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「トラペジウム」レポ

こんにちは。今回は絶賛公開中のトラペジウムを見に行ったのでレポートしたいと思います。

※ここからは多少なり「ネタバレ」を含む可能性があります。
※書いてる人はアイドルに詳しくありません。また、原作小説を読んでいません。

まず、トラペジウムとは?ということなんですが、予告からやたらと星にまつわるシーンが出てくるなと思ったら、やはり星にまつわるワードでした。
トラペジウム(Trapezium)は日本語にすると散開星団という意味だそうです。調べてみましたが説明できないので調べてください(笑)

さて、主人公の東ちゃんですが、まず思ったのがビジョンがはっきりしていて、それをノートにしっかりと書き込んでる姿、夢だけで終わらせないというやる気を感じると同時にアイドルが好きでアイドルになってやるんだ!という強い志を感じました。
東西南北が順調に揃っていっている中、アイドルになったときに過去ディグられ対策として慈善活動をアリバイ作りのためにやろうとしたあたりから、戦略的だけどそれどうなんだと思ったらちゃんと工藤くんが突っ込んでました。
ボランティア活動では、想い描いていたものとは違ったからか、少々不機嫌になったものの、4人で仲良くご飯を食べて東の笑顔が戻った。そこの話の中で4人合わせて東西南北じゃんって気づいた時に、3人は驚いていたのに東ちゃん一人だけニヒヒとした顔をしていて、「こいつ悪い女だなw」と思いました。
そこから、ボランティア活動が功を奏したのか、古賀さんを介してテレビ出演を掴んで、順調にロケをこなしつつ、アイドルプロジェクトにまで発展するまでのテンポ感は非常に良かったです。うおおお!これから本当にアイドルになるんだ!と感じました。
ただ、あれ?なんか順調すぎね?と思いましたがしっかり来ました。
アイドルの恋愛問題。これは避けては通れませんよね。
1アウト目ということで、お咎めは注意のみだったものの、やっとの思いでスタートラインに立てた東はブチ切れます。
そこからというものの、言い過ぎたという気持ちで謝罪はしますが暗いまま。終いにはフェスに出演することが決定したものの、蓋を開けてみたら東以外口パクで行くことに。当然ここでもひと悶着。
こうした流れで最初に黄色信号が出たのはくるみちゃん。
SNSでなんとでも言える時代。もともと人前に立って注目を浴びることが苦手なくるみちゃんにはとてもつらいものだと思いました。
どんどん苦しくなっていく姿はこちらも苦しい気分になりました。
どんどん東西南北(仮)が壊れていく姿は、なにか締め付けられる苦しいものでした。

東ちゃんはプロデュース能力が長け過ぎているので、初めはその能力がいい方向に働いていましたが次第に悪い方向に。
自分勝手に行動していたと気づいたころには東西南北(仮)は壊れていました。
どうするんだこれ?どう終わるんだ?と思いましたが、CD発売のタイミングで全員と再会したときには「来たかこれ!?」とテンションが上がりました。
解散後にこの再開するタイミングがあったことで、東ちゃん的にも、見ている側としても不完全燃焼で終わることなく良かったです。

8年後、10年前の文化祭で来たコスプレ通りの職業に就いていたことは驚きました。あの時着た衣装は、本当にみんなが思い描いていた夢だったとは思いませんでした。あのタイミングで、奇しくも既に東ちゃん一人だけがアイドルになるという伏線だったということでいいでしょう。
高校生というよく人生最大の分岐点と言われる立ち位置ですが、本当にそう思います。高校卒業して大人になるわけですが、いわゆる会社員以外にもたくさんの職業があるわけで、8年後の姿はそれぞれのしたかったことをしているなぁと思いました。
原作は実際にアイドルを経験してきた高山さんということもあり、実際にあるように思わせる、というか実際のことが書かれているんじゃないか?と思わせられました。
ただ、アイドルになるために西南北から3人を集めて東西南北でアイドルグループを結成する話と思っていましたが全く違いました。いい意味で。
東西南北から選りすぐりを一人ずつ集めてアイドルグループにするというコンセプトめっちゃ良いですよね。これ15歳が考えてるとかバグすぎる。既にPだろこれ。
夢を叶えることにどんな犠牲も惜しまず進んでいた東ちゃんですが、あれぐらいとは言わずとも、「我」があることの大事さ、きっかけを掴めそうなものがあるなら突き進む「行動力」は本当に見習うべきものだと思いました。
毒があるところだったり、まだ大人になりきっていない部分がリアルさを感じさせてくれるところでした。

見に行ってよかったー!と思う凄く良い作品でした!!ぜひ!

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