中小企業診断士 一次試験の戦略(科目合格に逃げない)

 中小企業診断士一次試験について

診断士一次試験は7科目あります。
科目が多いがゆえ、5月・6月になると一次試験合格ではなく、科目合格を目指される方が出てきます。
しかし、私は明らかな理由がない限り7科目総合での一次試験合格を目指すべきだと思います。

私の令和4年度一次試験における自己採点結果(得点調整含まない)は下記のとおりです。
・経済         60点
・財務・会計      72点
・企業経営理論     74点
・運営管理       70点
・経営法務       68点
・情報システム     48点
・中小企業経営・政策  65点

合計457点(平均65.2点)

平均60超で合格はしているものの、80点台もなくパッとしない成績ですね(笑)
40点台の科目もありますが、それでも合格点を37点オーバーしています。
私は二次試験も初受験で合格しており、一次試験の得点が平凡でも二次試験には合格できます。

苦手科目があっても、他科目でカバーできるのが一次試験の特徴であり、その特徴を活かさない手はありません。
正直、全科目高得点で合格しても、二次試験には関係ありません。

結果論も含まれますが、私は下記の戦略で一次試験を突破すべきではないかと思います。

一次試験突破戦略

①企業経営理論・運営管理で稼ぐ
企業経営理論と運営科目は、試験時間が90分で問題数が多いことが特徴です。
一問2~3点の配点で問題数が多いため、勉強した問題が出る可能性が高く、勉強の効果が出やすいといえます。
しかも、二次試験にも知識が活きるので勉強し得な科目です。
2科目とも70点以上狙えると合格可能性が高まりますので、この2科目は最注力で勉強すべきです。

②中小企業経営・政策で60点以上取る
TBCの白書の問題集で数字のトレンドをつかんでおき、政策部分は過去問とほらっちチャンネルで勉強します。
私も試験1日目終了後、政策部分を詰め込んで2日目に臨み、65点を取ることができました。
政策部分で高得点が取れれば、白書部分が半分の正解でも60点は十分に狙えます。

③できたら財務・会計はできていた方が良い
財務・会計は2次試験にも関係するので、苦手意識をなくしたい項目です。
簿記2級取得者であれば、少しの勉強時間で60点は取れるのではないでしょうか。
もし、IT企業に勤められていて情シスが得意な方は、財務会計ではなく情シスで得点突き抜けてもいいかと思います。

④他科目は60点取れなくてもいい
企業経営理論70点、運営管理70点、中小企業経営・政策で65点、財務会計60点。合計265点で残り155点。
つまり、経済・法務・情シスで平均51.6点取れれば合格できます。

いかがでしょうか。
「全ての科目で高得点を取らなくても合格できる」のが一次試験の特徴です。
科目合格に逃げず、最後まで7科目合計での合格を目指して頂くのがいいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?