肩コリや痛みが、なぜ治らないのか徹底解説!小顔効果や美容効果も! 〜筋肉をゆるめる体操とは〜

性別、症状別で自覚症状がある人を調べた国民生活基礎調査(2016年)によると、男性で1000人中57.0人、女性で1000人中117.5人が肩こり症状を訴えました。国民の約1700万人が肩こりに、悩まされている現実があります。

・スマホ、パソコンの長時間使用

・子育て中のママさん

・長時間の車の運転

・悪い姿勢

・精神的な緊張
など

日頃から肩こりや身体の痛みに悩んでいて、整体やマッサージなど色々と試してきたけど、改善されない。なぜ良くならないのか、どうすれば良くなるの?

こんな方のお悩みに徹底解説していきます。

本記事の内容

目次

〜はじめに〜

第1章- 叩いたり揉んだりはNG!

第2章- どうすれば改善するのか?.

 ❶コリの正体とは。

 ❷身体の構造とは。

  ▲- ヒトの身体は円筒状

  ▲- 僧帽筋

  ▲- 身体の構造とは?

  ▲- 間質リンパとは?

  ▲- 結論として

第3章- 8つの心得!!

 ❶軽く触れる

 ❷揺らす

 ❸ 力を入れて力を抜く

 ❹息を吐く

 ❺バランスをとる

 ❻同期同調を利用する

 ❼ゆる〜い言葉を使う

 ❽揉まない、押さない、引っ張らない

第4章 筋肉をゆるめる体操

 耳たぶ回し体操

第5章-最後に

といった内容で進めていきます。

〜はじめに〜

早速ですが、本記事の結論からお話します。

筋肉をゆるめるというのは、筋肉を「弛緩」「膨張」させ、「間質リンパ」の流れを良し、コリや痛みが治るということです。

これが筋肉をゆるめる体操の本質です。

ではいったい「間質リンパ」とは何なのか?

理解しておくべきこと、「流れ」をよくするためには何をしてはいけなくて、何をするべきなのか。

早速、ご解説していきたいと思います!

と、その前に私の経験談をお話させて頂きます。

私自身も長年、肩コリ腰痛には悩まされていました。肩コリに関しては、長時間の運転や力仕事で頻繁に肩がパンパンになり、頭痛が酷くなることも多かったです。整体にも数多く通いました。しかし、ストレッチやマッサージを受けても一向に改善されませんでした。一瞬良くなってまた、すぐ悪くなるの繰り返し。なので、ずっとずっと悩んでいました。

そこで、出会ったのが

佐藤青児さんがご考案された

「筋肉をゆるめる体操」

です!

色々な方法を試しても治らなかった私が、その内容を理解し、実践することでびっくりするほどの改善を体験しました。

この内容を知り、今までは間違った常識にとらわれていたということに気付かされました。

例えば、肩コリや腰痛で身体が痛いときに、叩いたり揉んだりしますよね?それが症状をかえって悪化してしまうということなのだからビックリです。

叩いたり揉んだりする行為、実は筋肉が硬くなるか破壊されるだけです。

ストレッチに関しても、筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるほか、たくさんのメリットをもたらすと、言われています。たしかに身体の筋がグーンと伸びると、気持ちいいでしょう。でも、それは一時的なものです。ある程度長い目で見れば、叩いたり揉んだりと同様、伸ばしたり引っ張ったりも、筋肉を硬くしたり破壊してしまう。

この本当は身体に良くない叩いたり揉んだりや、伸ばしたり引っ張ったりが、どうしていまだに肩コリや腰痛の治療法の主流になっているのでしょうか?

それは多くの人が、身体そのものの構造や、筋肉の性質について誤解しているからです。**
それは間違った情報を植え付けられているといってもいいでしょう。

第2章- どうすれば改善できるのか

まずは、まずは身体そのものの構造と筋肉の性質について理解しておくことが大事になります。

 ❶コリとは正体とは。

それは筋肉が収縮したままで動かなくなった状態をいいます。

収縮しっぱなし、あるいは逆に弛緩しっぱなしだと、ガチガチに硬くなる緊張状態に陥る。

これがコリ、痛みの現実です。

 ❷身体の構造は?

▲ ヒトの身体は円筒状

まず、ご理解頂きたいのは、ヒトの身体は円筒状だということです。

円筒の上に頭が乗っている。この頭が実に重いのです。

「円筒状」はとても頑強な造りになっていて、バランスさえとれていたら、紙コップでさえ6キロ程度の荷物に耐えられるが、頭は身体のやや前の方に付いています、円筒状で支えていないと、背中側にある「僧帽筋」はつねに引っ張られた状態になる。

その結果、肩が内側に丸まった猫背の人が多くなる

▲ 僧帽筋

つねに引っ張られている「僧帽筋」はガチガチの緊張状態となり、体内の水の流れも悪くなり、肩コリを引き起こしているということなのです。

筋肉が硬くなると体内に水がスムーズに流れなくなる

ヒトの身体は60%以上が水分で構成

筋肉は脳や脂、骨を除いた80%以上が水分

この水がつねにスムーズにながれていることが、健康にとって大変重要になります。

▲ 間質リンパ

体内のあらゆるところには血管とリンパ管が巡っており、水を運んでいます。細胞と細胞の間にも体液が流れていて、この体液を

「間質リンパ」

と呼びます。

「間質リンパ」は、血管から出た酸素と栄養素を含む体液です、細胞に栄養を送り届け、また細胞から出る老廃物を吐き出す役割を担ってます。

この「間質リンパ」という体液を循環させるのが筋肉のポンプ活動です。

簡単に言えば、この

「間質リンパ」

の流れを良くすることでコリや痛みが改善されるということなのです。

▲ 結論として

筋肉が硬くなったとき(収縮したとき)筋肉を伸ばしてあげればいいというのは誤解です。

「収縮」の対義語は「弛緩」であり「膨張」で「伸展」ではない。

つまり、筋肉をゆるめるというのは

「膨らませること」

です。

筋肉がついたからといって肩コリや腰痛が解消されるわけではありません。

「筋肉をゆるめ(膨らませ)」、「間質リンパ」の流れを良くするために「ゆるめる体操」をおすすめします。

そこで、実践していく上での

「8つの心得」

があります。

第3章  8つの心得!!

