﾜ。

・ここからはその他の懸念部分や考慮する備考をメモ程度にまとめるﾜﾈ。

【備考①】ガンホー4Qはローリスクミドルリターン

・ｹﾞｰｾｸの決算跨ぎをする場合、その企業のIR特性を理解することが重要。
・ガンホーは基本的に来季予想を出さない。
　※過去5年は出していない。
・4Q決算が1～3Qと比較してﾊｲﾘｽｸになる理由は大体来季予想。
・それがないｶﾞﾝﾎｰは株価の暴落ﾘｽｸがそれだけで軽減され、
　決算跨ぎがしやすい銘柄となる。
・加えて、同タイミングで自社株買いを撃つことも多く、
　直近の数値の好転で株価は良い反応をしてくれる展開を期待してるﾜ。

【備考②】ニンジャラってどうなった？

・ﾜﾀｼはﾆﾝｼﾞｬﾗは赤字だと予想してます。
・海外のSNSからｶﾞﾁｹﾞｰﾏｰのﾚﾋﾞｭｰ記事、実況動画からﾌﾟﾚｲ動画、各種Web上のﾊﾞｽﾞり具合などを一応探ったけど、これ当たってないﾜﾖﾈ...？
・今QにえらいTVCMを見たし、ﾒﾃﾞｨｱﾐｯｸｽも全力でやってたから、広告宣伝費が回収できないと思う。
・TEPPENにしろﾆﾝｼﾞｬﾗにしろｶﾞﾝﾎｰ本社の新作が期待できない以上、
　ﾊﾟｽﾞﾄﾞﾗで稼いだお金をmixiみたいに有望M＆Aなんかをできるといいんだけどね。
・故に「ﾆﾝｼﾞｬﾗ期待」なんかが株価に上乗せしている場合は、ﾜﾀｼは手を引くんだけど、まああんまり乗ってないと所感ではおもっているわ。
・雑にだけど、-5億程度を見てるﾜ。

【備考③】実は指標以上にﾊﾞﾘｭｰ株

・ｶﾞﾝﾎｰは4Q決算時に自社株買いをする確率が結構高い。
・現在、総株数の28.7%を自社株で持っており、実質的に償却すれば約3割、
時価総額を下げた指標で考察できる。
・その場合、時価総額は約1800億となり、ﾊﾞﾘｭｰ性はﾊﾟｯ見よりもさらに優位な体質となっているﾜ。
・ただ、なぜに自社株償却しないのかはちょっとわからないﾜﾈ...。
・これ、株式交換によるM＆Aとかに使えるのかしら...？
　※詳しい人教えてください...。

【備考④】Gravityの時価総額

・gravityは現状、日本円換算で時価総額=約1300億。
・ｺﾛﾅ前から4倍だから約300億→1300億の変化があるﾜ。
・持ち株60%のｶﾞﾝﾎｰで換算すると[180億→780億]程度の価値変化が起きているから、ｶﾞﾝﾎｰの株価にこの分が乗っているかは微妙なところﾈ。

【備考⑤】ガンホーの将来性

・とは言え、色々書いたけど、株価は将来性を織り込むもの。
・ﾜﾀｼの総括としては「Gravityは期待値の塊」「ｶﾞﾝﾎｰ本社は現状、２本目の柱は皆無」って結論かしら。
・2～3年前まではmixiと似たような事業構造だったけど、
ここ数年、mixiはnetkeibaのM＆Aや、ｺﾄﾀﾞﾏﾝ買収×ﾓﾝｽﾄの集客を用いたﾘﾊﾞｲﾌﾞ、ｽﾎﾟｰﾂ事業など、ﾓﾝｽﾄで稼いだ資金で次の柱を少しずつ構築してきた。
・対して、ｶﾞﾝﾎｰがここ数年でやったのは妖怪ｳｫｯﾁﾜｰﾙﾄﾞ、TEPPEN、ﾆﾝｼﾞｬﾗと柱どころか赤字しか見えないﾀｲﾄﾙを出したのと、後は自社株買いを連打するくらいだった印象。
・この2企業のお金の使い方は明確に明暗が別れているような印象を１投資家としては感じているﾜﾈ。
・そういった意味でも、ｶﾞﾝﾎｰは事業構造を改革しない限り、ﾊﾟｽﾞﾄﾞﾗが経年下降していったときに、残るのは「大量の自社株と健全なﾌﾘｰｷｬｯｼｭ」って感じになりそう。その時、株価は基本的にはﾈｶﾞﾃｨﾌﾞな反応をすると予想できるﾜ。

【まとめ】

・まとめとして、ガンホーが本当に中長期で持てる銘柄かというと、
　「ガンホーの今後のお金の使い方次第」って結論かしら。
・一方、gravityは今後もﾗｸﾞﾅﾛｸｵﾘｼﾞﾝの日本配信含めて、ﾗｸﾞﾅﾛｸの強力なﾗｲﾝﾅｯﾌﾟが全世界展開を控えているから、有望なｹﾞｰﾑ企業だと思う。
・(まあだったらNASDAQでgravity買えばいいってオチかもしれないワネ)
・ただ、4倍になったgravityに対して、株価は中途半端なガンホー。
　資金の使い方次第ではガンホーも面白くなると思うわ。

・ﾜﾀｼは明日の決算次第で検討しようかなって感じ。
・決算前日にこんな乱文書いてみたけど、読んでくれてｱﾘｶﾞﾄﾈ！
・好決算出るといいなぁ...。ｵﾔｽﾐ！

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