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【詩】ラジオFMから流れる懐かしさを感じる洋楽を聴きながら海沿いをドライブしたい

4月上旬、日向は夏を思わせるほど暑い。
少し前まで、エンジンをつけるとすぐにエアコンマックスで車内を暖めていたのが嘘のようだ。
冬を忘れて、窓を開ける。
サイドブレーキを解除して、アクセルを踏む。
行き先は決めずに、なんとなく車を走らせる。
平日午後3時50分、都会というほどには温かく、田舎というには寂しい場所。
最近工事で広くなった舗装された道を走る。
砂嵐混じりのFMラジオは80年代か90年代か2000年代の洋楽だろう。
当時を知らないけれど、電子音のない完全なロックはどこか懐かしいような気がした。
曲が終わるたびに、ラジオパーソナリティは思い出を語る。
葉桜ロードを抜けると、海が見えた。
かすかな潮の香りが鼻を掠める。
海風を浴びながら軽ワゴンを走らせる。
海に落ちてく夕日を感じながら、当てのないドライブは続く。

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