❶軽く触れる

揉まない。押さない。ごく弱い力で軽く触れるだけ。20グラム以下という力で触ります。

❷揺らす

端からそっと揺らすことで、緊張で動かなくなった筋肉を再起動させます。引っ張られて緊張している筋肉は、少し縮めながら揺らすと徐々に弛緩していきます。

❸力を入れて力を抜く

筋肉には力を入れる命令系統はありますが、力を抜く命令系統はありません。要するに筋肉をゆるませる単独の動作はないということです。筋肉を弛緩させるためには、力を入れて抜くという反動が必要です。

❹息を吐く

筋肉をゆれめるためには、呼吸の仕方も大切なポイントになります。息をゆっくり吐くと自律神経のうち副交感神経が優位となり、それだけで身体の力が抜けていきます。

❺バランスをとる

身体のバランスが前後か左右に崩れていると、筋肉がそのいっぽうに引っ張られるので、過緊張を引き起こしてしまいます。そうならないために身体を筒状にするように意識してバランスを保ちます。

❻同期同調を利用する

ひとつの組織を揺らすと、その隣の組織も同様に揺れはじめる。これが同期同調です。周辺の組織をゆるめれば、対象の筋肉もゆるめることができるのです。

❼ゆる〜い言葉を使う

身体も心と同じで、言葉によって緊張も弛緩もします。ふにゃふにゃ、だら〜んといった言葉を意識して口にすれば、筋肉もどんどんゆるんでいきます。

❽揉まない、押さない、引っ張らない

これまでにあげた❶から❼の基本動作はすべて揉まない、押さない、引っ張らないで行うことが絶対条件です。揉みながら揺らしたり、ストレッチをしながら息を吐いたりするのはNGです。揉む、押す、引っ張るという動作が筋肉を収縮させます。

第4章 筋肉をゆるめる体操

筋肉をゆるめる体操はたくさんの種類がありますが、今回は幅広い効果が期待できる体操をご紹介致します。

** **耳たぶ回し体操**

・肩コリ解消

・頭痛の改善

・顔のたるみの解消

・呼吸の改善

など

〜ステップ1〜

■ 耳たぶ回し

耳周辺の

「咀嚼筋」

を緩める体操です。

力加減は、とにかく弱い力で行いましょう。

触られている感覚はしっかりありつつ、押さえつけられている感じはしないというくらいの感じです。

❶ 耳たぶをまわす

左右の耳たぶの付け根を手の親指と人さし指の先で、軽くつまむ。わきをやや開き、ごく弱い力で後ろ側へ4回まわす。口を少し開けると、周囲の筋肉に穏やかな振動が伝わりやすい。

❷ ほおをなでる

両手の手のひらを頬に添え、頬骨からエラへ向けて、ごく弱い力で4回、サッサッとなで下ろす。

❸ 首すじをなでる

耳の下に親指以外の指先4本を当てて(小指側が上)、鎖骨へ向けてごく弱い力で4回、サッサッとなで下ろす。

❹「❶ 耳たぶまわす」 をもう一度繰り返します。


〜ステップ2〜

■ 顎を揺らす

耳たぶ回しで緩めた咀嚼筋をさらに揺らすことで効果UP

❺ 下顎を軽く前に「イー」と突き出した後、後ろに引っ込める。これを4回繰り返す。

❻ 下顎を左右にテンポよく4往復させる

❼ 再び下顎を突き出してから、「アー」と大きく口を開ける。


〜ステップ3〜

■ 肩を回す

肩を回して筋肉をリリースします

胸を張ったり、肩甲骨を引き寄せるのはN G

肩を「耳から」やわらかく動かすイメージで行いましょう。

❽両肘を90度に曲げて、肩の高さまで上げる。

手のひらは内側に下がってむけて、下顎を前に出す。

肘を前後に4回動かす

❾肘を後方に4回まわす。

耳を支点に縄跳びの縄をまわすイメージで。

脇を閉じる、胸を張る、肩甲骨を引き寄せるのはNG。

ステップ1からステップ2(❶〜❼)を3セット行い

ステップ3(❽、❾)を1セット行います。

再び、ステップ1からステップ3まで2セット行いましょう。

・最後に深呼吸しましょう

脱力した状態で立ち、手のひらを正面から外側へ向けて、大きく2回深呼吸をする。肋骨を大きく膨らませるイメージで行う。

胸を張って肩甲骨を引き寄せるのはNGです。

第5章 最後に

■ 赤ちゃんの柔らかさが理想

筋肉があることと老化は無関係です。

現在、老化の主な原因とされているのは細胞の「酸化」と糖化です。

筋肉の衰えが肩コリの原因ならば筋力のほとんどない赤ちゃんはどうなるのか。

筋肉を鍛えてない「ふにゃふにゃ」の身体なのに、肩コリや腰痛がないばかりか、肌もすべすべしていてシワなど全くないですよね。

「赤ちゃんの柔らかさこそ理想の姿」であり、柔らかい筋肉を取り戻す方法が筋肉をゆるめる体操なのです

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